おいしいアンソロジー 喫茶店 の商品レビュー
さまざまな作家がコーヒーについて思いを巡らしている。 明治生まれの芥川龍之介だったり、お笑い芸人のシソンヌじろうだったりで、時代もさまざま。名前は知ってるけど読んだことない作家や、そもそも知らない人もいる。 全体を通して感じたことは、「コーヒーがたまらなく好き」という作家はあまり...
さまざまな作家がコーヒーについて思いを巡らしている。 明治生まれの芥川龍之介だったり、お笑い芸人のシソンヌじろうだったりで、時代もさまざま。名前は知ってるけど読んだことない作家や、そもそも知らない人もいる。 全体を通して感じたことは、「コーヒーがたまらなく好き」という作家はあまりいないのだな、ということ。 作家はコーヒーが好きなのだと勝手に思っていた。偏見である。 わたしもそんなにコーヒーが好きではないので、嬉しくなった。 コーヒー好きではないけれど、喫茶店のどこか外とは違う時間の流れや、独特な雰囲気はわたしも好きだ。 ただ、わたしは貧乏性なのでコーヒー一杯で何時間もいられない。同じことを書いていたのは、井上ひさしだったか。 久しぶりに喫茶店に行きたくなった。 コーヒー一杯でどこまでねばれるだろうか。
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作家さんたちの珈琲や喫茶店にまつわるお話。様々な時代に渡っていて分かりにくいものもあったが、それぞれの楽しみ方とか思い出があった。喫茶店にはあまり行ったことがないが、自宅以外にくつろげる場所もあったらいいなと思ったり、自分なりに珈琲を楽しみたい。
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作家が体験した喫茶店やコーヒーにまつわるエッセイ40篇。 ひとりで楽しむも良し。みんなで喫茶店で過ごすのも良し。自分だけの、くつろぎの時間。コーヒー好きの私にはたまらない1冊でした。
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シソンヌじろうの名前に惹かれて購入。 喫茶店のテーマで書かれてるけど、昔の人たちの「カフェー」への想いがイマイチ共感できず。 喫茶店についていろいろ書かれてるのかと思ったら、物語の中にチラッと「カフェー」が出てくるくらいのものも多く期待はずれだった。 そういえば以前もこういうシリ...
シソンヌじろうの名前に惹かれて購入。 喫茶店のテーマで書かれてるけど、昔の人たちの「カフェー」への想いがイマイチ共感できず。 喫茶店についていろいろ書かれてるのかと思ったら、物語の中にチラッと「カフェー」が出てくるくらいのものも多く期待はずれだった。 そういえば以前もこういうシリーズ読んで肩透かしだったので、このシリーズは私には合わないらしい。
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40人の作家が喫茶店の魅力を語ったエッセイ集。 中でも椎名誠のエッセイに出てくる喫茶マウンテンは学生時代に私も行ったことがある。とにかく量が多いのと、独創的なメニューが豊富で友達とワイワイ楽しい時間を過ごした。椎名誠はおじさんになってから足を運んでいるのでその楽しさは味わえなかっ...
40人の作家が喫茶店の魅力を語ったエッセイ集。 中でも椎名誠のエッセイに出てくる喫茶マウンテンは学生時代に私も行ったことがある。とにかく量が多いのと、独創的なメニューが豊富で友達とワイワイ楽しい時間を過ごした。椎名誠はおじさんになってから足を運んでいるのでその楽しさは味わえなかったであろう。あそこは若い頃に行かないといけない場所(笑)今も名古屋の学生街にありますよ。 外山滋比古のエッセイに出てくる「まずカラのコップに氷だけ入れて持って来る。そのあと熱いコーヒーを持ってきて、それへ注ぐ」 店の名前は書いて無かったが、名古屋の老舗喫茶店コンパルのことだ。今では死語だが、冷コー(レイコー)とアイスコーヒーを注文していた頃を思い出した。デミタスカップに入った濃いホットコーヒーを零さずにコップに移し替えるとき緊張したな。最近は足を運んでないけど、今は若い人達にも人気のようだ。ついつい地元を題材にしたエッセイに目が行ってしまったが、魅力的な作品は他にも沢山あった。 おばさんになってしまった私だが、若い頃はクラッシックがBGMで流れるコーヒー専門店でちょっとお高いブルーマウンテンをブラックで飲んでカッコつけてた時代を思い出した(笑) そんなコーヒーにまつわるエピソードを思い出させてくれる一冊でした。
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書店に行って平積みにされていてたまたま目に入った本。 コーヒーに関するエッセイが40本ほど入っていて、それぞれ短くて、いろいろな角度からコーヒーを語っていて面白い。 個人的に好きだったエピソードは、「赤川次郎は酒が飲めないので、登場人物もバーや居酒屋には行かず喫茶店で話をする...
書店に行って平積みにされていてたまたま目に入った本。 コーヒーに関するエッセイが40本ほど入っていて、それぞれ短くて、いろいろな角度からコーヒーを語っていて面白い。 個人的に好きだったエピソードは、「赤川次郎は酒が飲めないので、登場人物もバーや居酒屋には行かず喫茶店で話をすることが多い」というもの。まあ、そういうもんですよね。
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コーヒーの香りが漂う空間で。 懐かしい人から最近話題の人まで広く作家のエッセイを集めている。大学生の頃、喫茶店といえば、映画とコーヒーに詳しい同級生に連れられて行くくらいで、今でさえ、紅茶党でありカフェオレ派の自分はスタバすら行かない。お腹を満たしつつ時間を過ごしたいならドトー...
コーヒーの香りが漂う空間で。 懐かしい人から最近話題の人まで広く作家のエッセイを集めている。大学生の頃、喫茶店といえば、映画とコーヒーに詳しい同級生に連れられて行くくらいで、今でさえ、紅茶党でありカフェオレ派の自分はスタバすら行かない。お腹を満たしつつ時間を過ごしたいならドトールを選ぶ。あまりに自分は追い立てられている。 だからここで語られている贅沢な時間の過ごし方やちょっと背伸びした大学生の自意識などは古き良き時代の浪漫として捉えるしかない。いつか自分も重たい木の扉を押して、年代が感じられるテーブルと椅子に、上品なコーヒーとサンドイッチで、ゆったりと時間と空間を楽しみたいものだ。
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前回がかなり精神的に消耗する読書だったので、「箸休め」的に本書を手にしました。芥川龍之介からシソンヌじろう(この人作家?)まで、古今東西の方々が語る40篇のアンソロジーです。一気読みよりは、静かな夜に少しずつ、が似合う気がします。 『おいしいアンソロジー』としてシリーズ化...
前回がかなり精神的に消耗する読書だったので、「箸休め」的に本書を手にしました。芥川龍之介からシソンヌじろう(この人作家?)まで、古今東西の方々が語る40篇のアンソロジーです。一気読みよりは、静かな夜に少しずつ、が似合う気がします。 『おいしいアンソロジー』としてシリーズ化になっており、本作は第4弾のようです。 ん? 河出書房の『こぽこぽ、珈琲』とダブってるのもあり? まいっか、どうせ忘れてるし‥(笑) 大半が未知のお店ながら、あ〜何だか落ち着きます。喫茶店・珈琲にまつわる幻影は、単なるノスタルジーと片付けられない想いが伝わってきます。長い年月は、記憶の中で琥珀色の艶が増すようです。 洗練され、「映え」確定みたいな内装やメニューなど、それはそれで素晴らしいのですが、適度な人との距離感や空気感、落ち着き、居心地などの"くつろぎ"が得られるか、は重要な指標ですね。 2年前に休刊した雑誌『珈琲時間』を懐かしく思い出しました。また、街歩き、時々喫茶店をしてみたくなりました。
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40人の小説家などの喫茶店に関する話し。 コーヒー好きな私にとっては、なんとなくほのぼのとして読めた。 なかでも森村誠一さんの 珈琲の香りには、人生の味がある、 印象に残った言葉でした。
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