伝説とカフェラテ の商品レビュー
元傭兵のオーク、ヴィヴが珈琲店を始めるファンタジー世界のお仕事小説。少しづつ完成していくお店、増えていく仲間達にわくわくしっぱなし。 お手製のシナモンロールが魅力的なラットキン族のシンブルが可愛くて好きだ。 お供は勿論あつあつの珈琲! オーク、ホブゴブリン、ドワーフにサキュバス...
元傭兵のオーク、ヴィヴが珈琲店を始めるファンタジー世界のお仕事小説。少しづつ完成していくお店、増えていく仲間達にわくわくしっぱなし。 お手製のシナモンロールが魅力的なラットキン族のシンブルが可愛くて好きだ。 お供は勿論あつあつの珈琲! オーク、ホブゴブリン、ドワーフにサキュバス、色んな種族が出てくるので検索しつつ想像を膨らませながら楽しんだ。 美味しいファンタジー、大好き。シナモンといえば、久しぶりに「シナモンとガンパウダー」も読みたくなった。 途中までヴィヴは男だと思ってたんだ(小声)
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表紙の可愛らしさに惹かれた。ファンタジーの世界でカフェを開き、主人公や登場人物が幸せになっていく斬新な設定と物語に夢中になった。ラットキン(小鼠人)が作る絶品のパンや焼き菓子が美味しそうだった。
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ファンタジーの常識を裏手に取る感じの上質のファンタジーでした。ゲームとかでおなじみのファンタジー世界あるあるの世界観で、きちんと地に足をつけて生活しようとする登場人物に好感度しか感じない。でもぶっちゃけ最初、主人公の性別はよくわからなかったんですけどね。 いかつい傭兵だった彼女...
ファンタジーの常識を裏手に取る感じの上質のファンタジーでした。ゲームとかでおなじみのファンタジー世界あるあるの世界観で、きちんと地に足をつけて生活しようとする登場人物に好感度しか感じない。でもぶっちゃけ最初、主人公の性別はよくわからなかったんですけどね。 いかつい傭兵だった彼女が心惹かれて就きたいと思った職業がカフェの店主というのも面白いし、仲間たちもこの種族が?という感じの期待を裏切る感じが面白い。町の黒幕も意外な感じだったし。 個人的にはシナモンロールが魅力的過ぎて… 実際カフェが出来たら行って食べたいなぁなんて思いながら読み終えました。
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・トラヴィス・バルドリー「伝説とカフェラテ 傭兵、珈琲店を開く」(創元推理文庫)を読んだ。主人公を ヴィヴといふ。これが傭兵で珈 琲店を開くのである。それだけの物語と言へば確かにそれだけである。傭兵と珈琲店が似つか はしくないと思へたのだが、それも読んでいるうちに変はつていく。似...
・トラヴィス・バルドリー「伝説とカフェラテ 傭兵、珈琲店を開く」(創元推理文庫)を読んだ。主人公を ヴィヴといふ。これが傭兵で珈 琲店を開くのである。それだけの物語と言へば確かにそれだけである。傭兵と珈琲店が似つか はしくないと思へたのだが、それも読んでいるうちに変はつていく。似つかはしくないといふのには理由がある。普通、かういふ小説の傭兵はヨーロッパ中世あたりがモデルだと思ふのだ が、そんな時代に傭兵が喫茶店を開くのかといふことが一つ、 今一つはヴィヴがオークであるといふこと、つまり、この物語世界は他にノーム、エルフ、ドワーフといつた妖精譚にお決まりの登場人物(?)がゐるのみならず、それ以外にサキュバスとかも出てくる、言はば見事な 妖精譚の世界なのである。しかもオークとは何かと言ふと、分かり易く言へば、「指輪物語」 の敵役であつた。別名ゴブリンである。本作中にゴブリンが出てこないのはオーク=ゴブリン だからであらうが、もしかした らゴブリンでは直ちにその悪役面を見抜かれてしまふからでもあらうか。珈琲店主がゴブリンではイメージが違ふと言はれさうである。そんなわけで私は最後まで楽しく読んだ。基本的に物語は開店準備から開店、そして新装開店となつて終はるだけである。ただし途中で邪魔が入る。傭兵仲間が幸運の石を、珈琲店に繁栄をもたらした石を盗 りに来るのである。ここだけはつまづくが、他につまづきはない。実にスムーズに店は繁盛する。 ・読み終はつたところで「訳者 あとがき」を読む。すると1行目から「おなじみの種族がごく 普通に暮らしている世界。女 オークのヴィヴは」(391 頁)とあるではないか。正直なところ驚いた。えつ、ヴィヴは女だつたの? である。この頁 の最後にも「珈琲と本を愛する オークの女性のヴィヴ」(同前)とある。女性のエルフは結 構ゐると思ふのだが、女性の オーク、ゴブリンとなるとどう なのであらう。しかも、訳文の せゐか、私はヴィヴが女性であ ると気づくことはなかつた。ここまでずつと男性だと思つてゐ た。サキュバスのタンドリはいづれ恋人といふ関係になる女性 だと思つてゐた。敢へて言へば、タンドリと同衾する場面 (271頁)も、女同士であるとは思ひもしなかつた。男女でこそ意味があると思つてゐた。 ところがさうではないのであつ た。女同士だからこそ同衾できたのであるらしい。作者としてはこのあたりをはつきりさせないでおくことで、私のやうな勘違ひを誘発させたかつたのかも しれない。訳者もその意図を汲んで言葉遣ひを女性的にせずに男性とも思へるやうにしたのかもしれない。傭兵仲間のガリー ナは女性的な話し方(15頁他)である。間違へることはない。これもまたひつかける訳であつたのかもしれない。結局、この物語の主人公ヴィヴが女性であること(を隠してゐること)はオークと関係あるらし い。作者が「意図的に定型をもじっていることに気づくのではないだろうか。」(391 頁)、つまり「指輪物語」の オークがここでは「珈琲と本を愛する」女性となり、それゆゑに珈琲店の店主となつてゐるのである。こんなゴブリン見たことない、正にかういふことである。これなら人間でも良いとい うのは野暮といふものであら う。さういふ妖精世界だからこそ、こんなオークを悪者としな い設定も生きるのである。本書には最後に短編「出会い」がついてゐる。これを読んでもヴィ ヴは女性的ではない。しかし最後の、初めてヴィヴが喫茶店に 入つた時に言はれた言葉、「ご注文は、ご婦人?」(385 頁)でやつと分かつたのである。いはば、本書は妖精譚の冒 険世界のパロディーといふとこ ろであらうか。
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202408/表紙とあらすじにひかれ購入。ラットキンとかストーンフェイとか種族等の説明なく当たり前のものとして物語が進み、直近文章中での同一人物の描写も「●●(名前)は~」「▲▲(種族名)は~」と混在しているので、ちょっとわかりにくいかもしれない。 中盤あたりで訳者あとがきの一ページ目が見えてしまい、ここで初めて主人公が女性だと知った笑!話す口調や種族(オーク)的に男性キャラだと思いこんでた先入観。 読み返すと、序盤(P24店契約の会話)に「仕事人の女」ってあったけど、意味わかってなかった笑。どうせなら最後(P385)の「ご注文は、ご婦人?」まで伏せてたほうが、インパクトあったのでは。 主人公が男性だと思ってた時も女性だと知ってからも、タンドリとの関係は好みじゃなくて。ラブい描写もいらないし、そこは友情のままがよかったな~。 それと、タイトルは何故「伝説とコーヒー」ではないんだろう?偏見かもだがコーヒーにこだわる人は、カフェラテなどは多少邪道に思ってる節がありそうなんだけど。原題「Legends & Lattes」でLで韻ってこと? 気になったとこもあれど、仲間が増えていくRPG感も楽しめたり、主人公の心境描写にグッときたり、火事のところはこちらもつらくなったり、とにかくフードがおいしそうだし、面白く読めた一冊だった。本当にお店があったら通いたい!
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オーク、サキュバス、ホブゴブリン……といった種族たちが暮らすファンタジー世界が舞台。傭兵稼業から珈琲店の主人への転職を成し遂げる女性オークの物語。原題は"Legends & Lattes"。RPGの原点とされる"Dungeons &...
オーク、サキュバス、ホブゴブリン……といった種族たちが暮らすファンタジー世界が舞台。傭兵稼業から珈琲店の主人への転職を成し遂げる女性オークの物語。原題は"Legends & Lattes"。RPGの原点とされる"Dungeons & Dragons"を意識した命名だろう。 「ファンタジー」といっても色々あって、私は作品によって好きだったり苦手だったりの差が激しく、しかも自分の好き嫌いの傾向がいまいち掴めていないので、この本も楽しめるかどうかは賭けだった。が、表紙が気に入ったので思いきって読んでみた。 賭けの結果は、概ね勝ち? ……と歯切れが悪いのは、三百ページほどのメインストーリー「伝説とカフェラテ」はとても楽しく読めて、最後に収められていた四十ページほどの小編「出会い」は、目が滑って頭に入らなかったから。「出会い」は前日譚で、傭兵時代の話。戦闘シーンが苦手なのかな。この先は「伝説とカフェラテ」の感想。 前半は特に、映画「かもめ食堂」みたいだなと思いながら読んだ。知らない街にやってきて、街の人の知らないもの(珈琲、映画だとおにぎりでした)を売る店を作るという点や、淡々と、できることを確実にやって積み上げていく様を見せてくれる点、ちょっと変わった仲間が続々集まってきて関係が深まっていく点など。そして何よりシナモンロールが美味しそうな点! ラットキンの天才パン職人が、次々と魅力的な新レシピを開発しては仲間たちを唸らせるのだが、この、未知の食べ物と遭遇して一目(一口?)惚れのシーンが、幸福感に満ちていて毎度羨ましくなってしまう。自分にもそういう経験、あったんじゃないかと思うけど思い出せず。 ただのほのぼのカフェ日記ではなく、困難や試練もありながら大事なことに気づく、といった王道ストーリーもじゅうぶん読み応えあり、大満足だった。 主人公ヴィヴは、私たち人間の感覚でいうといくつくらいなんだろう。はじめのうちは若者、せいぜい三十前後くらいのつもりでいたが、もしかしたら意外と四十くらいかもとも思えてきて、どちらもありだなあと。想像力が試される読書だった。
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元傭兵の女性が引退してカフェを開業する話。 オークやサキュバスといった種類の生き物が登場するファンタジー。悪人や心痛む出来事がほとんどなくて、最後までまったりといい気分で読み終えられた。まさしくカフェラテを飲んでるときのようなリラックス感。読んでると気分もカフェラテとかシナモン...
元傭兵の女性が引退してカフェを開業する話。 オークやサキュバスといった種類の生き物が登場するファンタジー。悪人や心痛む出来事がほとんどなくて、最後までまったりといい気分で読み終えられた。まさしくカフェラテを飲んでるときのようなリラックス感。読んでると気分もカフェラテとかシナモンロールが食べたくなってくる。
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ファンタジー好きにはたまらない世界観! オーク、ドワーフ、サキュバスなど、ファンタジーの世界にはお馴染みの種族たちが集まって、珈琲店を営んでいくお話。 それぞれの種族の細かな説明はないので、これらの生き物に馴染みがない人には想像しづらいかもしれない…。 でも、その辺りの知識がなく...
ファンタジー好きにはたまらない世界観! オーク、ドワーフ、サキュバスなど、ファンタジーの世界にはお馴染みの種族たちが集まって、珈琲店を営んでいくお話。 それぞれの種族の細かな説明はないので、これらの生き物に馴染みがない人には想像しづらいかもしれない…。 でも、その辺りの知識がなくても、起業ストーリーとしても、異種族と協力し合うお仕事小説としても楽しめます! 最初は人付き合いの下手なオークが、どんな風に接客業をやっていくんだろう…と心配しながら読んでいったけれど、だんだんと仲間が集まって、お互いにぎこちなかった初対面の関係から、少しずつ信頼を寄せて、軽口を叩けるような関係にまでなっていく過程が微笑ましかった。
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オークのヴィヴは賞金首を倒し、幸運のリングを引き寄せるスカルヴァートの石を手に入れると、戦いに訣別しカフェの経営という新しい人生を歩み始める。やがてカフェはこの町のコミュニティの場所となるが、スカルヴァートの石を狙う敵が現れ店は… プロットは簡素で、ヴィヴの周りに集まる住民の協...
オークのヴィヴは賞金首を倒し、幸運のリングを引き寄せるスカルヴァートの石を手に入れると、戦いに訣別しカフェの経営という新しい人生を歩み始める。やがてカフェはこの町のコミュニティの場所となるが、スカルヴァートの石を狙う敵が現れ店は… プロットは簡素で、ヴィヴの周りに集まる住民の協力や支援で店が商売として成立する過程が大半で、特にファンタジーのキャラクターの必要性は感じられなかった。
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カフェができるまでのことや、人気が出てくるまで、出て来てからの事件等、丁寧に書かれて面白かったです。珈琲とパンはやっぱり最高です。 ただ、表紙やあらすじに惹かれて購入して、元傭兵って言われておっさんを思い浮かべたのにオーク、しかも女性って言われてちょっとがっかりしました。おっさん好きなので。また女性の恋人って。。あまり百合好きではないのでその辺が引っかかりました。
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