ランチ酒 今日もまんぷく の商品レビュー

原田ひ香(著者)

2025/02/04

夜勤明けにランチで1人酒。そういう物語だったのですが、シリーズ3作目にして、なんか今回は誰かと一緒にごはん食べて飲んでることが多いな？？それが誰かは読んだ方のお楽しみです。
この作品の楽しみのひとつとして、章題に土地の名前がつけられているところがあります。行った土地に食の思い出が一緒に残る。それは、別に旅行先で食べた名産グルメじゃなくたっていい。東京に暮らして思うこと、小さい街に人がたくさんいてたくさんの駅がある。香りや音楽で記憶が呼び起こされるとはよく言うけど、五感だから食だってそうだよな。そして、祥子はそれをきっと忘れない。
あのとき食べられなかった唐揚げ、あのとき飲めなかった獺祭。忘れなかったら、過去の思い出と一緒にまた味わうことができる。
読み終わってから、元夫とのすれ違いのアジフライは切ないな。そうやってたまに取りこぼしてしまうときが人生にはあって、取り返しのつかないことになるかもしれない。それでも今は何とかなっている。ただのほっこりグルメ小説かと思ったら、切なさやハラハラがあって良かったな。それこそただの定食じゃなくてちゃんとお出汁が使われている小鉢とか、霜がつくほどキンキンに冷えたビールが一緒にあるみたいな。
ただ、シリーズの中で圧倒的に読み応えがあったのは2作目。個人的に本作は駆け足気味というか、あの人もこの人も、急に出てきて終わったなというのはあったので、星3にしてみました。

2025/02/04

「見守り屋」の犬森祥子は、久しぶりの恋に戸惑っていた。さらに、気がかりなのは別れた夫の元に残してきた十歳の娘のこと。どこか元気のない彼女は祥子に相談したいことがあるらしい。しかし、元夫は何も教えてくれない。夜勤明けの「ランチ酒」で疲れを癒し、祥子は解決の糸口を見出そうとするが…

………
ランチ酒シリーズ読了しました。
あー終わっちゃったーという寂しさ。
続きはあるのかなぁ。
まだまだ、この先が気になる。

角谷との今後。明里ちゃんのこと。
これからって感じだものね。終わってもらったら困るー

特にこの回は、食べ物描写に拍車がかかってた気がする。ページ数も多かったのでは？
本当に美味しそうに表現するんだよねー凄いなぁ。

それから
元旦那と祥子の離婚前後の話がとても良かった。
時間が経って、お互いある程度冷静にその時の行動や言動を見直せている。
やり直すチャンスを棒に振ってしまったくだりは
読んでて、辛かった。
待ちぼうけされた元旦那の気持ちも痛いほどわかる。改めて祥子にも、反省すべき点があるんだなと思ったし、離婚って、どちらか1人の問題ではないなと、しみじみ思いました。

2025/02/02

なぜか途中で読みとどまってた…

相変わらずお酒をお昼に飲みたくなる

話はどんどん展開がすすんできましたね
見守り屋さんを辞めたあとのはなしって書くのかな？

2025/01/27

相変わらず読み易くて食欲をそそるお話ばかり。見守り屋の依頼人自体のエピソードというよりは、祥子にフォーカスされた運び。
ご飯ものの作品、すごく大好きなんだけれど読みやすさのせいかだんだん読み応えとして物足りなくなってくる、、、ほかでバランスを取れば良い話なんだけども。

2024/12/30

続編の今日もまんぷく、まんぷくってひらがな表記かわいいな。

見守りとは違うお仕事で知り合った角谷さんとは、前作のおかわり日和からどうなんねーん！？って思ってたけど、うんうんそうなったかぁってしみじみしちゃった。
見守りのお仕事終わりに待ち合わせたり、なんかいいね、こういう甘酸っぱい感じ。

見守りのお仕事では、見守ってきた人との別れもあり、やっぱり切なさもあった。
新しく見守る人の話を読んでいると、数時間とはいえ、何かしらの関係が構築され、そして見守ってもらえるってすごい安心を与えるんだろうな、と思う。
仏壇屋さんの話、よかったなぁ。

あかりちゃんは、また少し大人になっていて、それも嬉しかったな。

2024/12/29

このシリーズに間違いはない。今回も面白かった。
二作目から少し間が空いて、あぁやはり元旦那にイライラ！
しかし、前作で新しいお相手と出会い、なんとか祥子さんに幸せをつかんで欲しいのにーで終わったから、今回は前向きになれて良かった。
この作品は仕事の途中で食事のくだりになり、また元に戻るという作風で、えっ？この先は？と読者を惹きつけるのが上手い。
今回もこのお店は何処だろうと調べたが、最後のうさぎやに一番惹かれたかな？
何しろ４作目がありそうで良かった。

2024/12/24

今回はシリーズ3巻目。
いつの間にやら角谷さんとの距離が縮まっていて、2巻と3巻の間にあったであろうストーリーも想像させられました。その辺も現実味がありました。
本巻はほとんど祥子のプライベートの進捗に関して描かれている様に感じました。元夫、娘とのやり取りにも時の流れを汲めますね。
さらに続巻はあるのでしょうか。
それとも“あさ酒”で少しは語られるのか？楽しみです。
白いオムライスは気になって調べてました。自分でも作ってみたいです☺︎

2024/12/17

なんだか心があたたかくなり、お腹が空くお話でした。この小説に影響されて、牡蠣の粉物食べたくなって、近所のお店のもんじゃ焼きとお好み焼き食べに行きました。美味しくて幸せでした。そしていつか機会があるならば、天ぷらのお店に実際に行ってみたくなりました。それほど料理の描写が美味しそうすぎる。

1人で飲んで食べててって、大人な女性って感じで凄く素敵です。いつかほんとにやってみたい！

今回は角谷さんの話もたくさん出てきました。角谷さん推しとしては、きゅんきゅんしてしまいました。笑
何か裏があるのではと疑ってしまうほど、行動とか言葉が完璧です。笑
角谷さんみたいな人にデートに連れてってもらいたかったなー。旦那はノープランな人だから、尚更憧れてしまいました。ノープランも楽しいんですけどね。笑

どこかでご飯を食べるって、素敵なことだなって改めて思いました。お店の人も実は見てないようで、あたたかく見てくれるって描写もあって、私も久しぶりによく行く近所の定食屋さんやバー、カフェに行きたくなりました。

2024/12/08

ランチ酒、３杯目。２杯目を飲んでからもう２年経つか。
祥子さんが入るお店がだんだん多国籍になってきた。

目次の第二酒には「フレンチ」とあってなんか珍しいと思っていたが、読み進めればそういう訳だったのね。角谷とのやり取りは、なんだかいい歳した大人がこっちまで気まずい。
いや、明里ちゃんはどうなったと思っていたところ、今度は、へえ、そういうことね、という展開。
というわけで、今回は祥子さんの身上が中心の話になって、見守り屋の仕事の話は薄味。仏壇屋の直子さん、キャバクラ嬢の瑠衣さん、学生の良太くんなど事情が気になる人物だったが、なんだかスルーされた感じ。
角谷との交際になんかいいのかなあと思ってしまい、終盤では彼も絡んだ生臭い話になってしまって、せっかくの料理もあまりおいしそうに思えなかったのが残念。

高円寺の玉子ランチは食べてみたい。「天すけ」ってお店ですね。

2024/12/04

この本を読む前に、一巻と二巻を読み返しました。その時の心情によって感想が随分と違ってました。今回は心身共に良好なので前向きに読むことが出来たようです。見守りやという変わった仕事で、夜に見守り朝には仕事が終わり日の高い昼からお酒と美味しいものを食べる。自分から必要があって依頼する場合はあんしんですが、親が心配して子供の見守りを頼む時はなかなかハードだと思いました。その場に合わせた仕事ぶりには感心しました。仕事上の出会いで素敵な人との出会いがあり、それを機に新しい生活に飛び込む主人公の今後を応援しています。続篇あるといいですね。