アリの巣をめぐる冒険 の商品レビュー
audible 。前野ウルド浩太郎の本とアリの丸山宗利、どちらも昆虫の研究者の本だがずいぶんと違う。生態学と分類学の違いなのだろうが研究者の本気はすごいな。 二人とも冒険者だ。
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こちら、オーディブルで聞きました。 丸山先生のオーディブル作品はこちらで二冊目、一冊目も思ったけれども、書き言葉とは思えないほどに聞いていてストレスがなく、わかりやすく引き込まれる内容だった。 こちらは新書版ということで、冒頭にこの本が新書版であり、前身である2012年発行の東海...
こちら、オーディブルで聞きました。 丸山先生のオーディブル作品はこちらで二冊目、一冊目も思ったけれども、書き言葉とは思えないほどに聞いていてストレスがなく、わかりやすく引き込まれる内容だった。 こちらは新書版ということで、冒頭にこの本が新書版であり、前身である2012年発行の東海大出版『フィールドの生物学』シリーズの8巻目にあたる――ちなみに、9巻目は『孤独なバッタが群れるとき』前野ウルド浩太郎――同タイトルのこちらについて、著者が当時を振り返って解説しているのだが、それがとても面白い。フィールドで縦横無尽にかけずり回っていた当時の若い自分について、とても的確に表現している。またこの本には、当時同じような研究をしていた協力者たちや、フィールドについても言及しているのだが、当時の彼ら彼女らの現在についても説明してくれている。 当たり前、本当に当たり前なのだが、時間は流れて人はもちろん環境も含め色々と変化していく。その変化がとてもリアルに描写――これも当然だ。実際に現実でリアルなのだから――されていて、まるで小説でも読んでいるかのように錯覚してしまう。 アリの研究はもちろん、好蟻性昆虫についてのあれこれも、とりまく環境についても色々と変化していくことにあわせ、わかってくること未だわからないことをバランスよく取り混ぜて書かれいるので、なんとなくでしかしらなかった好蟻性昆虫について、少しだけわかったような、そんな気持ちになる一冊だった。 同じ著者の本を、探して読んでみたいと思う。
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虫、というとせいぜい小さくて様々な種族がいるがあまりいい印象で見られない宿命を持っている、というイメージだったが、ここまで研究に燃えている方がいるのだから驚き。世界は広い。 様々な種から新種発見時の感動、フィールドワークでの話など好奇心を刺激される一冊だった。
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