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音楽を信じる We believe in music! の商品レビュー

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2024/08/18

一昨年の10月、山内マリコの「すべてのことはメッセージ 小説ユーミン」を読んでいる同じタイミングで日経新聞で連載されていた村井邦彦の「私の履歴書」が一冊の本になりました。連載から本になるまでの間に高橋幸宏、そして坂本龍一が召されて、YMOが伝説としてしか存在しなくなる時代に入って...

一昨年の10月、山内マリコの「すべてのことはメッセージ 小説ユーミン」を読んでいる同じタイミングで日経新聞で連載されていた村井邦彦の「私の履歴書」が一冊の本になりました。連載から本になるまでの間に高橋幸宏、そして坂本龍一が召されて、YMOが伝説としてしか存在しなくなる時代に入ってしまったような喪失感に包まれる中で、村井の記憶の記録が残されたことは悲しみの中の幸運かもしれません。日本の音楽シーンだけではなく、著者の長年の友人であるA&Mレコードのジェリー・モスやエイブ・ソマーもこの期間に亡くなっていることを知りました。著者の先駆性は本人自身が圧倒的なメロディーメイカーであることと、スタジオAを創出した音楽の作り方の革命を起こしたことと、著作権を確立したビジネスマンであること、と並んでアメリカのA&Mやフランスのバークレイレコードとグローバルなネットワークを個人的な友情関係で結んだことにあると思います。その基盤には飯倉の「キャンティ」という文化サロンの存在が埋まっているのだと思います。かのレストランは60年代から70年代にかけてシリコンバレーならぬ「日本のカルチャーバレー」でした。それは二度と生まれない特異点なのか?才能と才能、センスとセンスが世代と国境を超えて絡み合う、そんな場所は、今、どこにあるのでしょうか?いや「We believe in music!」音楽を信じましょう。それはそうと著者がキャンティの川添浩志のキャンティ以前のフランス時代を書いた「モンパルナス1934」、早く読まなくちゃ!

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2024/07/19

作曲家、音楽プロデューサーである村井邦彦の半生と、その交友関係等を著した。 アルファミュージックを作り、ユーミンやYMO等を世に送り出した。1970年台から80年代にかけて、私がよく聞いた日本のポップスはアルファミュージックに関わっていたと言える。 その当時の製作者側からの話や、...

作曲家、音楽プロデューサーである村井邦彦の半生と、その交友関係等を著した。 アルファミュージックを作り、ユーミンやYMO等を世に送り出した。1970年台から80年代にかけて、私がよく聞いた日本のポップスはアルファミュージックに関わっていたと言える。 その当時の製作者側からの話や、著者の交友関係の広さに驚かされる。ある意味、日本が伸びていこう、世界を目指そうとしていた時代でもあったと感じる。

Posted byブクログ