オオルリ流星群 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ミドルエイジ症候群ということでこの層にはこんな想いが生まれてくるんだな、というのはわかったが、芯に迫る感動は覚えられなかった。 設定も展開も今の自分ではあまりこの作品に寄り添って読むことができなかったかなという感じ。
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幸せの総量には上限があるから始まりの幸せホルモンの数値化、数値化した言葉が文章になるって、凄いことだと激しく思う。今までいなかったんじゃないかこんな凄い作家さん、しかも本業ではなくて、だから。読みやすいし広瀬の奥さん、久志の家族、千佳の旦那と両親が嫌な雰囲気だなと思いきやなんてこ...
幸せの総量には上限があるから始まりの幸せホルモンの数値化、数値化した言葉が文章になるって、凄いことだと激しく思う。今までいなかったんじゃないかこんな凄い作家さん、しかも本業ではなくて、だから。読みやすいし広瀬の奥さん、久志の家族、千佳の旦那と両親が嫌な雰囲気だなと思いきやなんてことないから。高校生の仲間ってやっぱ特別なんだね、それが息づいてて繋がっている 正直羨ましい。ラストでの4人以外の集まり方も素敵だな ってすいこの登場から全てが始まったんだなあ。オオルリ天文台も想像するだけでワクワクする物語。あともっと伊与原新さん読まないとダメってこと
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登場人物それぞれに共感できるポイントがあって、自分の学生時代を思い出したり、これからの生き方について考えたりしながら読んだ。 終盤にかけて、天文台の出来上がりがどうなるのかはもちろん、5人と1人の関係や5人と周りの人たちとの関係、1人1人がどう変わっていくのか、どんどん惹き込ま...
登場人物それぞれに共感できるポイントがあって、自分の学生時代を思い出したり、これからの生き方について考えたりしながら読んだ。 終盤にかけて、天文台の出来上がりがどうなるのかはもちろん、5人と1人の関係や5人と周りの人たちとの関係、1人1人がどう変わっていくのか、どんどん惹き込まれていった。 45歳、人生の折り返し…。そうか。 家族も仲間もだけど、自分も大切に生きなくてはと思う。
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高校時代の文化祭で巨大タペストリーつくりあげたメンバーが45歳になって、天文台をつくりあげる話。自分が45歳になった頃には、子どもは高校生中学生あたり。やりたいこともなく、残りの人生について悩みそうな気がする。登場人物それぞれが彗子のためでもあり、自分のためでもあったのが良かった...
高校時代の文化祭で巨大タペストリーつくりあげたメンバーが45歳になって、天文台をつくりあげる話。自分が45歳になった頃には、子どもは高校生中学生あたり。やりたいこともなく、残りの人生について悩みそうな気がする。登場人物それぞれが彗子のためでもあり、自分のためでもあったのが良かった。19歳で亡くなった恵介や引きこもりになった和也も、天文台に向かっていた4人もみんな悩んでてしんどくて。生きるってしんどいよなー。大人の青春っていう言葉の通り、生きてて良かったと思える出来事がこの先の人生でありますように。
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☆3.7 読みやすかった。 学生時代の夏のように、大人になってからまたみんな集まって、最高の夏の思い出づくりをしてたのが素敵だなぁと思った。
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天文学者の彗子の天文台を建てるという計画に協力しようと高3の夏に巨大タペストリーを作った同級生たちが集う。 45歳という人生の折り返し地点を過ぎた彼らの葛藤が痛いほど伝わる。 それぞれが抱えていた悩みを乗り越え一歩を踏み出す姿に心打たれる。
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かつて国立天文台に勤めていた高校時代の同級生・山際彗子との再会から、彼女の天文台作りを手伝うことになった種村久志・勢田修・伊東千佳の3人。 引きこもりになってしまった梅野和也、すでに他界している槇恵介を含めた6人は、高校時代に同じ目的のために夏休みを共に過ごした仲。 そんな青春時...
かつて国立天文台に勤めていた高校時代の同級生・山際彗子との再会から、彼女の天文台作りを手伝うことになった種村久志・勢田修・伊東千佳の3人。 引きこもりになってしまった梅野和也、すでに他界している槇恵介を含めた6人は、高校時代に同じ目的のために夏休みを共に過ごした仲。 そんな青春時代からの縁で行動を起こす彗子・久志・修・千佳の4人だが、なんと年齢は45歳! 作中で使われている言葉を引用するなら、「青春」ならぬ「青秋」小説といったところだろうか。 本作は久志らの同級生である彗子がなぜ東京から地元に戻ってきたのか、そして槇恵介がなぜ亡くなってしまったのかという謎を残しつつ進行していく。 旧友の天文台制作を手伝うことになった久志たちだが、家庭を持つが故に自由に行動できない場面が多々ある。これは青春小説ではあまり見られない障害と呼ぶべきものだろう。守るもののために、何かを犠牲にしなければならない大人の歯痒さがひしひしと伝わってきた。 また、学生時代の思い出と現在の変わり映えのない日常を比較する登場人物を見ていると、自分と重ね合わせてしまい、ついため息が漏れてしまう。 人間という生き物の人生中盤を描く本作は、20代の私にもいずれ訪れるその鬱屈とした日々を指し示しているのかもしれない。 中盤から徐々にアクセルがかかり始め、終盤に差し掛かる辺りで作中における2つの謎が解き明かされると、登場人物の心境は次第に揺れ動いていき、順風満帆だった天文台作りも雲行きが怪しくなっていく。 明かされた衝撃の事実を噛み締めながらも、色を失った夏を乗り越えるため、かつての恩人に恩を返すため、自らの道しるべをもう一度見つけるため、4人はそれぞれの目的のために天文台制作に打ち込んでいく。 過去に自身らが体験した最高の夏を、それを超える夏で上書きするべく天文台作りに勤しむ45歳たちは、20代の私から見ても若々しく、輝いて見えた。何歳になり一度輝きを失っても、輝き直すことができると教えてくれた小説だった。 読了後に表紙を眺めて見ると、読み終えたからこそ心が熱くなる仕掛けがある。そして左下には巣箱でひっそりと羽を休めるオオルリが。 読後の余韻に追随するように不思議な懐かしさと切なさに駆られ、喉がグッと締めつけられた。 私が45歳になったとき、変わり映えのない日常の中で、この小説のことを思い出すことができたらいいなと思う。
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終盤の終盤に、怒涛の勢いで感情が押し寄せてくる。 笑顔や、冷静な態度の裏にある本心は、近しい人ほど気づきにくく、少し距離があるからこそ聞ける本音もあるのかもしれない。 胸を張れる大人の夏休み工作。 こんなはずしゃなかったのに、と、 いや頑張ろうの繰り返しで毎日が続いてる。
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途中、読むのをやめようかなーと思ったけど、最後まで読んでよかったかな。 学生時代の友だちって何年経ってもあの頃に戻れるから不思議。 だけど、今の生活もあるし、なかなかうまく付き合い続けるのも難しいところもある。 なんでこうなっていくんだろうな。
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初めての、伊与原新さん。★は3.5です。 ちょうどタイムリーに『ミドルエイジ・クライシス』特集をしていた番組があり、 子育てや仕事、介護などに遭遇する40代の人達が「これからどうするか」という不安を抱くそうです。 今回の物語、神奈川県秦野市の高校時代の同級生が、 天文台を作り...
初めての、伊与原新さん。★は3.5です。 ちょうどタイムリーに『ミドルエイジ・クライシス』特集をしていた番組があり、 子育てや仕事、介護などに遭遇する40代の人達が「これからどうするか」という不安を抱くそうです。 今回の物語、神奈川県秦野市の高校時代の同級生が、 天文台を作りに戻ってくることを知った、当時高校最後の文化祭で 『オオルリのタペストリー』を作ったメンバーが集まり天文台を作っていき、 40代の人生折り返しになった彼らに新たな一歩を踏み出すきっかけになっている。 彗子の天文学に対してより深く研究したいという思いが強いが その強すぎる考えが、周りの人達を傷つけてしまっている切なさ。 仕事が理由で引きこもってしまった和也とのやりとりが、 高校卒業して20年以上経って紆余曲折あっても 繋がっていると実感させられた展開で心が温かく...。 持つべきものは『友達』なんだなと。 こういったストーリーになる展開がリアルにあるのかっていうと なかなかないのだけど...。 読んでいくうちに高校時代の部活や文化祭・生徒会でやってきたことを思い出し、 そういう機会があるのであれば、またみんなに出会いたいな...。
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