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ルール?本 の商品レビュー

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2024/06/23

デザインギャラリーで行われた「ルール?展」の事後的なコンセプトブックとでもいうべき本。ルールについてメタに考えるためには良いガイドブックだ。 ちょうど、2024年の東京都知事選挙で史上最大数の立候補者が現れ、選挙のルールの隙をつくような目に余る行為が話題となり、立候補を受け付け...

デザインギャラリーで行われた「ルール?展」の事後的なコンセプトブックとでもいうべき本。ルールについてメタに考えるためには良いガイドブックだ。 ちょうど、2024年の東京都知事選挙で史上最大数の立候補者が現れ、選挙のルールの隙をつくような目に余る行為が話題となり、立候補を受け付ける際の事前審議をやるべきだとか、選挙運動に対して一定のルールを課すべきだと言う議論になりそうになっている。逆に言うと、誰もが選挙に出ることを難しくする方向での世論を生み出すためのプロパガンダのようにも見える。選挙の活動に強力な表現の自由が認められているのは、そもそも何のためなのかを皆が理解していないと、その大きな権利をみすみす手放すことになってしまうのではないか。あの程度の悪ふざけは、無視して騒ぎにしなければ良いのだと思う。大騒ぎするのは思うツボだ。 ルール違反に対してルールの強化によって応答することを続けていると、息苦しい社会になるだろう。

Posted byブクログ

2024/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ルールが増えて生きやすくなっている時代である一方で、それによって手に届きにくくなったものも多くあるのではないかと思っていたところ、改めてそれらを捉え直せるのではないかと期待してこの本を手に取ってみました。 著者にデザイナーが関わっていたのでもしかしたらデザインに関する内容を期待していたのですが、思ったよりもそれに関する内容が少ない印象だった。 どちらかと言うと、法律などの公共的なルールに関する話が多かった。 この展示に関連するWEB記事も多くあり、そちらの方が個人の生活に落とせるような内容も記載されているので、とても参考になりました。 特にクリエイティブに関わる仕事をしているにとって、見直すという行為は新しいものを生み出す上で大事な考え方だと思うので、とても参考になりました。 面白いと感じるデザインや映画のシーンはルールを破ったり裏切りがあった時に感じるように感じます。 この展示の軸としてある「つくる」「使う」「見直す」「更新する」という図はとてもわかりやすく、汎用的に使いやすい考え方だと思いました。 法律やルールなど公共に関わる物だけでなく、バイアスや同調圧力、セオリーなど公共のルールとして定義されていないけどなんとなく合わせてしまっているものも改めて見直す価値があると感じました。

Posted byブクログ