勇気論 の商品レビュー
早くも2025No. 1かも。そう思わざるを得ないほど訓えに満ちていた。樹先生の本はいつも知的興奮をびりびりくれるのですが今回はたぶん仕事(教育)での悩みというか個人的な課題に深く関わる話が多くて。あとがき286ページなんか思わず声に出して読み上げてしまった。勇気は「孤立に耐え...
早くも2025No. 1かも。そう思わざるを得ないほど訓えに満ちていた。樹先生の本はいつも知的興奮をびりびりくれるのですが今回はたぶん仕事(教育)での悩みというか個人的な課題に深く関わる話が多くて。あとがき286ページなんか思わず声に出して読み上げてしまった。勇気は「孤立に耐える」ための資質。孤立に耐える人は他者の他者性に耐えることができる。ただしそれは単なる我慢ではなく、連帯の希望があってこそのもの。勇気をもって生きてください。はー、痺れる……。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=10281814
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つまりは、勇気は孤立に耐えること、正直であることっていうのを1冊に渡って、内田氏自身の経験や対談を交えてつづっている… 私は議論や考えの整理の過程を楽しいってまだ思えないから、そっかぁなるほど…で終わってしまった。議論や経験を通した整理の過程が楽しいって考えが前提にあるのかなって...
つまりは、勇気は孤立に耐えること、正直であることっていうのを1冊に渡って、内田氏自身の経験や対談を交えてつづっている… 私は議論や考えの整理の過程を楽しいってまだ思えないから、そっかぁなるほど…で終わってしまった。議論や経験を通した整理の過程が楽しいって考えが前提にあるのかなって感じたが、結構私的な見解だよなっていうことを断言したりしてたので、議論しつつも自分なりの答えはもうあって柔軟に展開させるというわけでは無さそうだった。その断言も「天職というのは『呼ばれること』なのです」など抽象的…なものも。 あとがきに内田氏の言いたいことがギュッと詰まっていて、確かにそうだななるほどなとは思った。加えて、孤立に耐える力を日々の努力で身につけていきたいと勇気をもらえた。しかし、数ページ分の1冊の本にまで膨らませ、飛躍させるその過程を楽しめる程私は成熟していなかった。
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勇気とは孤立を恐れないことである。 それは自らに理がない時には敗けを認めることである。 まごまごしながらもテンプレに頼らずに自分の思考と言葉で表現し、平場の会話をしながらもそれをどう解釈すべきかの本音を見せることである。 そして、勇気を持つために、つまり、孤立に耐えて事を進める土...
勇気とは孤立を恐れないことである。 それは自らに理がない時には敗けを認めることである。 まごまごしながらもテンプレに頼らずに自分の思考と言葉で表現し、平場の会話をしながらもそれをどう解釈すべきかの本音を見せることである。 そして、勇気を持つために、つまり、孤立に耐えて事を進める土台となるべき自分の本性や天職を見つけるために、自分を呼ぶ僅かな声を聞き取る感性を磨かなければならない。それは全身で、五感をひとつなぎの情報とみなして受け入れることで磨かれる。それが磨かれれば、自分がいるべきでない時と場所を感じ、そこを避けることができるようになり、天下無敵の存在となれる。その結果、自分のいるべき時と場所を見つけられれば、そこでなら孤立に耐えることができるだろう。それが勇気である。 と、ここまで強く共感。 ただ、所々で説教臭く決めつけが強すぎる。 与党に国民が制裁を加えないのは勇気がないからではなく野党がだらしなさ過ぎることを感じ取っているからでは? 論理国語を反知性主義のたまものだとボロクソに批判しているが、これまでの「文学」(著者が必要とする)を用いた教育が規約もルールも解読できない若者を作ってしまったことが論理国語を必要とすることの前提に存在しているものであって、批判すべきはこれまでの文学教育の情けなさでは? とか。 あと、最後に、勇気は永遠の孤独に耐えることを前提とするものではなく、他者から手を差しのべられるまでの当面の間を耐えるためのものですよ、って、結局最後は承認欲求が満たされないとダメであると結論付けているあたりは脱力❗ まあ、途中の話が面白かったから星4つ。
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選挙前に3〜4日かけて読んだというのもあり、毎日が凄い勢いで過ぎて行き、私や家族もちろん、タクシーの運転手までもが「最近日付がわからなくなり…」という有様だ。 その中で数日に分けて読み、その瞬間は理解しても、まあ読み終わる頃には忘れていた。 個人的にその方が良いくらいだと思う。...
選挙前に3〜4日かけて読んだというのもあり、毎日が凄い勢いで過ぎて行き、私や家族もちろん、タクシーの運転手までもが「最近日付がわからなくなり…」という有様だ。 その中で数日に分けて読み、その瞬間は理解しても、まあ読み終わる頃には忘れていた。 個人的にその方が良いくらいだと思う。 次に似たシチュエーションに遭った時に「思い出すように」動ければそれで良い。 ただ終盤に行けば行くほど「ああ他人の他人性、これが分かり合えないということだな」と感じる事が多かったですが、後書きにある通り、他者とは他者である、然し両者の間に橋をかけることは可能である。 それくらいで良いのだと思います。 私はある時誰かが冗談で言った『神は死んだ!』という言葉がいまだに頭から抜けない。 別段神という概念に深く傾倒しているわけではないが、そういうことではないのだ。 気軽にそんなことを冗談にすべきではないと、ふと思い出し…いや、ずっと思い出し続けているのだ。
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内田樹さんは ほんとうに 読ませてくれます ほんとうに ふむふむ と 考えさせてもらえます ほんとうに なぁるほどなぁ と うなづかせてもらえます ほんとうに あぁ いい時間だった と 思わせてもらえる その ほんとうに いいなぁ を 引き出された 編集の古谷俊勝さんが すてき...
内田樹さんは ほんとうに 読ませてくれます ほんとうに ふむふむ と 考えさせてもらえます ほんとうに なぁるほどなぁ と うなづかせてもらえます ほんとうに あぁ いい時間だった と 思わせてもらえる その ほんとうに いいなぁ を 引き出された 編集の古谷俊勝さんが すてきです それになにより 挿画にヨシタケシンスケさんを起用された その手腕が 素晴らしい 片手をあげている 老若男女の中の一人に 私がいる そんな気分に させてもらいました
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久々に内田樹。 勇気とは何かというより、その精神論にかかる哲学を日常生活のお悩み相談風な往復書簡で応えるのだが、これが良い塩梅で小気味良い。我田引水にこじ付けるでもなく、悩みに対し、ちょうどパズルがはまるように内田樹が例示をしていく。 その中でも私が書き留めておきたかったのは下...
久々に内田樹。 勇気とは何かというより、その精神論にかかる哲学を日常生活のお悩み相談風な往復書簡で応えるのだが、これが良い塩梅で小気味良い。我田引水にこじ付けるでもなく、悩みに対し、ちょうどパズルがはまるように内田樹が例示をしていく。 その中でも私が書き留めておきたかったのは下記のような文書。 ー 素晴らしい知的達成は論理の飛躍にあり、凡庸な知性がそれを妨害する。 ー 勇気を持つというのは、「恐れない」という感情的な自己抑制が利いていることであると同時に、「私は論理的に正しい」という知性的な足場をしっかり踏まえているということです。そういう意味では「勇気を持つ」というのは感情的な自己統御と、論理的な思考力を二つながらに要求する事業だということになります。 ー でも、その「身体実感としてはたしかなのだけれど、うまく言葉にできないこと」をなんとか言葉にしようと四苦八苦していると、人間の頭はよくなる。そのことに古代ギリシャの哲学者たちは気がついた。理屈をいじくりまわしているうちに、人間の脳の容量は拡大する。そして、容量が拡大した脳を持っている個体は、そうでない個体よりも、生き延びる確率が高い。そのことを太古のある時点で、人類は発見したのだと思います。 自民党総裁選の候補者討論会にて、石破茂が竹下登から指導されたという、正論は人を傷つけるとの話を聞いた。勇気を持った正論は、本人にはロマンチシズムの甘い酩酊を齎すが、食らった相手は斬られるような痛みだろう。勇気は攻撃性をもつ。だから自己防衛志向では勇気が沸かないのだ。そんな気がした。
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往復書簡。 イラストがとてもかわいかったです。 いろいろなエピソードを通して、「勇気」についての語りや考えが面白かったです。
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『いまの日本人に足りないものは勇気だ』 そんなツイートをきっかけに始まった著者と編集者による往復書簡 ヨシタケシンスケによる装丁イラストが非常に良く内容を表している いろんなことに矛盾を感じてるひとは勇気を貰えるはず 往復書簡モノはハズレがない、ほんとに。
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騙されることもひとつの悪。 連帯を信じつつ孤独を恐れない。 この二つが特に好きな考え方です。 勇気は結論づけられないけど、沢山の思い出が実は大きな勇気に包まれていたんだと教えてくれる本でした。 最後に引用の引用をひとつ。 "本当に何かを望んだ時 宇宙のすべてが協力し...
騙されることもひとつの悪。 連帯を信じつつ孤独を恐れない。 この二つが特に好きな考え方です。 勇気は結論づけられないけど、沢山の思い出が実は大きな勇気に包まれていたんだと教えてくれる本でした。 最後に引用の引用をひとつ。 "本当に何かを望んだ時 宇宙のすべてが協力して 夢の実現を助けてくれる"
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