室町ワンダーランド の商品レビュー
(借.新宿区立図書館) 週刊文春連載コラムをまとめたものなので読みやすい。室町時代のあまり知られていないあれこれ。個人的には色々な意味で第五章の「歴史家の頭の中」が面白かった。
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荒ぶる混沌な室町時代について語る、日本史エッセイ。 ・はじめに―室町と現代― 第一章 中世は本日も荒れ模様 第二章 ある中世人の肖像 第三章 ルーツはここにあり? 第四章 室町は遠くなりにけり 第五章 歴史家の頭の中 参考文献有り。 以前読んだ「室町は今日もハードボイルド」が面...
荒ぶる混沌な室町時代について語る、日本史エッセイ。 ・はじめに―室町と現代― 第一章 中世は本日も荒れ模様 第二章 ある中世人の肖像 第三章 ルーツはここにあり? 第四章 室町は遠くなりにけり 第五章 歴史家の頭の中 参考文献有り。 以前読んだ「室町は今日もハードボイルド」が面白かったので、 最新作を読書。「週刊文春」連載だから4~5ページの短文で、 室町時代のあれやこれやをさっくりと語る、エッセイです。 裁判よりも実力行使、琵琶湖には海賊、荒ぶる宗教と、 アナーキー。くせ者揃いの足利将軍に宗教家、庶民に農民、 公家に、果ては乞食までも。鎌倉時代末期から戦国時代へ 向かう混沌の中で、当時の人々が存在感を示しています。 あちこちで戦乱はあるし、まだ秩序が整備されないけれども、 時代は少しずつ変化し、歩みを進めていく。 そんな様子もエピソードに盛り込まれています。 また、現代に結び付く、五島列島の感染症対策や、 災害の記録や記憶を伝える伝承石碑の話は興味深いものでした。 そして現代にも繋がるワリカンの話も面白い。 九相図の話は「呪術廻戦」がなんだか頭を過ったし。 徳川家のご先祖様については、家康が隠したい黒歴史だった のかと、興味津々。足利氏の家臣のまた家臣とはね。 その話を含め、偏諱などにより、ぐだぐだな室町幕府でも長らく 権威を保って存続されていたと考えると、なんか不思議。
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文春の連載コラムのまとめか。 一つ一つのエピソードは短くて分かりやすい。のだが、それだけやなあ。 特段、室町がどれだけワンダーランドだったかってのが見えてくる内容でない。実際、何も残ってない。 歴史エピソードを、昔とは通説が違って来てるところもあるよって視点で軽く読めばいい本...
文春の連載コラムのまとめか。 一つ一つのエピソードは短くて分かりやすい。のだが、それだけやなあ。 特段、室町がどれだけワンダーランドだったかってのが見えてくる内容でない。実際、何も残ってない。 歴史エピソードを、昔とは通説が違って来てるところもあるよって視点で軽く読めばいい本だと思う。 日本文化、伝統ってのが実は室町以降の近代までに出来上がって来てて、このところはむしろそれが失われているので、「近代までが室町時代」でそれを記録しないと的な一文には惹かれたが、そこはあまり効いてない。 最後の方にあった、歴史学者の分類、情熱と、史料と、研究の文脈にどう関わるかで、優れた歴史学者、歴史ファン、業界通、職人、学者バカ、バカ学者、エセ学者と呼称するところが実は一番面白かったかも。 最近のSNSで見るセンセイ方の顔を思い浮かべながら。別に歴史学者だけではないような気がするし、その辺で一冊書いていただいてもいいように思った。
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歴史の本当のところは、素人にはなかなかわからないが、こういう本を読むと目から鱗体験ができて面白い。 特に個人的に興味がある室町時代なので尚更。
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「週刊文春」に連載のものをまとめたものとあって、気軽に読める。 最初は「室町捕物帳」 著者の専門とする室町時代は江戸時代に比べいまいち現代になじみがない。それならば、テレビで「室町捕物帳」とでも名付け、大岡越前ばりの番組でも作れば、もっと室町時代に皆が関心を持つのではないか、と...
「週刊文春」に連載のものをまとめたものとあって、気軽に読める。 最初は「室町捕物帳」 著者の専門とする室町時代は江戸時代に比べいまいち現代になじみがない。それならば、テレビで「室町捕物帳」とでも名付け、大岡越前ばりの番組でも作れば、もっと室町時代に皆が関心を持つのではないか、と考えたものの、いや待て、室町の司法・警察業務には「職権主義」という発想はなく、「当事者主義」で被害者からのアクションが無い限り司法は動かないのだっだ。当時は「獄前の死人、訴えなくんば険断なし」 死人は転がり放題、中世の政治権力は犯罪の取り締まりや、たとえ判決したとしてもそれを守らせるのは後ろ向き。・・なので人々は自力救済の道を選び、ゆえに中世は争いが絶えなかった。・・そうか、なるほどなるほど。「七人の侍」なんてそういうわけか。それじゃあ「室町必殺仕事人」といくか。 と、筆はリズミカルに進み、やっぱりよく分かっていない室町時代のあれこれを知ることができました。 1971年生まれの著者、歴史に興味を持ったきっかけは、1981年、小学3年の時、正月時代劇で「関ケ原」を父とみたことだそう。司馬遼太郎原作で、家康・森繁久彌、三成・加藤剛、秀吉・宇野重吉だそう。この初見の”刷り込み体験”は強烈で、しかし強烈すぎるゆえ、織田信長を演じる俳優が最近は自分より年下になり、いまいち昔ほど歴史ドラマに没入できなくなっているとか。これは歴史上の人物を演じる人はつねに自分より年上でないといけない、という変な思い込みが根底にあるのではないか、と考察している。・・なにか著者に親近感をいだきました。 「週刊文春」連載中の「室町ワンダーランド」2022.4.28号~223.12.28号掲載分から58本を選び、再編集したもの。 2024.5.30第1刷 図書館
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室町時代をテーマにしたエッセイ。著者は立教•早稲田で学んだ明治大学教授。週刊文春の連載から58本を再編集したもの。内容は玉石混交だけど、気楽に読めて楽しい。 …ちなみに現役研究者の著者も言っている事だが、日本人の暮らしはこの30年くらいで劇的に変わった。室町時代から継続してきた...
室町時代をテーマにしたエッセイ。著者は立教•早稲田で学んだ明治大学教授。週刊文春の連載から58本を再編集したもの。内容は玉石混交だけど、気楽に読めて楽しい。 …ちなみに現役研究者の著者も言っている事だが、日本人の暮らしはこの30年くらいで劇的に変わった。室町時代から継続してきた文物も、どんどん失われている。 例えば、小学6年生の歴史学習では室町文化の学習で「書院造」の写真を示して自宅との類似性に気付かせる活動がある。でも2024年の今、自宅に畳も障子もない家に住んでいる児童が半数以上を占めるようになった。"畳や障子は祖父母の家や和風旅館にある昔のもの"と認識する児童の方が多い。"書院造は自分たちに身近な室町由来のもの"という感覚を共有できない人の方が多数派になったのだ。時代だなぁ…。
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図書館本。最初とてもおもしろかったけど、3章以降は単なるコラムかエッセイのようでちょっとダレた、残念。 2024-034
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2024年14作品目 室町時代についてあまり知らない 教科書に載っている事柄を受験のために覚えただけで、自分から深く知るつもりもなかった この本を読んだのは書店で帯が目に入ったから 読んでみると自分の知らないことばかりだし、室町時代に確立した文化が今の現代日本を形成しているとい...
2024年14作品目 室町時代についてあまり知らない 教科書に載っている事柄を受験のために覚えただけで、自分から深く知るつもりもなかった この本を読んだのは書店で帯が目に入ったから 読んでみると自分の知らないことばかりだし、室町時代に確立した文化が今の現代日本を形成しているという事実自体が興味深く面白かった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
<目次> 第1章 中世は今日も荒れ模様 第2章 ある中世人の肖像 第3章 ルーツはここにあり? 第4章 室町は遠くになりにけり 第5章 歴史家の頭の中 <内容> 室町時代史の普及活動に貢献している清水先生。今回は「週刊文春」連載の記事から歴史エッセイ。室町時代のコアなお話(ちゃんと古文書などで証明済み)を現代と結びつけて軽妙にまとめていく。そこから教科書などでは見えない、室町時代人の感覚や考え方などが見えてくる。こういう話は大好物です。
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【週刊文春の好評連載がついに書籍化。私たちの知らない五百年前の日本】都の路上では相撲大会や闘鶏賭博が横行! 室町から戦国時代の専門家が、五百年前の日本と現代社会の違いと共通点をやさしく解説。
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