台北プライベートアイ の商品レビュー
劇作家で大学教授でもあった主人公。若い頃から鬱病やパニック障害に悩んでいたのだが、酒の席での失敗をきっかけに職を辞し、台北の裏路地に引っ越して私立探偵の看板を掲げることに。しかし、時期を同じくして発生した連続殺人の容疑者となってしまい、真犯人を捕えるべく奮闘するというストーリー。...
劇作家で大学教授でもあった主人公。若い頃から鬱病やパニック障害に悩んでいたのだが、酒の席での失敗をきっかけに職を辞し、台北の裏路地に引っ越して私立探偵の看板を掲げることに。しかし、時期を同じくして発生した連続殺人の容疑者となってしまい、真犯人を捕えるべく奮闘するというストーリー。いろいろやらかしている主人公だが、家族がずっと味方だったり、近所に助けてくれる人がいたり、酷い状況のなかにも救いがあってよかった。ハードボイルドを読み慣れていないので、犯人らしき人物が挙がったあたりで、ん?この人だれだっけ?となったけど、最後のスピード感が楽しめた。
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訳者の後書きまで含めて面白かった。 台湾への悪口(?)が山盛りでクスッと笑える部分があった。 途中で、「巧妙な犯罪が起こる社会は……」みたいなくだりがあったと思うが、こんな犯罪が起こる台湾は、主人公が愚痴っていた台湾から変わっているんじゃないかと少し思った。
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すこしでも台湾とか中国(語)について知識があれば、もっと深く味わえただろうなあーーと思いました! ーーあらすじーー 呉誠(ウーチェン)は大学教授で名の知れた劇作家だった。しかし、五十歳を前に妻に見捨てられたこと、酒の席で人間関係をぶち壊したことなどから、自分に嫌気がさしてしまう...
すこしでも台湾とか中国(語)について知識があれば、もっと深く味わえただろうなあーーと思いました! ーーあらすじーー 呉誠(ウーチェン)は大学教授で名の知れた劇作家だった。しかし、五十歳を前に妻に見捨てられたこと、酒の席で人間関係をぶち壊したことなどから、自分に嫌気がさしてしまう。突如、台北の裏路地・臥龍街(ウオロンジエ)に引っ越して、私立探偵の看板を上げることに。初仕事をなんとかこなした素人探偵だったが、台北中を騒がせる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人に巻き込まれて、自ら犯人探しに乗り出す。 ーーーーーーーー 行ったことのない国の、知識ゼロの言語で書かれた文学(日本語訳だとしても)、いちいち異文化体験している感あった。読了にかなりの時間を要したけど、むちゃくちゃ楽しかった! たとえば、こんな何気ない文章でさえイメージが湧かず、ググりながら景色や光景を脳内に再構築する。ほおおお……。 >>p.38より 「168」の魯肉飯(ルーロウファン)と肉羹(ロウゲン)とゆで野菜をかっこんで晩飯をすませてから、自転車をこいで住処に向かった。ばらばらに並んだいろいろな建物と捷運(ジエユン)の高架が空を切り刻んでいる。 (第二章「はじめての尾行」) * からりと砂埃が舞っているような空気感。著者の語りや登場人物たちの喜怒哀楽はとにかくまっすぐで、これが彼の国の気質を表しているんだろうか、とか思ったり。 いつか行ってみたい台湾。本書を読んで、その場所や人々のアイデンティティを身いっぱいで感じてみたいなと思った。 >>p.25より 楽天的でもあり、もの悲しくもある台湾人は「状況」に応じて柔軟性を発揮し、角を曲がるときも、道を渡るときも、ルールを破るときも、金を貸すときも、株の売買をするときも、とりあえず「安啦(アンラ)」(大丈夫だって)と言っておいてから、いざ危険に直面すると、どんな汚いことをしてでも生き延びる絶技を発揮し、右に左に身をかわして、破滅を相手にギリギリのゲームをやってのける。いざとなれば、なんとかなる。米がなければ、サツマイモ汁を作ればいい。 (第二章「初めての尾行」) 汚いこと、はアレだけど、これほどの生きる力は見習いたいとこある。
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独特なユーモアのある語り口が癖になる。 物語の構成も普通じゃなく、これからどうなるのか想像がつきづらくていい。 とにかく長く、少しずつ読み進めてやっと終わったが、続編も読んでみたい。 台湾の空気をしっかり感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・あらすじ 大学の演劇学部で教授をしていた脚本家、呉誠はある騒動を起こし演劇界から引退。 その後、台北臥龍街の路地裏で私立探偵を始めたが、引越し直後に連続殺人事件が起こる。 連続殺人事件の唯一の接点が呉誠と判明したことで、否応もなく巻き込まれた事件の真相を解明するために台北中を捜査する。 ・感想 主人公である呉誠はうつやパニック障害持ちで精神的に不安定で人間不信。 人間関係をすべて精算し、社会から背をむけ路地裏に逃げ込んできた人間が、事件を通して自分を見つめ直していくことで社会と繋がっていく勇気を取り戻す的な話でもあった。 陳さんとの最後のやり取りが好きだった。 仏教的な思想とか、ちょくちょく日本のことも話題にでてくるからそういう面でも面白かった。 ただ会話がチグハグというかいわゆる「外国語訳の日本語」的な不自然さをちょっと感じたかも……。 地の文には感じなかったんだけど。 続編があるらしいけどあらすじ読んだら引っ越してるらしくて「あんな良い感じに仲間ができたのに?!」って驚いたw
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最高。楽しかった。呉誠と長い間一緒に捜査した気分。 インテリウーチェンのながーい御託を聞きながら、臥龍街に思いを馳せ、パニック障害に共感し、 わけのわからない事件に目を白黒させ… パニック障害と付き合いながらなんとかやっているウーチェンの心理描写、台湾社会の鋭い観察、台湾人論...
最高。楽しかった。呉誠と長い間一緒に捜査した気分。 インテリウーチェンのながーい御託を聞きながら、臥龍街に思いを馳せ、パニック障害に共感し、 わけのわからない事件に目を白黒させ… パニック障害と付き合いながらなんとかやっているウーチェンの心理描写、台湾社会の鋭い観察、台湾人論もお見事。もちろん連続殺人鬼のねじれに捩れて暗く病みきった心理も! コージーミステリーな要素も多分にあり、 事件は面白いし、とても好み。 将来、ウーチェンみたいな生活も悪くないかも。 台北が好きなのでタイトルでなんとなく手に取った本だったけど大正解。第二巻、早く文庫本求む!!
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劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。 にわか仕立ての素人探偵は...
劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。 にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。 監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体は? 華文ミステリにも、少しずつ慣れてきた。文庫化されたので読んでみた。適度なユーモアが楽しい。
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すごく面白い。 人間関係をぶちこわした劇作家が私立探偵に。 そして事件を解決するうちに、より大きな連続殺人に巻き込まれていく――。 日本への言及も多く、日本文化があちこちに顔を出し、仏教も西洋文化を入り込んで、馴染みやすいし興味深い。 だが…。 中盤以降は一直線の展開。起伏がなく...
すごく面白い。 人間関係をぶちこわした劇作家が私立探偵に。 そして事件を解決するうちに、より大きな連続殺人に巻き込まれていく――。 日本への言及も多く、日本文化があちこちに顔を出し、仏教も西洋文化を入り込んで、馴染みやすいし興味深い。 だが…。 中盤以降は一直線の展開。起伏がなく、予想の範囲内。人間味はあるがミステリは弱い。まあ、多くのハードボイルドはそういうものではあるが。
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前半はグダグダでしたが、後半になって探偵小説になってきました。台北市内の地理が物語の肝にもなるのだが、いかんせん全く知らない土地なので推理についていけなかったのが残念。
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台湾旅行にいくときに、台湾気分味わえるかな〜と購入。 登場人物の名前が覚えられず、はじめは読みすすめるのに時間かかったけど中盤からは勢いがついて結構一気に読めた印象。 おもしろかった
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