1,800円以上の注文で送料無料

21世紀未来圏日本再生の構想 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/14

東京MXの「寺島実郎の世界を知る力」は毎回必ず見ているが、 この本はその内容を何年分も集約したような、中身の濃いものになっている。 最大の論点は、「世界のGDPに占める日本の割合、明治維新の時は3%。 それが戦争直前に5%に上がり、敗戦で3%に戻る。 その後経済成長を果たし、19...

東京MXの「寺島実郎の世界を知る力」は毎回必ず見ているが、 この本はその内容を何年分も集約したような、中身の濃いものになっている。 最大の論点は、「世界のGDPに占める日本の割合、明治維新の時は3%。 それが戦争直前に5%に上がり、敗戦で3%に戻る。 その後経済成長を果たし、1994年に18%とピークを迎え、 2023年に4%に落ち込んだ」という現実。 まさに失われた30年。この現実をどう見るか、これに尽きる。 このまま日本は「一瞬だけ反映した奇妙な国」で終わるのか。 アベノミクスの功罪、というより、安倍晋三という政治家の分析も的を射ている。 はっきり言ってしまえば学がない。学んでいないまま宰相になってしまった。 今日総裁選不出馬を表明した岸田も同じ。何が「新しい資本主義」か。 ミルトン・フリードマンの名前も何度も出てくる。小さな政府。 私はこのこと自体は間違っていないと今も思うが、ただ、再分配は必要。 運で財を成した人は世の中に貢献しなくてはいけないのだ。 かつての人はそれができたが、今の人は税金逃れしか考えていない。せこい。 ・・・再生の構想、とあるが、日本再生のヒントはこの本にもあまり描かれていない。描けない現状なのだろう。「分配」がヒントにはなるのだろうが。 寺島氏のような人が政治家になればいいのに、と思う。 学、教養あっての政治。今の政治家にはそれがない。 世襲、エリート官僚しか選挙に勝てない国ではだめだ

Posted byブクログ