すべての罪は血を流す の商品レビュー
アメリカ南部、高校の校内で銃撃事件が発生し、誰からも慕われていた教師が射殺されてしまう。 いまなお人種差別が蔓延るこの町で、事件を取り仕切るのは黒人保安官。 人々の軋轢が事件解決に向けて奮闘する保安官の行手を妨げ、一筋縄ではいかない。 保安官バッジにかけて公正にあろうともがく主人...
アメリカ南部、高校の校内で銃撃事件が発生し、誰からも慕われていた教師が射殺されてしまう。 いまなお人種差別が蔓延るこの町で、事件を取り仕切るのは黒人保安官。 人々の軋轢が事件解決に向けて奮闘する保安官の行手を妨げ、一筋縄ではいかない。 保安官バッジにかけて公正にあろうともがく主人公のラストは痛快でした。
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読みながら圧を感じる。 主人公の黒人保安官、タイタス・クラウンは悲惨な現実の前に、母の言葉を思い出し、神の言葉にもこう言ってのける。 「御言葉もそれを読む人間と同じくらい堕落していることに気づいた。旧約聖書も新約聖書も、ただの”ことば”にすぎない。」 差別をに向き合う? そん...
読みながら圧を感じる。 主人公の黒人保安官、タイタス・クラウンは悲惨な現実の前に、母の言葉を思い出し、神の言葉にもこう言ってのける。 「御言葉もそれを読む人間と同じくらい堕落していることに気づいた。旧約聖書も新約聖書も、ただの”ことば”にすぎない。」 差別をに向き合う? そんな生易しいことは言ってられない。 神に祈る? どんなに祈っても、母の命は救ってくれない。 現実はクソだ。それでも生きていかなければいけない。 戦わなければいけない。 そんな現実に逃げ出すものもいる。 愛する人を置いて。 それも理不尽なのだろうか。 答えはない。 この物語は神の福音か、悪の咆哮か。 タイタス・クラウンの腹の底からあふれ出るゴスペルであってほしい。
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コスビーの3作目。 スリリングな展開で始まるが、そこから先は暗転し地獄の使者が南部の田舎町に降り立つ物語。 いつもながらのスピーディーで読み応えある展開。そして主人公の黒人保安官タイタスは、自らの規範と南部における黒人保安官に注がれる視線でがんじがらめ。 犯人探しの部分にもカタル...
コスビーの3作目。 スリリングな展開で始まるが、そこから先は暗転し地獄の使者が南部の田舎町に降り立つ物語。 いつもながらのスピーディーで読み応えある展開。そして主人公の黒人保安官タイタスは、自らの規範と南部における黒人保安官に注がれる視線でがんじがらめ。 犯人探しの部分にもカタルシス(こいつだったのかぁ〜)が欲しかったな。3.6
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学校で黒人の青少年が白人の教師を撃ち殺し、その黒人の青少年は通報で駆けつけた保安官によって射殺された…という事件について調査を進めていくうちに、サイコな裏事情が浮かび上がってきた、というサスペンス。 黒人蔑視の風潮が抜けないアメリカ南部が舞台で、主人公は黒人の保安官。 事件そのも...
学校で黒人の青少年が白人の教師を撃ち殺し、その黒人の青少年は通報で駆けつけた保安官によって射殺された…という事件について調査を進めていくうちに、サイコな裏事情が浮かび上がってきた、というサスペンス。 黒人蔑視の風潮が抜けないアメリカ南部が舞台で、主人公は黒人の保安官。 事件そのものに加えて、「黒人で保安官」という主人公への風当たりも強く、休憩を挟みながら読まないと気力の消耗が激しい。 肺って広がるもんなんですね。
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とても良かったです。アメリカの南部戦争や人種問題に関する歴史の知識があれば、もっとすんなり読めて、読み応え倍増だったかも知れません。
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⭐️4.2 おもしろかった!コスビーは最近の推しの作家さんだなぁ。 骨太犯罪小説といいましょうか、とことんハードボイルドで、かつアメリカ南部に残る差別社会など、社会状況もしっかり描かれているのも、ストーリーに厚みを持たせている。 作中によく出てくるハイカロリーな南部料理も、生唾呑...
⭐️4.2 おもしろかった!コスビーは最近の推しの作家さんだなぁ。 骨太犯罪小説といいましょうか、とことんハードボイルドで、かつアメリカ南部に残る差別社会など、社会状況もしっかり描かれているのも、ストーリーに厚みを持たせている。 作中によく出てくるハイカロリーな南部料理も、生唾呑み込みながら想像がとまらないっ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「頬に哀しみを刻め」と同じ作者だったので。 桜の樹の下には死体が埋まっていると言ったのは、誰だったか。 ミステリーファンならば、 死体が埋まっているのは土の酸性度で色が変わる紫陽花だろう。 実際にそういうミステリーがあるかどうかは別として。 それゆえ、息子が高校の教師を殺したと知った母親が、 息子は先生のことが好きでふたりで居残りをしていた、と語った時には、 ミステリーファンならそこに何が埋まっているのかに気が付いたはずだ。 意外だったのは、早々にその最優秀教師の裏の顔が掘り返されたこと。 奴隷制度の過去が色濃く残るアメリカ南部の町の高校で発砲事件が起き、 白人の教師が殺され、犯人の黒人青年を白人警官が射殺した。 まさかこの町に誕生するとは思わなかったと言われた黒人の保安官は、 教師の携帯の中におぞましい写真を見つける。 七人もの黒人少女少年を殺した犯人はもう一人いて、 大人を殺しはじめる。 歴史的な諍いを抱える町の空気感は非常によく描かれていて良かったが、 判明した犯人が唐突で、いったい誰なのかわからなかった。 保安官の恋人が去っていったのも残念。 面白くはあったのだけれど。
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「姿無き連続殺人犯を、主人公の刑事(今作では保安官)が追い詰める」話もですが、昔から沢山書かれてきたストーリーにどのようなアレンジを加えて、オリジナリティを出すか?? この作者は本当に上手くアレンジをして新しい作品に仕上げています
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超ド級。 圧がすごい。ロバートグラスパーとかクリスチャンマクブライト並み。 ラストの展開が急。羊チルドレンか。 転身先が爽快ではあるが、ちと甘いかな。 このミス24年度1位の前作も読まねば。
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他の著書と同様、骨太な作品。人種問題とキリスト教に関する記述が多いので、この辺の知識がないと分かりにくいかも。
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