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6days 遭難者たち の商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2024/10/25

シリアスな遭難モノとは一味違った人間の内面を極限状態で炙り出す描写。女子高生だからこその悩みも深刻だけど命に比べれば、という思考。そして改めて山の怖さを認識。

Posted byブクログ

2024/10/16

ゾゾーーーーッ!!これは「私かもしれない物語」だ。標高もそこまで高くなく、ロープウェイもあるお気軽日帰り登山での遭難事故。救助隊も出動の大捜索。しょっぱなにあやふやなままルート変更したところは流石に「馬鹿だなあ」と思ってしまったものの、彼女たちを責めるほどの正しさは私にはない。私...

ゾゾーーーーッ!!これは「私かもしれない物語」だ。標高もそこまで高くなく、ロープウェイもあるお気軽日帰り登山での遭難事故。救助隊も出動の大捜索。しょっぱなにあやふやなままルート変更したところは流石に「馬鹿だなあ」と思ってしまったものの、彼女たちを責めるほどの正しさは私にはない。私もかつては日帰り登山を楽しんでいたが「積雪で道を見失いそうになる」「想像以上に下山ルートが長くて疲労がつのり不安になる」など予期せぬ出来事はたくさんあった。本当に山をなめてはいけない、と肝に銘じることができる秀作となった。

Posted byブクログ

2024/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

元・登山部の坂本美玖、占いでちょっと山に登りたくなった河合亜里沙、山でコーヒーを飲んでみたくて参加した川上由真。 手頃なら山の気楽な登山のはずだった。 登山計画を変更し、少し寄り道のつもりでたどった道は… 女子3人組の山の6日間 ○少しの油断や侮りで、山は牙をむく ○3人といっしょに自分も遭難しているようだった 3人がとった行動はどれもつい自分がとってしまいそうだし、また彼女たちの選択を自分が採れただろうかと不安に思う ○それでも、山は素晴らしい

Posted byブクログ

2024/09/17

267ページ 1500円 9月15日〜9月16日 タイトルから6日間遭難することは想像できるのだが、1日目、2日目の焦燥感や3日目の絶望感など、リアルで続きが気になりすぎて一気読みしてしまった。過酷な環境でこそ人間の真価が問われたり、本当にやりたいことが見えたりするのだろう。日...

267ページ 1500円 9月15日〜9月16日 タイトルから6日間遭難することは想像できるのだが、1日目、2日目の焦燥感や3日目の絶望感など、リアルで続きが気になりすぎて一気読みしてしまった。過酷な環境でこそ人間の真価が問われたり、本当にやりたいことが見えたりするのだろう。日常では気づかないことを気づかせてくれる登山が描かれていたが、私は山には登りたくない。

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2024/09/10

サクサク読めます。 山の怖さを思い知らされ、登山にはこんなに学ぶべきものがあるのだとわかった。 と同時に、 3人の女子高生の悩みや心のモヤモヤがちゃんと出てきて、 読了後には、登山の怖さと心の成長が心に残る。 ほんのちょっと残念だったのは、誰がどの悩みだか分からなくなり、あり...

サクサク読めます。 山の怖さを思い知らされ、登山にはこんなに学ぶべきものがあるのだとわかった。 と同時に、 3人の女子高生の悩みや心のモヤモヤがちゃんと出てきて、 読了後には、登山の怖さと心の成長が心に残る。 ほんのちょっと残念だったのは、誰がどの悩みだか分からなくなり、ありさとみくの悩みがひとりのものだと思って読んでいたこと。読み終わって気づくのは遅かった…

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2024/08/24

一気に読み終えた それぞれの視点から書いたのって、すごい読みやすい! 山岳救助の本を最近読んでたからか うわー、それは遭難するぞーとかって思いながら読んだ 女子高生3人が、日帰り登山のはずが 2人がソフトクリームだの温泉に行きたいだの言い出したために遭難 下山ルートを変えち...

一気に読み終えた それぞれの視点から書いたのって、すごい読みやすい! 山岳救助の本を最近読んでたからか うわー、それは遭難するぞーとかって思いながら読んだ 女子高生3人が、日帰り登山のはずが 2人がソフトクリームだの温泉に行きたいだの言い出したために遭難 下山ルートを変えちゃダメだー! 救助隊だって登山計画書見て救助しに行くんだし… 山を甘く見ちゃダメだ いくら日帰りだからと軽装もダメ 登山は怖いわ 私もよく、ジーンズで 暑寒別岳登ったなぁ 今となっちゃ、大反省

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2024/08/18

市立図書館でTEEN 向けに紹介されていたのですが、表紙に目がとまり気になり借りて読みました。 助かるのだろう、助かって欲しいと思いながら、いやこれはハッピーエンドではないのかもとドキドキしながら読み進めました。 この本を読んでると高校生ってまだまだ子供だということに気づかされま...

市立図書館でTEEN 向けに紹介されていたのですが、表紙に目がとまり気になり借りて読みました。 助かるのだろう、助かって欲しいと思いながら、いやこれはハッピーエンドではないのかもとドキドキしながら読み進めました。 この本を読んでると高校生ってまだまだ子供だということに気づかされます。心の中でこんな不安や不安定な気持ちを抱えながら生活しているということがよくわかります。高校生だった頃の自分もそうだったような気がしながらも忘れかけている気持ちだと感じました。私の子供はもうすぐ中学生なのですが、是非、中高生の子供を持つ親に読んでもらいたいなと思いました。

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2024/08/17

典型的な遭難案件で負のスパイラルに落ちていく3人、一人は登山部に在籍していた経験者ですが、地図読みが苦手で4ヶ月で退部した美玖。あとの二人は未経験の同級生、ロープウエィで登山口に行きそこから整備された登山道を800m登れば山頂に着くとゆう山で行程的には上り3時間、下り2時間半。 ...

典型的な遭難案件で負のスパイラルに落ちていく3人、一人は登山部に在籍していた経験者ですが、地図読みが苦手で4ヶ月で退部した美玖。あとの二人は未経験の同級生、ロープウエィで登山口に行きそこから整備された登山道を800m登れば山頂に着くとゆう山で行程的には上り3時間、下り2時間半。 予定より早く山頂に着いた3人は寄り道しようと反対側に見えた津ケ原温泉を目指して下山するなか道に迷い遭難する。 余裕をもって計画通りピストンしてたら問題なく下山できてたのにって感じです。 登山では「早出、早終い」も鉄則なんですよね。夏場は午後になるとガスが上がってきて天候か崩れて雷になることもあるから、日の出前の涼しいうちから登りだして午前中に下山してくることもよくあるんです。それでも行動時間はたっぷり8時間とれるのでゆったりできたりです。 予定にないルートに行くときもスマホに地図DLしておけば圏外でも位置がわかるけどそれを忘れていたとかはかなり痛い。けど、ここらまでは私も経験してます。 上りはどこから登っても頂上は目指せて迷いにくいのですが、降りる場合は分岐を間違えたらあみだくじのようにランダムに予定外のところにでてしまう。これが谷筋だと滑落や登り返せない場所にでてしまうので、迷ったら谷筋に下りず、尾根筋で上を目指すのが鉄則なんですよね。 予定外の行動で体力奪われて救助されるまでの6日間、必死に命をつないだ心境がリアルに伝わってきました。 作中に出てくる鎌月岳がどこにあるのかググってみたのですが架空の山のようでしたけど・・ 山始める前に私も遭難の事例をSNSや映画でたくさん観て学習してたので慎重なんですよね。この作品、ヤング向けだけど山を始める前に是非読んで欲しい良書です。 ちなみに下の山岳遭難ものも必須ですね。 「八甲田山」「岳」「剱岳 点の記」「神々の山嶺」 「春を背負って」「聖職の碑」

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2024/08/06

むかしむかし、中学生だった頃、夏休みに伯父さんに、「今から山登りに行くぞ、着替えと水筒用意しろ」と言われ、1昼夜かかって連れていかれたところが富士山5合目だった。朝早くついて昼までかかって登りました。降りるのは登りの半分の時間だったような覚えがあります。上から下に向かってジャンプ...

むかしむかし、中学生だった頃、夏休みに伯父さんに、「今から山登りに行くぞ、着替えと水筒用意しろ」と言われ、1昼夜かかって連れていかれたところが富士山5合目だった。朝早くついて昼までかかって登りました。降りるのは登りの半分の時間だったような覚えがあります。上から下に向かってジャンプしてそのままズルズルと滑り降りるような感じです。今思えば、完全な弾丸登山、装備も何もなくジャージ(長袖、長ズボン)にスニーカーと言う滅茶苦茶な軽装。この本を読んで、自分の愚かさと怖さが募る想いです。よく生きて帰ってこれたなぁと。

Posted byブクログ

2024/07/24

女子高校生3人が山で遭難。1人は3ヶ月で山岳部を退部した美玖、登山は初めての亜里沙と由真。ロープウェイを使って登山口まで行き、3時間ほど歩いて山頂到着。同じ道を戻って3時ころにはロープウェイ駅に着き、夜7時には帰宅の予定だった。スムーズに山頂に到着した3人は、少し下ったところにあ...

女子高校生3人が山で遭難。1人は3ヶ月で山岳部を退部した美玖、登山は初めての亜里沙と由真。ロープウェイを使って登山口まで行き、3時間ほど歩いて山頂到着。同じ道を戻って3時ころにはロープウェイ駅に着き、夜7時には帰宅の予定だった。スムーズに山頂に到着した3人は、少し下ったところにある温泉に寄って行くことにするが…。 食料もお昼ごはんとオヤツくらいしか持っていない。スマホも圏外で連絡も取れないまま、遭難してしまう。救助されるまでの6日間を克明に描く。 遭難するという事は、こういうことなのだとよくわかる。3人それぞれの家庭の事情も上手く絡み合わせ、思っていたより読み応えがあった。 山で遭難しないためのアドバイスもついています。

Posted byブクログ