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あした死ぬ幸福の王子 の商品レビュー

4.4

30件のお客様レビュー

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2024/11/22

 非常に読みやすく分かりやすい。  でもやっぱり哲学って難しい、というか今はまだ理解に苦しむ。  でもハマりそう。

Posted byブクログ

2024/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある国の裕福な王子の物語に沿って、ハイデガー哲学を学んでいく内容。飲茶氏の本は何冊か読んできたのですが、本著は本当に心に残る一冊となりました。 全ての人間に与えられた平等なものは「死」であり、人間はいつか必ず死ぬからこそ時間は有限性となる。よくよく考えれば当たり前の事なのですが、日々生活をしている中で自分の「死」を意識する機会なんてどれほどあるでしょうか。 時間が有限性であるから人は「負い目」を感じるとも書いてあるのですが、確かにプライベートや仕事において「やってしまった!」と思うことは多々あります。ですが、それらに対して全て真摯に向き合ってきたかと問われればそうでもありません。「まいっか」「仕方ない」で済ませたことも多いでしょう。ですが、ハイデガー哲学的に言えば。それは人間の本来的な生き方ではないのでしょうね。 また、他人に対しても人によって得手不得手が自分の中にもあります。ですが、その人もいつか死ぬし自分も死ぬ、同じ共通点があるんだなと考えたらやはり先入観で不得手の人を見ず、その人にある背景をちゃんと見なければならないなと感じました。 本著で学んだハイデガー哲学、王子の境遇のような差迫った「死」というものを感じることは難しいかもしれません。それでも自分の「死」というものを真剣に考える時間は必要だなと思いました。 「人生は終わるまで終わらない」日々頑張って生きていきましょうね!

Posted byブクログ

2024/11/10

永遠のテーマの生きる目的や人間について書かれている。哲学はどうしても、手が出せないテーマだったが、ストーリー仕立てでわかりやすく教えてくれた。 道具として生きている現在を少しでも立ち止まって本来の生き方で生きることの重要性を学んだ。 年を重ねて、また定期的に読みたい本だと思った。

Posted byブクログ

2024/10/29

好きな著者の新刊となれば、これはもうワクワクしかない。今回はハイデガーの哲学を物語を通し、わかりやすく伝えてくれる。内容としては、そんなに目新しいとか、世界が変わったとかはなかった。 おそらく私の好きなアーティスト達が歌の中で語ってくれていた内容ですでに触れていたからなのかもしれ...

好きな著者の新刊となれば、これはもうワクワクしかない。今回はハイデガーの哲学を物語を通し、わかりやすく伝えてくれる。内容としては、そんなに目新しいとか、世界が変わったとかはなかった。 おそらく私の好きなアーティスト達が歌の中で語ってくれていた内容ですでに触れていたからなのかもしれない。人生という有限性の中で終わりを意識して生きることが、いかに人間として真の生きるべき姿であるか、他を思いやる心の美しさ、全てに取り替え可能である道具であるが故、誰かにとって、取り替えのきかない唯一無二の存在になることへの渇望、やはり哲学っていいなと思う。何の役にも立たないように思いながら、本質を求め続けるその姿。 迷いながら、間違えながら、歩いていく その姿が正しい…ふとメロディが流れてきた。

Posted byブクログ

2024/10/13

「自分にとって自分はかけがえのない存在にも関わらず、他人にとって自分は道具に過ぎない。死はそれを突きつけるから怖いのだ」という話は、歴史を通じて普遍的かと思うが、市場経済の進展につれて社会関係資本が失われた現代社会では、より自分の道具性が突きつけられやすいように感じた。 市場で...

「自分にとって自分はかけがえのない存在にも関わらず、他人にとって自分は道具に過ぎない。死はそれを突きつけるから怖いのだ」という話は、歴史を通じて普遍的かと思うが、市場経済の進展につれて社会関係資本が失われた現代社会では、より自分の道具性が突きつけられやすいように感じた。 市場で取引される財やサービスは交換可能な道具そのものであり、市場における自分の価値をいくら高めようとも、交換可能な道具であることには変わらない。 自分の道具性以外の価値を見出してくれる他者との関係をどれだけ築けるかで、死への向き合い方が変わるということなのだろうか。

Posted byブクログ

2024/10/01

最強の哲学入門書。もはや、入門書と言っていいのかと悩んでしまうくらいにはわかりやすく、そして面白い。 ここまで死に対して意識したのは初めて。死生観が一気に変わる、とんでもない体験ができたのと同時に、読破後が人生の分岐点になった気がする。 どんな人間にもオススメできる作品。なぜな...

最強の哲学入門書。もはや、入門書と言っていいのかと悩んでしまうくらいにはわかりやすく、そして面白い。 ここまで死に対して意識したのは初めて。死生観が一気に変わる、とんでもない体験ができたのと同時に、読破後が人生の分岐点になった気がする。 どんな人間にもオススメできる作品。なぜなら人間である以上、死が約束されているから。

Posted byブクログ

2024/09/25

ハイデガーの哲学を分かりやすいシナリオで説明した本。分かりやすく噛み砕かれた内容でもやっぱり哲学は難しい。 哲学に苦手意識がある自分でも、途中で??となり諦めることなく、どんどん読み進められたので、著者の説明力はかなり高いと思う。普段触れることの無い哲学の世界に少しでも触れられて...

ハイデガーの哲学を分かりやすいシナリオで説明した本。分かりやすく噛み砕かれた内容でもやっぱり哲学は難しい。 哲学に苦手意識がある自分でも、途中で??となり諦めることなく、どんどん読み進められたので、著者の説明力はかなり高いと思う。普段触れることの無い哲学の世界に少しでも触れられて、良かったと思う。

Posted byブクログ

2024/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハイデガーの「存在と時間」について、物語形式で書かれた本。 存在と時間を読んだことは、以下のような内容なのかなと思った。 ・未来のより良い選択をするために、現在と真剣に向き合う必要があるが、人間はしばしば命の有限性を忘れ逃避に走る。 ・自己と他者含め命の有限性を自覚し、未来の選択のために過去・現在と真剣に向き合うことが、人間の本来的な生き方である。 個人的には「人間は自己含めあらゆるモノに道具的可能性を見出そうとする存在」という点に納得感があった。 そこを受入れて、他者の命の有限性を認識した時に、他者に優しくなれるのかなと思った。 自分も相手を道具としてみていて、相手も自分を「道具」として見ている。 かけがえのない道具としてであれば、他者を愛すること、優しくすることができそうだと思った。

Posted byブクログ

2024/09/15

ハイデガーに興味はあったものの、難解な哲学書を読む気力が沸かなかった。 本書はストーリー仕立てかつ飲茶氏のやさしい文章でまとめられ哲学初心者にもハイデガー初心者にも非常に分かりやすく書かれている。 ・人間とは自分がどんな存在であるかを問いかける存在である ・非本来的な生き方(...

ハイデガーに興味はあったものの、難解な哲学書を読む気力が沸かなかった。 本書はストーリー仕立てかつ飲茶氏のやさしい文章でまとめられ哲学初心者にもハイデガー初心者にも非常に分かりやすく書かれている。 ・人間とは自分がどんな存在であるかを問いかける存在である ・非本来的な生き方(自己の交換可能性、道具性)は人生の無意味さを感じさせるが、死を覚悟することで自分の本来のあり方に目を向けることができる ・人間は有限の存在であり、時間的、能力的に負い目を感じざるを得ない。 ・他者の有限性に気づくことが幸福につながる。 ・時間に向き合うには、未来に対し自分だけの可能性をひとつ選択できることを意識し、過去を反復することで自分だけの可能性を見出し、現在は過去の宿命から導かれた自分だけの可能性を自らの意志で選び取る。

Posted byブクログ

2024/09/12

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1834194094723346576?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted byブクログ