カフカ断片集 の商品レビュー
カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみること...
カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみることにした.読んでいて何か不思議な感覚に陥ることが度々で、何度も読み返しては納得する文が数多くあった.例えば「家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。 いや、失敗することさえできない。」 「正しい道筋を永遠に失ってしまった。そのことを、人々はなんとも深く確信している。そして、なんとも無関心でいる。」
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「法の前に」は、かすかに記憶にあった作品だよ。以前読んだのは、「掟の前に」だったと思うけど、訳によって違うね。門の先には何があるんだろう。どうして門を通りたかったんだろう。”おまえのためだけの入り口”とは何をあらわしているんだろう。不思議で、じれったいよ。 〔特権を維持〕配慮は...
「法の前に」は、かすかに記憶にあった作品だよ。以前読んだのは、「掟の前に」だったと思うけど、訳によって違うね。門の先には何があるんだろう。どうして門を通りたかったんだろう。”おまえのためだけの入り口”とは何をあらわしているんだろう。不思議で、じれったいよ。 〔特権を維持〕配慮は実は隠れ蓑なんだね。現在にも当てはまるような気がするよ。こういう所が、カフカのすごいところだね。時に鋭く世界を切り取るんだ。 〔心を剣で突き刺されたとき〕これはつらい。
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カフカは変身しか読んでない 城は部屋のどっかにあるけど 最初のほうしか読んでない その程度のカフカ好きだが 変身は大好き カフカって名前も空気抜けてて好き だからこれが出たときは 絶対読まなきゃ!!! って買ったんだが ちょっと忘れてた 読みだしたら まぁ断片集なので あっと言...
カフカは変身しか読んでない 城は部屋のどっかにあるけど 最初のほうしか読んでない その程度のカフカ好きだが 変身は大好き カフカって名前も空気抜けてて好き だからこれが出たときは 絶対読まなきゃ!!! って買ったんだが ちょっと忘れてた 読みだしたら まぁ断片集なので あっと言う間だったけど たまらなく染み入る時間だった 独房というわけではなかったが 最高にカフカじゃない?! って一瞬吹き出した 大好きすぎるな 結構昔の人だけど いや最近、誰かが書いたっしょ? って思っちゃうほど 若さというかこじらせてる中年っぷりが 今も昔もこじらせてるやつって こうなんだな!って 愛おしくも嬉しくもある とにかく たまらん 好き 星は4つ
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美しい言葉の中にどことなく暗さを感じ、親近感を抱いた。断片の中にはよく分からない部分もあったけれど、カフカ自身もよく分からないなりに書き留めたのではないかと感じた。 短い文章なので音読するのも楽しかった。心に響いた文章もいくつかあったので、ふとした時に読み返したい。 編訳者のカフ...
美しい言葉の中にどことなく暗さを感じ、親近感を抱いた。断片の中にはよく分からない部分もあったけれど、カフカ自身もよく分からないなりに書き留めたのではないかと感じた。 短い文章なので音読するのも楽しかった。心に響いた文章もいくつかあったので、ふとした時に読み返したい。 編訳者のカフカ愛も良かった。
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カフカが書き残した物語のかけらなどを集めた断片集。ほとんどの断片が1頁におさまるものなので、毎日少しずつマイペースに読み進めました。わかるようなわからないような不思議な世界です。
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酷暑ビブリオバトル2024 準決勝第2試合 1ゲーム目で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2024.8.12
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うっかり思わせぶりなことを書いてしまったら、僕のような者は、底が知れてしまうどころか、すっかり底が割れてしまうことにもなりかねない。 なりかねない、どころか既にやらかしてしまっている? ああ恥ずかしい。 たとえばカフカ、生前から多大な評価を受け、百歳まで書き続けていたとしたら、...
うっかり思わせぶりなことを書いてしまったら、僕のような者は、底が知れてしまうどころか、すっかり底が割れてしまうことにもなりかねない。 なりかねない、どころか既にやらかしてしまっている? ああ恥ずかしい。 たとえばカフカ、生前から多大な評価を受け、百歳まで書き続けていたとしたら、その“断片”いかなるものを残しただろうか。 一片一片がゲームみたいで、たのしかった。
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確かに未完成の断片ゆえの圧倒的な自由さと暴力的なまでのインパクトがあって、カフカにインスタントに魅了されたい人にはうってつけの本だと思います。
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短編ではなく断片。 数行のものから数ページのものまである。 だいたい不条理でシニカルだ。 そして、断片なので、そこから物語が展開していく訳でもオチがある訳でもない。 しかし、未完成の作品が多いカフカの作品としては、これが正しいカフカなのかもしれない。 断片がもやっと心に突き刺さる...
短編ではなく断片。 数行のものから数ページのものまである。 だいたい不条理でシニカルだ。 そして、断片なので、そこから物語が展開していく訳でもオチがある訳でもない。 しかし、未完成の作品が多いカフカの作品としては、これが正しいカフカなのかもしれない。 断片がもやっと心に突き刺さるのだ。
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#カフカ断片集 #カフカ #フランツカフカ 初めてのカフカなのに断片から スタートするっていう謎ムーブ。 (初めてだから断片にしたけど) 物語の種、絶望の種、言葉の種、 って感じで割と好きだったな〜 種と聞くと、これから花が咲くってイメージが来ると思うんだけど、カフカは別に...
#カフカ断片集 #カフカ #フランツカフカ 初めてのカフカなのに断片から スタートするっていう謎ムーブ。 (初めてだから断片にしたけど) 物語の種、絶望の種、言葉の種、 って感じで割と好きだったな〜 種と聞くと、これから花が咲くってイメージが来ると思うんだけど、カフカは別に花を咲かせることを目的としてない感じ。 なんだか始まっていないから 終われないような胸のざわつきを 感じる言葉の端きれって感じで、 だからこそ想像が膨らむものが多い。 どこから来てどこに行くかも分からない 所在のない物語のカケラって感じが強くて、 夢見てるみたいだった…ドリームコアすぎる笑 夢ってあっちこっち行って結局よく分からなかったり、部分が抜け落ちていたりするじゃん、なのに何となく心にざらつきが残ってる感じ。あの感じが断片にあった その中にもストレートに伝わってくる断片も沢山あったのが面白くて、未完だからこその無限の可能性ってのも分かる気がする。 カフカという人間自身に興味が湧いてくる。 解説もなかなか面白くてそういう見方をすると確かにそうだな〜って素直に思った。
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