クリティカル・ビジネス・パラダイム の商品レビュー
クリティカル・ビジネスとは、社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス。 アムステルダムで創業されたスマートフォン「フェアフォン」がその一例。商品ライフサイクルを長期化することで資源・環境に関する負荷を低減するというビジョン。 「フェアフォン」の存在を知らなかったのと、...
クリティカル・ビジネスとは、社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス。 アムステルダムで創業されたスマートフォン「フェアフォン」がその一例。商品ライフサイクルを長期化することで資源・環境に関する負荷を低減するというビジョン。 「フェアフォン」の存在を知らなかったのと、ビジネスにはとても大きな社会変革の力があるという指摘で、ワクワクしながら読む。前著『ビジネスの未来』で指摘のあった経済合理性限界曲線も無効となる。 後半箇条書き項目が多く、生成AIのようで、正直ややうんざり。この本の発行日前後に、英国ザ・ボディショップの破綻の記事がでており、ビジネスは単純ではないと思いしられるが、社会運動とビジネスの連携には今後も期待したい。
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深い本だ! クリティカル・ビジネス。 代表例はフェアホン、パタゴニア。 従来のアファーマティブ・ビジネスでもなく、 最近はやりのソーシャル・ビジネスでもない。 コンセンサスの取れた社会的課題に対し取り組むのがソーシャル・ビジネス。 クリティカル・ビジネスは、まだ多数派になってい...
深い本だ! クリティカル・ビジネス。 代表例はフェアホン、パタゴニア。 従来のアファーマティブ・ビジネスでもなく、 最近はやりのソーシャル・ビジネスでもない。 コンセンサスの取れた社会的課題に対し取り組むのがソーシャル・ビジネス。 クリティカル・ビジネスは、まだ多数派になっていない社会的課題に取り組む。 アファーマティブ・ビジネスはそもそも多数派の個人的課題。 あるべき姿を描かない限り世の中に「問題」は起こらない。 大衆のいうとおりにしていても世の中は進化しない。 当初はしっかりした収入を持ちながら、失敗覚悟で、 クリティカル・ビジネスに大胆に挑むといい。 退路を断つと大胆なことはできなくなる。 少数のセンスのある人が現状に疑問を持ち、立ち上がり、変えようとする。 敵ができる。それをもばねにして、考えを広める。 そこに、フォロワーが付くことで、少数派が少しずつ力を持つ。 ビジネスでありながら社会運動化する。 投資家もあてにはならない。誰がAirbnbの成功を予想したか、 アマゾンも最初は誰も見向きもしなかった、、、 世の中を変える、ってのはそういうことだ。 翻って今の日本、優等生とそうでない人に二極化したのか、 「おかみに従え!自分で考えるな!」的な増殖しているように思える。 まずは安定して生活しながら、おかしいと思ったことを主張して変えていける 世の中がいい。 その根底がこのクリティカル・ビジネス・パラダイムではなかろうか。 みな、あるべき姿を考えよう。
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まあまあ。サステナブル経営と言わないのは新規性がなくて埋没するからかな。色々がんばって書いてるけど、あまりインパクトはない。言っていることは間違ってはいないが上辺だけの知識が豊富なだけかな。読んでも良いけど、Bコープについて本を読んだ方が勉強になる。
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ビジネスの未来で言われていた高原社会でどんなビジネスが起こってくるのか、そんな内容を期待していたがそこまでは行かず。社会課題の解決とビジネスの良いとこどりはどう成立するのか知りたかった。
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p45 ピーター・ティール 世界に関するアジェンダのうち、多くの人は認めていないが、君自信が重要と考えているアジェンダはなにか? 少数派であることの重要性 p49 多数派のアジェンダに後乗りするのは先行企業を育てるのと同じ p55 まとめれば、ソーシャルビジネスが、すでのコ...
p45 ピーター・ティール 世界に関するアジェンダのうち、多くの人は認めていないが、君自信が重要と考えているアジェンダはなにか? 少数派であることの重要性 p49 多数派のアジェンダに後乗りするのは先行企業を育てるのと同じ p55 まとめれば、ソーシャルビジネスが、すでのコンセンサスの取れたアジェンダに取り組むのにたいして、クリティカルビジネスは、必ずしも多数派のコンセンサスがとれていないアジェンダに取り組む、というのが大きな違いです。多くの人が「そういうものだ」「しかたない」と甘んじて受けている現状に対して批判的な考察を行い、現状とは異なる「あるべき姿」を提示することで、多くのひとが共感する「新しい問題」を生成してビジネスを生み出すのがクリティカルビジネスなのです。 p136 江戸時代中期を代表する、絵師、土佐光起が、「余白も模様のうちなれば心にてふさぐべし」という有名な言葉を残しています。 p146 フェアフォン p170 イタリア発祥のカシミアブランド ブルネロクチネリ Brunello Cucinelli
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サブタイトルの「社会運動とビジネスの交わるところ」が本書をうまく言い表している。これからの始めるビジネスはそのとおりだと思う。では既存のビジネスはどう在るべきか、考えさせられた。
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利潤追求優先のビジネスという活動自体を食わず嫌いし、ビジネスと社会貢献の交差点を探っていた自分にまさにクリティカルヒット。 それにしても黒カバーに緑色の字体の本には良作が多いような、、笑
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人類は、明日を生きるための基本的な物質的条件の充足を達成した。これからのビジネスは営利よりもパーパスなどを重視していくべきだ。そのためのコンセプトが『クリティカルビジネス』であると。明快で興味深い内容である。
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著者の山口さんは視点がユニークで、本書も読んでいて非常に刺激を受けるものとなりました。 今まで社会運動がなぜビジネスになるのか?という点について私自身は無理解でしたが、なるほど、今までの延長線上にはすでに成長要素は存在しないとか、今後は共感性が必要になるなど言われると、確かに、...
著者の山口さんは視点がユニークで、本書も読んでいて非常に刺激を受けるものとなりました。 今まで社会運動がなぜビジネスになるのか?という点について私自身は無理解でしたが、なるほど、今までの延長線上にはすでに成長要素は存在しないとか、今後は共感性が必要になるなど言われると、確かに、とは思います。 また、この本の良いところは、問題を問題としてのみで終わらせず「どうしたら自分の確信している課題が共感され大きな社会変革が生まれるか」といった手法論にも言及しているところでしょう。 「小さな問題も、啓蒙と共感により大きな問題となり、解決へのスピード感が上がる」といった考え方や、「小さな問題もグローバルでとらえることによって大きな市場が形成できる問題となる」といったスケール論などについても、多く参考とできるところがありました。 上記のほかに覚えておきたい内容がありましたので、簡単にメモしておきます。 -------------------------------- 現状のAS-isはTo-beが思い描けようが描けまいが同じである。To-beを思い描くことで初めてAs-isとのギャップが生まれ、問題を認識できるようになる。 顧客の言うことを聞かない、むしろ顧客が正しい要求ができるよう、教育や啓蒙を進めて正しいフィードバックを得られるようにすることが、本当の意味での顧客志向である。 小さな問題も「啓発」と「共感」の拡散により大きな問題となり、解決へのスピードが上がる。 物的な要求が満たされている現在、「より環境に適応した消費生活を送りたい」「他者の問題を解決したい」といった新しい欲求や快楽が生じている。 とりあえず手元にあるものではじめる。失敗しても失うものはその手元にあるものだけ。 ローカルでは対象となる人数が少なく、普遍性の低い問題であったとしても、とも、グローバルにあまねく存在する問題としてとらえれば普遍性が高まる。 アクティビストに必要なのは「今は認められていないが、このアジェンダは必ず多くの人の共感を得るものになる」という確信。
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クリティカルビジネスパラダイム→→ 社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス。 昨今、日本でも会社のパーパス、社会貢献などが 持て囃されているが本書はその一歩先をいっている内容に感じられた。 読んでいて、こういう事って日本は苦手だなぁと 思っていたら、案の定、逸脱が許...
クリティカルビジネスパラダイム→→ 社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス。 昨今、日本でも会社のパーパス、社会貢献などが 持て囃されているが本書はその一歩先をいっている内容に感じられた。 読んでいて、こういう事って日本は苦手だなぁと 思っていたら、案の定、逸脱が許容できない日本社会にはクリティカルビジネスは育ちにくい土壌と書かれている>_
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