閉じた海 の商品レビュー
久しぶりに読んだ松本清張 社会派推理としての3篇は面白かった 内容は会社組織および扱う業務に精通 していないと書けない 相当に時間をかけて調べたんだろう ゾクッとする もう一つ感じたのは人間の心理 人の思いや行動を熟考しないと 書けない そこが清張は凄いとしか言いようがない エ...
久しぶりに読んだ松本清張 社会派推理としての3篇は面白かった 内容は会社組織および扱う業務に精通 していないと書けない 相当に時間をかけて調べたんだろう ゾクッとする もう一つ感じたのは人間の心理 人の思いや行動を熟考しないと 書けない そこが清張は凄いとしか言いようがない エッセイ インタビューの中で 世界が激動しても 人間は変わらないと言っている 基本は 人間を描く 現実を踏まえる そして底辺から見上げる 作品を描く時の姿勢を述べている こんな作家もう出ないかもしれない
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単行本や全集に未収録の3作品と、対談などを集めた。 「閉じた海」は1973年11月、「よごれた虹」は1962年11月、「雨」は1966年8月の雑誌掲載。昭和37年から48年の発表。戦後の昭和の空気を感じる作品。 「閉じた海」 出張先のタイで海に転落しした名取の社葬から始まる。...
単行本や全集に未収録の3作品と、対談などを集めた。 「閉じた海」は1973年11月、「よごれた虹」は1962年11月、「雨」は1966年8月の雑誌掲載。昭和37年から48年の発表。戦後の昭和の空気を感じる作品。 「閉じた海」 出張先のタイで海に転落しした名取の社葬から始まる。同僚として会葬した佐々は、出張前名取と会っていた。名取は気乗りしないようだった。そして何かあったらある書類を妻に預けてあるから見てくれと言われていた。妻に会うと、「名取は会社に殺されたんです」という。失業中に名取の口利きでその生命保険会社に拾ってもらった佐々は、名取の死に疑問を抱き調べ始める。 会社内での立場にがんじがらめになってゆく状況が切ない。 「汚れた虹」 相互銀行頭取の秘書をしていた西沢という男からの手紙、という形式。戦後のGHQ占領時代にからまる銀行資金の闇。 「雨」 山奥の湯治場に老人男性が長逗留していた。実は男性は元警官で、さる一家心中事件が実は夫の妻子殺しだった、との手柄を立てた警官であった、と宿の主人は知る。そこにある男性も湯治客として訪れる。親しくなり、連句づくりをして楽しむと、男性は顔色を変える。次の日元警官の老人はいなくなっていた。 「閉じた海」(文藝春秋1973.11月号 『松本清張の世界』特集号に「書き下ろし社会推理小説280枚」として一挙掲載) 「よごれた虹」(オール讀物1962.11月号 「ノンフィクション特集」に掲載) 「雨」(別冊宝石1966.8月号) 資料編・社会派推理とは何か 2024.4.25初版 図書館
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清張にとって「社会派推理」とは何だったのか? これまで単著・全集未収録だった小説・トーク・エッセイを中心にした作品集。
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松本清張の今迄に単行本として未発表作品?短編集と清張との対談等をまとめたものだった。ああそのあとはどうなるかは読者にお任せ、の余韻を残して終わる。誠に心憎い作品だ。対談なども楽しく読ませて頂いた。
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