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古本食堂 新装開店 の商品レビュー

3.8

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2025/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1作目を読んでから2年近く…いろいろ忘れてたけど、読んでるうちにだんだん思い出してきた。 兄の急死により、神保町にある鷹島古書店を継ぐことになった珊瑚さん。親戚である大学院生の美希喜ちゃんと店を切り盛りしている。神保町の美味しいものも、いろいろ出てくる♪ 売上のテコ入れのために、店の一角にカフェスペースを作ったり、隣のブックカフェで開いた作家を招いたイベントを手伝ったり、珊瑚さんが怪我をした恋人に会いに、突然故郷の北海道に行ってしまったり。わりと、いろいろな事が起きる。 でも、神保町の人たちや親戚のおば様たちに助けられながら日々を過ごしていて、美希喜ちゃんは大変だろうけど、きっと大丈夫と思う。 今回終盤で、珊瑚さんが、恋人にプロポーズする決心を固めて、美希喜ちゃんにビルを譲りたいと言い、美希喜ちゃんは1人では店をやっていけないので、常連客である作家志望の奏人を雇う事になり、鷹島古書店の今後に関する重大事項が出てくる。 私としては、珊瑚さん、美希喜ちゃんのコンビに奏人が加わるのはすごく面白そうなので、できれば珊瑚さんには通い妻を…(笑)いや、珊瑚さんの気持ちも大事だけど、1人で店番をする美希喜ちゃんの事チラとも考えなかったのかな、ってちょっとモヤモヤしてるので…。あと、大学院まで行って、正社員とはいえない仕事に就こうとしている娘を心配する、美希喜ちゃんのお母さんの気持ちもすごくわかる。 本筋にはあまりからまないけど、珊瑚さんの兄、滋郎さんと、恋人だった大我とのエピソードには、胸を打たれた。2人の恋人時代の話はもっと読みたいなあ。 この先、鷹島古書店にはいろいろ大変なことがあるのだろうけど、まだまだこの物語を読んでいたい。人間関係の進展も見たいしね。

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2025/02/06

年をとったとき、わたしはどこを、どんな人たちを大事に思うんだろう、、と考えさせられるお話だった。 1作目のときに、ふわっとした印象だった古書店が、経営とか、存続とか現実的な問題を抱えるようになったり、 美希喜ちゃんと距離が近くなったからこその関係性の難しさだったり、 色々変化の...

年をとったとき、わたしはどこを、どんな人たちを大事に思うんだろう、、と考えさせられるお話だった。 1作目のときに、ふわっとした印象だった古書店が、経営とか、存続とか現実的な問題を抱えるようになったり、 美希喜ちゃんと距離が近くなったからこその関係性の難しさだったり、 色々変化の多いお話だった。 自分は変化することが寂しかったり、怖かったりするけど、 最後の珊瑚さんの言葉で、変化していく中でも自分自身で大事なものを選んでいくんだ!と背中を押された感じがした。 そして1作目と変わらずご飯の描写が美味しそうすぎる!! 特になかやの鰻は日本酒あまり飲めないのに日本酒と食べたくなった!! 1作目で読みたかった滋郎さん視点の話もあって良かった。切ないけれど、愛を感じたなあ。 この本で紹介されてて読みたくなった本も2冊くらいあった!お客さんになれた気分で嬉しい^^

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2025/02/01

・相変わらずこの本を読むとお腹が空く。勝手に北海道に帰った珊瑚さんの行動はさすがに身勝手すぎないかと思ってしまった。 ・豊前うどん、今度食べに行こう

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2025/01/31

前作も読みましたが、今作も素敵な古本と共に美味しそうな食事がたくさん出てきました。 特に、第一話に出てきた『日本で一番古いお弁当屋さん』のお弁当が美味しそうだった。自分が触れていない古本も読んでみたいものばかりだった。 珊瑚さんと美希喜ちゃんの関係が、好きだったからどうなってい...

前作も読みましたが、今作も素敵な古本と共に美味しそうな食事がたくさん出てきました。 特に、第一話に出てきた『日本で一番古いお弁当屋さん』のお弁当が美味しそうだった。自分が触れていない古本も読んでみたいものばかりだった。 珊瑚さんと美希喜ちゃんの関係が、好きだったからどうなっていくのかハラハラしながら読み進めていった。年齢がすごく離れているのにとってもいいコンビで2人のやりとりがとっても楽しかった。でも、それぞれの人生に向かって(特に珊瑚さん)どんな一歩を踏み出していくのか、ついこの話の先が気になって神保町に足を運びたくなりました笑

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2025/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

古本食堂の続編。 今回も色々なお客さんがやってきた。 一番良かったのは、亡くなったお兄さんの視点で当時のことを描いているお話でした。 ただ、本作は登場人物たちの進展があまりなかったのが残念。 あと、最後の珊瑚の行動にはちょっと疑問があった。 突発的に北海道に帰るまでは分からなくはないけど、その後いつ帰るとか、どういう風にお店を任せるか、など美希喜に何も言わないのが違うかなぁって。 しかも聞かれたら答えるというのも・・・。 それまでの珊瑚はそういうところはキチンとしていたので、ちょっとモヤモヤが残ったかな。 次回が進展があることを願って、今作は厳しめに☆3で。

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2025/01/27

珊瑚さんと美希喜が作家志望の悩める青年や、昭和に発行された婦人雑誌を探している中年女性など、いろいろなお客さんと関わりながら自分の"これから”に思いを馳せていく。オムニバス調で主体が変わって考えが交叉していく様子や神保町の街を巡る描写がとても楽しい。神保町に行きたくなる

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2025/01/26

古いイメージのある神保町の街に若い人たちが新しい風を運んできて、そこにまた新しい物語が生まれていく、そんな光が見えました。美希喜ちゃんと建文さんのこれからも気になりますが、私的には「日本橋弁松のお弁当」が一番気になりました!

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2025/01/17

古本食堂シリーズ2冊め。 印象深かったのは、『暮しの手帖』のお弁当の話。 認知症の母親に『暮しの手帖』を見せてあげたく、美希喜が探しだす。 約40年前の本なんて、古本屋を渡り歩いても見つからないかもしれないのに、 見つけたとわかった時は、良かったと同時に目頭が熱くなりました。 ...

古本食堂シリーズ2冊め。 印象深かったのは、『暮しの手帖』のお弁当の話。 認知症の母親に『暮しの手帖』を見せてあげたく、美希喜が探しだす。 約40年前の本なんて、古本屋を渡り歩いても見つからないかもしれないのに、 見つけたとわかった時は、良かったと同時に目頭が熱くなりました。 探してる本、本人しかわからない物語があり、物語に向き合わないと探せないと思うんです。それを珊瑚・美希喜は探してくれる。そんな本屋に出会いたい…。 珊瑚・美希喜を中心に辻堂出版の社長や建文、小説家志望の奏人などなど…。 鷹島古書店の周りに集まってくる人は、みんな支えになってくれる優しい方たち。 文壇バーを作ろう、ブックイベントやろう…と、神保町の街そのものを活性化したい。そんな気持ちの強さも感じました。 珊瑚・美希喜の今後の行方も気になる(笑) 次作も楽しみです!

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2025/01/12

古本食堂 シリーズ2作目です。 どうなっちゃうんだろーと、ドキドキしながらも珊瑚さんと美希喜ちゃんの関係性が強くなってそうで温かい気持ちに。シリーズ続きますよね? 奏人くんの『本意って伝わらないものなんです。自分の気持ちなんて相手に伝わらないのが普通って思っていたらいいんです』p...

古本食堂 シリーズ2作目です。 どうなっちゃうんだろーと、ドキドキしながらも珊瑚さんと美希喜ちゃんの関係性が強くなってそうで温かい気持ちに。シリーズ続きますよね? 奏人くんの『本意って伝わらないものなんです。自分の気持ちなんて相手に伝わらないのが普通って思っていたらいいんです』p122やアルバイトの申し出→見なおした(笑)今後の関係性気になる! 珈琲と本セットで500円以下だったら、毎週のように通いたいです。私にもそんな場所があったら良いのになーって思えました。

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2025/01/10

古本食堂シリーズ2作目。 どの人物もあたたかく、読んでいてほっとする本。 恵子さんのお弁当の話、読んで泣きそうになった。 母が作ってくれたお弁当、自分の学生時代はスマホもない時代で、お弁当の写真なんて残っていない。当時は当たり前のように食べていたのでどんなお弁当だったかも覚えてな...

古本食堂シリーズ2作目。 どの人物もあたたかく、読んでいてほっとする本。 恵子さんのお弁当の話、読んで泣きそうになった。 母が作ってくれたお弁当、自分の学生時代はスマホもない時代で、お弁当の写真なんて残っていない。当時は当たり前のように食べていたのでどんなお弁当だったかも覚えてないけど、恵子さんのように、母のお弁当がおいしくて、ちゃんとしてたことは記憶に残っている。 最後の芽衣子さんの描写と加えて、胸いっぱいになった。 最終話、私も人生の選択を後悔のないようにしたい。 一度神保町にも行ってみたい。

Posted byブクログ