パーティーが終わって、中年が始まる の商品レビュー
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タイトルが秀逸、と紹介されていた本。図書館でお借りしました。 著者のことは私は知らなかったけど、ニートでありながらシェアハウスの運営をしたり、執筆活動をしたりと、割とその界隈では有名な方のようです。 出来れば働きたくないし、ひとりがいいし、責任も苦手、という著者は、独身のまま自由気ままに生きてきたけれど、ここへきて、パーティー(若者)が終わった故の寂寥感を感じるようになった、というお話。 不安定な現状を不安に感じたり、孤独を寂しく感じたり、なんだか中年の愚痴のようなエッセイでしたが、その繊細な感性に時々ムムッ!と来るので、同性である夫はもっと共感するだろうなと思いながら読みました。 例えば、「他人と一緒に過ごすことの許容度が下がった」。 最近の夫は新しく出会った人を友人に格上げするハードルがものすごく高くなっているの、こういうことだな、と思ったりしました。 こんな感じの共感ポイントがいくつもあって、人気のある本なんだと思います。
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何一つ共感できないし、理解もできないし、読んでいるこっちが暗くなるような話ばかりで疲れた。まあタイトルからしてそういう内容なのは分かりきっていたことではあるけれど。笑 それにしても、この人はいつまでこんなことを言ってるんだろう、と呆れる。だいたいの主張は、大学卒業後~30代前半...
何一つ共感できないし、理解もできないし、読んでいるこっちが暗くなるような話ばかりで疲れた。まあタイトルからしてそういう内容なのは分かりきっていたことではあるけれど。笑 それにしても、この人はいつまでこんなことを言ってるんだろう、と呆れる。だいたいの主張は、大学卒業後~30代前半、新社会人から家族を持ち始めるような年代で、みーーーーーんな悩んで、折り合いを付け終わったようなことばかり。40代のおじさんがまだこんなこと言ってるの?としか思えない。怖かった。 「ゆるい繋がり」と言うが、そんなものはない。学生にしかない。大人は皆、性格や思想に加えて、家族や仕事、年収によって人間関係が変わっていくものだと思う。それが普通。こういったものから離れて、先入観などなく、自由にいろいろな人や物事に関われるからこそ学生時代は尊いものなのだと思う。同じものを大人の世界に求めるのは違う。いつまでも楽しかった若い頃の思い出にすがり付いて、現実を受け入れられないヤバいおじさんって感じ。
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前半めちゃくちゃ面白かったなあ。後半の自分語り始まってから読むスピードが落ちてそっから手つけてない。期待しすぎた。
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面白かった。この本を読む前に、同じ作者の『持たない幸福論』も読んでいて、その対比もよく感じられた。 若さは資源なんだな、とよく分かった。『持たない幸福論』よりも、本作品からの方が、その気持ちが沸き立ってきた。 この本は、若さを失った喪失感を書いている。それはいずれ誰にでも起こることだと思う。ただ、それは悪いことではないんだな、とも思えた。 僕は大学生で、多分、まだ若さが残っている。当たり前のことを、自分独自の考えだと思い込める。その若さを、きちんと発散してあげようと思えた。 そして、いつか訪れる若さの欠乏を、受け入れる心の余地ができたようにも思えた。
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あまりにもブッ刺さりすぎました。 私はアラフォーです。 仕事の疲れがすっきり晴れず、それをどうにかこうにかして日々をやり過ごしている現実。 体力の衰えはもちろんだけれど、やっぱり感度が鈍くなった感覚があります。 20代はもっと輝いて世界が見えていた。 いまはどんなにいい...
あまりにもブッ刺さりすぎました。 私はアラフォーです。 仕事の疲れがすっきり晴れず、それをどうにかこうにかして日々をやり過ごしている現実。 体力の衰えはもちろんだけれど、やっぱり感度が鈍くなった感覚があります。 20代はもっと輝いて世界が見えていた。 いまはどんなにいい映画を観ても、旅行に行っても、おもしろい人にあってもあの頃と比べてしまう自分がいます。 ぼんやりするには長すぎるし、新しく動き出すには心が震えない。 日々がんばってはいるけれどなんとなく虚をつかむようなふんわりとした現実に目を逸らしながら生きています。 長生きはしたくはないけれど死にたくはないからそのためには働かなければならないし。 ただ目の前に死というのもが以前よりかはくっきりと現れてきました。 身近な人が亡くなることも多くなってきましたから。 この本は決して私の不安、悩みを解決するものではありませんが、その場に寄り添って佇んでくれる。 むりやりに一言で形容するのであれば とても優しい本でした。
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15年ほど前phaさんがメディアに取り上げられ、若者達は「phaさんの様な生き方いいよね〜」と憧れ、中年以上のおじさん達は「ふざけた生き方だな」と言っていましたね。 今のphaさんの生活は以前と変わったけれど、ずっと自分に正直に、他人に見栄を張らない人なのだと思いました。 50代...
15年ほど前phaさんがメディアに取り上げられ、若者達は「phaさんの様な生き方いいよね〜」と憧れ、中年以上のおじさん達は「ふざけた生き方だな」と言っていましたね。 今のphaさんの生活は以前と変わったけれど、ずっと自分に正直に、他人に見栄を張らない人なのだと思いました。 50代になったらまた様子を本にして欲しいです。
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読み終わって苦しい、せつない、わかるなあ、そしてやっぱりだるい、という気持ち。何もかも最後にだるいという気持ちがつく。phaさんは昔からだるいと言う人だったが、本書に出てくるだるさは中年のだるさだと感じた。 自分の心の中の一部を言語化するとこれだ、というフレーズが随所にあって、刺...
読み終わって苦しい、せつない、わかるなあ、そしてやっぱりだるい、という気持ち。何もかも最後にだるいという気持ちがつく。phaさんは昔からだるいと言う人だったが、本書に出てくるだるさは中年のだるさだと感じた。 自分の心の中の一部を言語化するとこれだ、というフレーズが随所にあって、刺さるというか…グサグサと突き刺されるイメージだった。 もちろんphaさんとは年齢(おおよそ)以外何もかも違うのだけど、それでも共通の「何か」がある。加齢的なものなのか、世代的な意味なのか、若かりし頃の空気感の共有なのか。それでグサッときている気がする。 随所に出てくる、もうこのまま逃げ切りたいという気持ち、よくわかる。そして逃げ切るにはまだそれなりに長いということも。 今後も発信し続けて欲しい。なかなか人には言えないことなので、同じことを考えている人がいる、というだけでも希望になる。
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著者のことは知らないままタイトルに惹かれた。自分自身は定職に就いているので前半は何となく自分とは何か違う人だ…と感じたが、呼ばずとも人が居るシェアハウス生活や、2匹の猫との暮らしに求めていたものを見出す描写など、パーティーが終わって落ち着いていくことの侘しさ美しさ心地良さ、良い本...
著者のことは知らないままタイトルに惹かれた。自分自身は定職に就いているので前半は何となく自分とは何か違う人だ…と感じたが、呼ばずとも人が居るシェアハウス生活や、2匹の猫との暮らしに求めていたものを見出す描写など、パーティーが終わって落ち着いていくことの侘しさ美しさ心地良さ、良い本だった
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読む前に事前知識をかなり得ていたので、だいたい予想通りの内容。 他人事ではないし、進行形のことだけど、どうしようもないことでもある。しかし著者はネット上で観る限り、バンド始めたり短歌始めたりZINEを作って文フリに参加したりして楽しそうだ。新しいパーティが始まっているのではない...
読む前に事前知識をかなり得ていたので、だいたい予想通りの内容。 他人事ではないし、進行形のことだけど、どうしようもないことでもある。しかし著者はネット上で観る限り、バンド始めたり短歌始めたりZINEを作って文フリに参加したりして楽しそうだ。新しいパーティが始まっているのではないか。私よりもはるかに社会性がある。「だるい」とか言ってる割にいろいろやる人なので、そういう意味では信用できない。こちとら、本当にダルくて本当に何もないのだ。こんなところで「ダルい」マウントしても仕方ないが。 ただ、生き辛い人などの本を読んでいて、途中で結婚していることが明かされると「そっちの人かよ」と思うあたりは非常に共感した。T氏のことかな?とちょっと思ったが。 一つ気になるのは、この人の本には親の話が殆ど出てこない。介護などの問題が出て来る頃だと思うが、その辺はどうなっているのだろうか。私も親とは極力関わりたくないが、そうもいかなくなりそうな局面にきている。
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積読チャンネルの紹介でたどり着き、同日読了。 phaさんと比べるとまだまだひよっこのような27歳ですが、そんな自分にも刺さる内容。将来を懸念してなのか、日本での生活からアメリカでの生活へと変化したためなのか。それとも社会が前に進んでいく速度に対して自分が全く前に進めず置いていか...
積読チャンネルの紹介でたどり着き、同日読了。 phaさんと比べるとまだまだひよっこのような27歳ですが、そんな自分にも刺さる内容。将来を懸念してなのか、日本での生活からアメリカでの生活へと変化したためなのか。それとも社会が前に進んでいく速度に対して自分が全く前に進めず置いていかれるからなのか。 ありもしなかったが憧れていた人生を生きる別の世界線の自分。みたいな感じがして哀愁感溢れる何度か帰って来たくなるようなそんな本でした。
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