6days 遭難者たち の商品レビュー
サクサク読めます。 山の怖さを思い知らされ、登山にはこんなに学ぶべきものがあるのだとわかった。 と同時に、 3人の女子高生の悩みや心のモヤモヤがちゃんと出てきて、 読了後には、登山の怖さと心の成長が心に残る。 ほんのちょっと残念だったのは、誰がどの悩みだか分からなくなり、あり...
サクサク読めます。 山の怖さを思い知らされ、登山にはこんなに学ぶべきものがあるのだとわかった。 と同時に、 3人の女子高生の悩みや心のモヤモヤがちゃんと出てきて、 読了後には、登山の怖さと心の成長が心に残る。 ほんのちょっと残念だったのは、誰がどの悩みだか分からなくなり、ありさとみくの悩みがひとりのものだと思って読んでいたこと。読み終わって気づくのは遅かった…
Posted by
一気に読み終えた それぞれの視点から書いたのって、すごい読みやすい! 山岳救助の本を最近読んでたからか うわー、それは遭難するぞーとかって思いながら読んだ 女子高生3人が、日帰り登山のはずが 2人がソフトクリームだの温泉に行きたいだの言い出したために遭難 下山ルートを変えち...
一気に読み終えた それぞれの視点から書いたのって、すごい読みやすい! 山岳救助の本を最近読んでたからか うわー、それは遭難するぞーとかって思いながら読んだ 女子高生3人が、日帰り登山のはずが 2人がソフトクリームだの温泉に行きたいだの言い出したために遭難 下山ルートを変えちゃダメだー! 救助隊だって登山計画書見て救助しに行くんだし… 山を甘く見ちゃダメだ いくら日帰りだからと軽装もダメ 登山は怖いわ 私もよく、ジーンズで 暑寒別岳登ったなぁ 今となっちゃ、大反省
Posted by
市立図書館でTEEN 向けに紹介されていたのですが、表紙に目がとまり気になり借りて読みました。 助かるのだろう、助かって欲しいと思いながら、いやこれはハッピーエンドではないのかもとドキドキしながら読み進めました。 この本を読んでると高校生ってまだまだ子供だということに気づかされま...
市立図書館でTEEN 向けに紹介されていたのですが、表紙に目がとまり気になり借りて読みました。 助かるのだろう、助かって欲しいと思いながら、いやこれはハッピーエンドではないのかもとドキドキしながら読み進めました。 この本を読んでると高校生ってまだまだ子供だということに気づかされます。心の中でこんな不安や不安定な気持ちを抱えながら生活しているということがよくわかります。高校生だった頃の自分もそうだったような気がしながらも忘れかけている気持ちだと感じました。私の子供はもうすぐ中学生なのですが、是非、中高生の子供を持つ親に読んでもらいたいなと思いました。
Posted by
典型的な遭難案件で負のスパイラルに落ちていく3人、一人は登山部に在籍していた経験者ですが、地図読みが苦手で4ヶ月で退部した美玖。あとの二人は未経験の同級生、ロープウエィで登山口に行きそこから整備された登山道を800m登れば山頂に着くとゆう山で行程的には上り3時間、下り2時間半。 ...
典型的な遭難案件で負のスパイラルに落ちていく3人、一人は登山部に在籍していた経験者ですが、地図読みが苦手で4ヶ月で退部した美玖。あとの二人は未経験の同級生、ロープウエィで登山口に行きそこから整備された登山道を800m登れば山頂に着くとゆう山で行程的には上り3時間、下り2時間半。 予定より早く山頂に着いた3人は寄り道しようと反対側に見えた津ケ原温泉を目指して下山するなか道に迷い遭難する。 余裕をもって計画通りピストンしてたら問題なく下山できてたのにって感じです。 登山では「早出、早終い」も鉄則なんですよね。夏場は午後になるとガスが上がってきて天候か崩れて雷になることもあるから、日の出前の涼しいうちから登りだして午前中に下山してくることもよくあるんです。それでも行動時間はたっぷり8時間とれるのでゆったりできたりです。 予定にないルートに行くときもスマホに地図DLしておけば圏外でも位置がわかるけどそれを忘れていたとかはかなり痛い。けど、ここらまでは私も経験してます。 上りはどこから登っても頂上は目指せて迷いにくいのですが、降りる場合は分岐を間違えたらあみだくじのようにランダムに予定外のところにでてしまう。これが谷筋だと滑落や登り返せない場所にでてしまうので、迷ったら谷筋に下りず、尾根筋で上を目指すのが鉄則なんですよね。 予定外の行動で体力奪われて救助されるまでの6日間、必死に命をつないだ心境がリアルに伝わってきました。 作中に出てくる鎌月岳がどこにあるのかググってみたのですが架空の山のようでしたけど・・ 山始める前に私も遭難の事例をSNSや映画でたくさん観て学習してたので慎重なんですよね。この作品、ヤング向けだけど山を始める前に是非読んで欲しい良書です。 ちなみに下の山岳遭難ものも必須ですね。 「八甲田山」「岳」「剱岳 点の記」「神々の山嶺」 「春を背負って」「聖職の碑」
Posted by
むかしむかし、中学生だった頃、夏休みに伯父さんに、「今から山登りに行くぞ、着替えと水筒用意しろ」と言われ、1昼夜かかって連れていかれたところが富士山5合目だった。朝早くついて昼までかかって登りました。降りるのは登りの半分の時間だったような覚えがあります。上から下に向かってジャンプ...
むかしむかし、中学生だった頃、夏休みに伯父さんに、「今から山登りに行くぞ、着替えと水筒用意しろ」と言われ、1昼夜かかって連れていかれたところが富士山5合目だった。朝早くついて昼までかかって登りました。降りるのは登りの半分の時間だったような覚えがあります。上から下に向かってジャンプしてそのままズルズルと滑り降りるような感じです。今思えば、完全な弾丸登山、装備も何もなくジャージ(長袖、長ズボン)にスニーカーと言う滅茶苦茶な軽装。この本を読んで、自分の愚かさと怖さが募る想いです。よく生きて帰ってこれたなぁと。
Posted by
女子高校生3人が山で遭難。1人は3ヶ月で山岳部を退部した美玖、登山は初めての亜里沙と由真。ロープウェイを使って登山口まで行き、3時間ほど歩いて山頂到着。同じ道を戻って3時ころにはロープウェイ駅に着き、夜7時には帰宅の予定だった。スムーズに山頂に到着した3人は、少し下ったところにあ...
女子高校生3人が山で遭難。1人は3ヶ月で山岳部を退部した美玖、登山は初めての亜里沙と由真。ロープウェイを使って登山口まで行き、3時間ほど歩いて山頂到着。同じ道を戻って3時ころにはロープウェイ駅に着き、夜7時には帰宅の予定だった。スムーズに山頂に到着した3人は、少し下ったところにある温泉に寄って行くことにするが…。 食料もお昼ごはんとオヤツくらいしか持っていない。スマホも圏外で連絡も取れないまま、遭難してしまう。救助されるまでの6日間を克明に描く。 遭難するという事は、こういうことなのだとよくわかる。3人それぞれの家庭の事情も上手く絡み合わせ、思っていたより読み応えがあった。 山で遭難しないためのアドバイスもついています。
Posted by
中高生向けなのかな。 けど大人でも読み応えありました。 じいちゃんの 「人間ちゃ不思議なもんでな。自分の弱さを受け入れたもんだけが、真に強うなれるがやちゃ」 なんか分かる〜と思えた自分の成長を感じました。
Posted by
面白かった〜!山岳遭難の誰にでも起こりうるおそろしいお話、私はこういう事態が怖すぎて事前に家族に渡したルート以外ビタイチ歩かない、たまにネットの登山ログ読んでるとその時の気分で破線ルートに変更する人とかいてひえ〜〜〜と思う。でもトガちゃんが言ってたとおりなにがなんでも生き残る方が...
面白かった〜!山岳遭難の誰にでも起こりうるおそろしいお話、私はこういう事態が怖すぎて事前に家族に渡したルート以外ビタイチ歩かない、たまにネットの登山ログ読んでるとその時の気分で破線ルートに変更する人とかいてひえ〜〜〜と思う。でもトガちゃんが言ってたとおりなにがなんでも生き残る方がえらい!ネットの遭難批判なんてクソ食らえだ!死にたくて山に登るやつなんていね〜んだから!山岳救助隊も民間の捜索隊もみ〜んな山が大好きで山が好きなまま生きて帰ってほしい、そんでまた山に来てほしいって思ってるに決まってる! 得られる教訓としては ・迷ったら登れ ・沢は絶対に降るな ・ヘッデンは日帰りでも持ってく ・ヘッデンの電池を確認する ・エマージェンシーシートを持ってく ・紙地図コンパスを持ってく ・登山計画外の道に行かない ・リーダーが初心者の甘い提案に絆されるな ・リーダーの指示に従う ・全員がgps地図をダウンロードする ・モバイルバッテリーとコードを事前に確認する とか?多いな… あと笛とかあったらよかった? 最後に答え合わせの地形図とかがあったらよかったな。実は普通に歩けば1、2時間のところをぐるぐる回ってたってオチありそう。 昔高校生数人でまさにこの小説と同じような登山経験者一名と初心者数人が1週間弱遭難して大きく報道されたことがあったよね、報道がほんとうに胸糞悪かった、高校生なんて生き残っただけで100点満点よ
Posted by
遭難するとわかっているのに、遭難しないでと願わずにはいられない。スピード感があって一気に読んでしまった。
Posted by
それぞれに悩みがある女子高生3人が、日帰りできるゆるい登山に出かける。 初心者でありながらもなんとか登ったあと時間に余裕があることで、下山の計画を変更すると… こんな低い山で遭難なんてあり得ないと思っていたが、下っていくのに目指す温泉は見つからずスマホの電波も圏外で進めども視界...
それぞれに悩みがある女子高生3人が、日帰りできるゆるい登山に出かける。 初心者でありながらもなんとか登ったあと時間に余裕があることで、下山の計画を変更すると… こんな低い山で遭難なんてあり得ないと思っていたが、下っていくのに目指す温泉は見つからずスマホの電波も圏外で進めども視界は雑木林に覆われ、次第に闇へと恐ろしいくらいに時間は過ぎていった。 体力もなくなり、怪我を負い何日も装備なしに過ぎていくことで高熱を出す。 彼女たちは、最初のうちは誰かのせいにしていたが、それも意味のない無駄なことだと知り、今できることをやろうと食料を分け合い励まし合う。 絶望にのみこまれずにいようとする。 何があろうとも絶対に最後まで諦めない。 ぐらぐらふわふわの表現は、彼女たちだけにわかるものかもしれない。 意味がわからなかった祖父の言葉が胸にしみこんできたのは体験したからだ。 「人間ちゃ不思議なもんでな。自分の弱さを受け入れたもんだけが、真に強うなれるがやちゃ」 彼女たちは、今度はゆっくりと確かめながら歩いていくことだろう。 山を知らなければこわい思いをする。 だけども心を奪われる魅力もある。 だから人は、山に登るのだろう。 違う世界を見るために。
Posted by