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了巷説百物語 の商品レビュー

4.6

28件のお客様レビュー

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2024/07/10

今までになく戦闘が多くてびっくりした。 京極堂のご先祖らしき人が出てきてまたびっくり。 捨て子を育ててるくらいだから血は繋がってないかもしれないが。 しかし江戸末期とはいいながら現代のことみたい。金と政治的なあれこれが。 あと志津って誰⁈

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2024/07/09

このような重厚な物語を書いてくださってありがとうございますとしか言いようがない。人物の関係を理解するのが大変だったので、紙に相関図を書きながら読んだ。又市さん、すごすぎるよ。物語に圧倒されて何と感想を書けばよいのかわからないが、藤兵衛さんと物語を追えて満足です。

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2024/07/07
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7月7日都知事選の投票日に一気読みしたら、 国、政治、金についてビシビシ入ってくるのがものすごかった。 これで終わりなのですね。 お名残惜しゅうございます。

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2024/07/06

ああ、終わってしまった。 途中オールスターズすぎてくらくらした。 伏線と時系列が入り乱れているので、ちょっと年代整理しながら読み直したい。

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2024/07/04

終わってしまった。果てしなく広がり、絡み合った蜘蛛の巣が蜘蛛の尻に巻き戻されるかのように一点に集約し、最後の舞台の幕が下りた。そんな気持ちになりました。 このシリーズは毎回新刊が出る度に全部読み直そう、と思うのですが今回はその気持ちがさらに強くなりました。ああ…終わっちゃったのか...

終わってしまった。果てしなく広がり、絡み合った蜘蛛の巣が蜘蛛の尻に巻き戻されるかのように一点に集約し、最後の舞台の幕が下りた。そんな気持ちになりました。 このシリーズは毎回新刊が出る度に全部読み直そう、と思うのですが今回はその気持ちがさらに強くなりました。ああ…終わっちゃったのか…。

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2024/07/04
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「どんな絵を描いているのか」とは作中で、登場人物がたびたび繰り返してきた言葉だけれど、京極夏彦という人はいったいどんな絵を持ってこのシリーズを描いていたのか。壮大な絵というなら、このシリーズが壮大な絵だったなあと読み終えて思う。 これまでのシリーズで活躍した人物たちのオールキャスト。それが収まるところに収まっていくように感じるのだから、見事というほかない。 しかも新しい主人公も魅力的だし。そもそも爺が主人公で魅力的ってこと自体が、すごい。 加えて巷説シリーズに中禅寺が加わったらどうなるかというファンの夢にまで応えようっていうのだから恐れ入り谷の鬼子母神とでも言うほかない。 強いて、強いて寂しい点をあげるとすれば、又市と百介の姿を拝めないこと。名前だけはこれでもかというくらい出てくるのだけれど、その姿は描かれない。 仕方のないことだと思うけれど、寂しいことに変わりはない。 ああ、しかしこれはまたシリーズすべてを読み返すことになりそうだなあ…。 今度は刊行順ではなくて、年代順に読んでみようか。

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2024/07/01

最終巻ということで関連作品まで含めたオールスター感が凄い。これを踏まえて過去作を読み返したくなった。

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2024/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 シリーズ第1作『巷説百物語』が刊行されたのは1999年。それから25年後の2024年、『続』『後』『前』『西』『遠』と続いてきたシリーズの完結編『了巷説百物語』が刊行された。1100p超えで税抜4000円。固定ファンしか買わないとは思うが…。  『巷説百物語』刊行当時から、シリーズ全作を追ってきたが、本作は既刊作品に張られた伏線を一気に回収するという趣向である。キーパーソン、キーワードはある程度思い出せたものの、さすがに記憶は薄れている。まあとにかく、読み進める。  語り部は、本作がシリーズ初登場の人物、稲荷藤兵衛。狐狩りを生業とするが、〈洞観屋〉という裏渡世を持つ。ある日、藤兵衛は老中首座・水野忠邦による改革を妨害する者どもを炙り出すことを依頼される。その者どもとは、御行の又市たち一派らしい。背景にあるのは、かなり前に刊行されたあの事件か…。  そしてもう1人の初登場人物。帯にははっきり書かれているが、京極作品にはお馴染みの…。やはり、世界と時間は連続していた。敵か味方か、方法論が異なる面々が入り乱れながら進むが、彼らが時代に、権力に翻弄されているのは共通している。  適度に章を区切っているため、意外と長さは感じなかった。むしろ端折っている印象すら受ける。あの人物が絡んでくるのは正直唐突だし、情報源も謎だ。謎めいた人物ばかりのシリーズとはいえ。その点、藤兵衛は自分を偽る気はないし、このシリーズには異色の人物と言える。完結編の語り部としては適任かもしれない。  気になったのは、既刊作品のような騙しの鮮やかさに欠けること。クライマックスに近づくほど、血みどろな戦闘がメインになっていく。戦闘に関わらない藤兵衛やあおの男の心中や如何に。過去にも、非情な敵役は色々登場したものの、あくまでメインは大仕掛けだった。開国を迫られる時世も影響していたのか。  水野忠邦という実在の人物をこのように描く料理法は大胆だが、本来又市が描いていた絵とは、何だったのだろう。単純な勧善懲悪に近いシリーズ初期と比較すれば、それぞれがそれぞれの正義で動く本作の構図は複雑で、作中に全容を掴んでいる人物はいないように思われる。自分も読み終えて、掴めたとは言えない。  読み応えとカタストロフィという点では、本作の伏線に過ぎないはずの『続巷説百物語』の方が上かな。何はともあれ、作中では決着し、四半世紀に亘ったシリーズは完結した。京極夏彦さん、お疲れ様でした。さて、あちらのシリーズはどうなるか。

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