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迷子手帳 の商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/09/18

紡ぎ出す音と言葉が好き リズミカルでいて言葉が優しい。 こんなふうに毎日世界を見れたらいいなぁと思う

Posted byブクログ

2024/09/14

北海道新聞の連載などを集めた一冊で丁装も良くて、一つ一つのエピソードがちょっと笑ってしまうような、穂村弘さんの視点や考えが羨ましく思えてしまう。これを読むと自分でもどんな日常も楽しく迷子に慣れそうな気がしてくる。

Posted byブクログ

2024/09/02

迷子手帳、はて? この一冊があれば、貴方もきっと迷子になれる、と言う。 本の装丁は可愛らしい。 本の角のまるみと、猫ちゃんのまんまるな目が、この本は安心して迷子になれますよ、と、誘っているようだ。 どの頁をめくっても、面白い。 繊細でやさしく、自意識過剰な穂村さんが可笑しい。 穂...

迷子手帳、はて? この一冊があれば、貴方もきっと迷子になれる、と言う。 本の装丁は可愛らしい。 本の角のまるみと、猫ちゃんのまんまるな目が、この本は安心して迷子になれますよ、と、誘っているようだ。 どの頁をめくっても、面白い。 繊細でやさしく、自意識過剰な穂村さんが可笑しい。 穂村さんと奥様とのエピソードは、ほのぼのしすぎて、もはやファンタジーめいている。 奥様は第一声目が、唐突で、それでも、お話を聴いていくと、彼女なりの論理があって、まるで、難解な短歌のようだと思った。 * お知らせです。 NHKラジオ『ほむほむのふむふむ』で私の投稿した短歌が紹介されました。 〈DEATHのつく鼠の餌を床に置く心苦しさとうに忘れて〉 ほむほむの「ほんとに忘れていたらこんな短歌作らない」とのコメントにハッとさせられました。 ほむほむ、ありがとうございました! * それにしても、約二十年前『世界音痴』を「歌人さんって変〜」(←失礼)と、くすくす笑いながら読んでたのに、こうやって、自分の作った短歌を、その本人に読んでもらえるなんて、未来は本当にわからない。

Posted byブクログ

2024/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チョコをもらえる当てがなかった少年時、バレンタインデーが日曜日だとホッとした。でもクリスマスにだけは大人になっても苦しめられた「クリスマスとの戦い」 ホテルの朝食バイキングにテンション上がり、あれもこれも盛って満腹した後、他のテーブルでサラダだけを食べている人を発見して、この人の心は貴族だ、自分はなんと庶民なのかと思い知る「庶民の魂」 街の貼り紙、普段はスルーするが猫探しはじっくり見てしまう。からの猫を短歌を紹介する「猫の歌」 など全57編のエッセイ集。 やさしくて、意地っ張りで、気弱な人柄が表れた作品たちで、どれも楽しい。

Posted byブクログ

2024/08/29

本の名前について、「迷子でもあり続ける人のための手帳」だそうです。オレンジの効いた装丁が可愛い。『蛸足ノート』デザイン担当の大倉真一郎さんとのこと。 北海道新聞で連載中のエッセイなどをまとめたもので、エッセイとテーマにまつわる短歌が掲載されている。 皆が知っていて自分が知らないこ...

本の名前について、「迷子でもあり続ける人のための手帳」だそうです。オレンジの効いた装丁が可愛い。『蛸足ノート』デザイン担当の大倉真一郎さんとのこと。 北海道新聞で連載中のエッセイなどをまとめたもので、エッセイとテーマにまつわる短歌が掲載されている。 皆が知っていて自分が知らないことへの驚きと戸惑い、先取り不安で挙動不審になる様子に応援したくなる。 妻との仲の良さと個性的なエピソードが多く、賞味期限の話や、クイズのような会話、組み立て式家具の組み立て役、怖がる対象の違い、ご両親や友人との交流、そして猫の話にほっこりする。 「さまざまな偶然によって他人の運命と関わってゆく。そこに生きることの怖さと素晴らしさ、つまりは凄さを感じる」穂村さんにこれからもついていきたい。 夜更かしの人がどこかにいることが救いだという夜更かしの人(穂村弘)

Posted byブクログ

2024/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

穂村さんのいとこという人に年に一度会う機会がある。親しくはないので個人的に話をすることはないのだが、先日たまたまこの本を見せて穂村さんのファンであることと、新刊が出たら必ず読んでいることを伝えることができた。とても喜ばれた。そして親戚といえども新刊を送るってことはしないのだということもうっすらわかった。 今作もやはりよかった。お父様亡くなられたのですね。

Posted byブクログ

2024/08/04

みんなが易々と行っていることを、いつまでもうまく出来ない。打ちひしがれつつ、うまくやれてる(はずの)人のことが知りたくて読書したりする。すると案外、世の中とうまくフィットできない人が出てきてほっとする。 極め付きはこの本だ。なんといっても「いつまでも迷子であり続ける人のための手帳...

みんなが易々と行っていることを、いつまでもうまく出来ない。打ちひしがれつつ、うまくやれてる(はずの)人のことが知りたくて読書したりする。すると案外、世の中とうまくフィットできない人が出てきてほっとする。 極め付きはこの本だ。なんといっても「いつまでも迷子であり続ける人のための手帳」なのだから。本書では、思っていたとのは違ったり思い通りにいかない世界が、魅力的にみえてしまう。迷い道も素敵でしょうと呼びかけてくれているようだ。 惑わない人に憧れつつも、多分このまま迷い続ける我々に寄り添ってくれるお守りのような本である。

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2024/08/04

サイン本です。 先日、地元で行われた講座のあとのサイン会で私の名前入りのサイン(と似顔絵のスタンプ)をいただきました。 ありがとうございます。 主に北海道新聞に載せたエッセイをまとめたものだそうです。 昭和感の濃いエッセイが多かったように思います。 インベーダーゲーム。 コン...

サイン本です。 先日、地元で行われた講座のあとのサイン会で私の名前入りのサイン(と似顔絵のスタンプ)をいただきました。 ありがとうございます。 主に北海道新聞に載せたエッセイをまとめたものだそうです。 昭和感の濃いエッセイが多かったように思います。 インベーダーゲーム。 コンバースのスニーカー。 チョコミント味のアイス。 そして相変わらず可愛い奥さんの登場。 講座後の懇親会の二次会で、穂村さんの横の席に座ることができて「奥さん可愛らしい方ですね」と言ったら「僕は可愛く書くのが上手なの」と言われてしまい「そうですね、お上手ですね」という訳にもいかず、何を言っていいかわからなくなり「猫、飼っていらっしゃるんですよね」「ひるね」とか言ってごまかしました。 本には関係ないですけど、懇親会ではツーショット写真を撮っていただきました。 私は穂村さんより、数歳年下なんですが、穂村さんの方が若々しく、素敵な笑顔で映ってらっしゃいました。

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2024/07/31

世代が一緒なのか、昭和の頃の話しに頷く事多し。 あの台所とリビング?の間にかかってた”珠のれん”だとか、枕カバーの横のヒラヒラとか、ドアノブカバー、電話のカバーとかほんとなんだったろうね。 妻の話しもたくさん出てきて、まさにこの夫あってのこの妻ってかんじでお似合い。 でも、見知ら...

世代が一緒なのか、昭和の頃の話しに頷く事多し。 あの台所とリビング?の間にかかってた”珠のれん”だとか、枕カバーの横のヒラヒラとか、ドアノブカバー、電話のカバーとかほんとなんだったろうね。 妻の話しもたくさん出てきて、まさにこの夫あってのこの妻ってかんじでお似合い。 でも、見知らぬ外国人に自分で織った折り鶴を渡していくってちょっとすごい。 著者が’飼っている猫(ひるね)はアメショーの雄なんだね。むにゅとした口に形がかわいすぎるってわかるわぁ。 うけた短歌。 家族の誰かが「自首 減刑」で検索していたパソコンがまだ温かい                              小坂井大輔

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2024/07/29

相変わらずのほっこりエッセイ集。表紙も帯紙も好き。 今までは過去に付き合った恋人との話が多かったけれど、今回は奥様とのエピソードが多くて「なんだ、結婚して幸せで、全然『迷子』じゃないじゃない!」と思った。奥様もほむほむ同様に、独特の世界観をもっていてマイペースな方なんだなと読み...

相変わらずのほっこりエッセイ集。表紙も帯紙も好き。 今までは過去に付き合った恋人との話が多かったけれど、今回は奥様とのエピソードが多くて「なんだ、結婚して幸せで、全然『迷子』じゃないじゃない!」と思った。奥様もほむほむ同様に、独特の世界観をもっていてマイペースな方なんだなと読みながら感じた。 またしばらくしたら読み返したい一冊だった。

Posted byブクログ