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南光 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2026/03/18

「冗長」と感じて、たいへん読みにくかった。全体的に同じ調子で淡々と続き、「平板」という感じ。本作の直前に読んだ、台湾出身の作家の「二階のいい人」が私には強烈な読書体験となり、心の深くまで刺さってずっと余韻を引きずってしまう作品だったので、落差で余計に読みにくく感じてしまっただけな...

「冗長」と感じて、たいへん読みにくかった。全体的に同じ調子で淡々と続き、「平板」という感じ。本作の直前に読んだ、台湾出身の作家の「二階のいい人」が私には強烈な読書体験となり、心の深くまで刺さってずっと余韻を引きずってしまう作品だったので、落差で余計に読みにくく感じてしまっただけなのかもしれないけれど… 日本統治の前・中・後の台湾の様子や、台湾から日本に留学に来た人たちの目に映る日本・日本人の様子は興味深かった。

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2025/08/12

統治時代の台湾に生まれ、日本留学時代にカメラと出会って写真家となった鄭“南光”騰煇を主人公にしているが、台北と東京と騰煇の故郷の北埔、騰煇と妻・潘清妹の関係、騰煇をめぐる写真家仲間をそれぞれ対比させたり、彼らから見た騰煇の姿を描くなどの複数の視点での描写から20世紀の台湾史を描い...

統治時代の台湾に生まれ、日本留学時代にカメラと出会って写真家となった鄭“南光”騰煇を主人公にしているが、台北と東京と騰煇の故郷の北埔、騰煇と妻・潘清妹の関係、騰煇をめぐる写真家仲間をそれぞれ対比させたり、彼らから見た騰煇の姿を描くなどの複数の視点での描写から20世紀の台湾史を描いている。張才の見た上海の話が入ることで、統治時代の台湾人たちの心境が掴めるし、客家人である騰煇の立場も描かれることで統治時代の台湾に生きる人々の姿も立体的に浮かび上がる。実験的小説にも読めるけど、台湾の姿を客観的に捉えることができた。

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2025/08/09

日本統治下の台湾で生まれた南光こと鄧騰煇の写真を通して見つめる戦前・戦中・戦後という時代。 ---------------- ライカに魅せられ、写真を追い続けて台湾のフォトシーンを牽引した鄧南光。全く知りませんでしたが、写真を通じて見つめる時代の空気が実に克明に描き込まれているの...

日本統治下の台湾で生まれた南光こと鄧騰煇の写真を通して見つめる戦前・戦中・戦後という時代。 ---------------- ライカに魅せられ、写真を追い続けて台湾のフォトシーンを牽引した鄧南光。全く知りませんでしたが、写真を通じて見つめる時代の空気が実に克明に描き込まれているのが印象的です。自分もかつて暗室でフィルムを現像し、引き伸ばしていたことがあるので、その時の経験やカメラのうんちくなんかを楽しみつつ、時代を追体験しているような感覚で引き込まれて読むことができました。 しかし台湾は明治以降には大きく時代に翻弄された地域(国)です。その諸悪の根源は日本であると言っても過言ではありません。二等国民と蔑まれ、戦争にも狩り出され、ようやくの光復と思いきや今度は内戦、蒋介石からの圧政に苦しみ、特に228事件の流血は大きなトラウマになったことでしょう。そんな空気の漂う街と人をスナップという技法で記録してきた南光は、ライカのファインダーを通してどんな時代を見つめてきたのだろう。 台湾といえば治安も良く食べ物も美味しく、人も親切な親日の国として日本人もよく旅行に行きますが、旅行者の多くはそうした歴史などほとんど頭に浮かべないことでしょう。しかし今の台湾が血と鉄で贖われ、その大きな要因のひとつが日本であったことはしっかり頭に入れておきたいものです。そうしてまた南光が撮った風景を見に、台湾を訪れたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/11/17

ちょっと文体というか、描き方が苦手で、飛ばし飛ばしだったけど、日本統治下の台湾の様子が興味深かった。

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