マネーモンスター の商品レビュー
企業の闇や爆弾を握ってしまえばカラ売り側が圧倒的に有利だと感じた。最初に結末近くを描写してから過去に遡って経緯を辿る流れは理解が進みやすくて好感。
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カラ売り屋って何屋さん?レベルの私でも楽しめた。特に「水素トラック革命」は、莫大なお金が飛び交うので興奮した。巻末の「仕組み債」に関する資料も勉強になった。
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カラ売り屋シリーズ「マネーモンスター」を読んだよ。スマートデイズや大東建託と組んだスルガ銀行をモデルにした「地銀の狼」は、金融業界の闇を思い起こさせてくれたし、「ミスター液晶」の章では、シャープや日本のどこかの会社がモデルで、今起きている経済事件がよくわかる。描写が非常に具体的で...
カラ売り屋シリーズ「マネーモンスター」を読んだよ。スマートデイズや大東建託と組んだスルガ銀行をモデルにした「地銀の狼」は、金融業界の闇を思い起こさせてくれたし、「ミスター液晶」の章では、シャープや日本のどこかの会社がモデルで、今起きている経済事件がよくわかる。描写が非常に具体的で、たまに出てくる食事の場面などは懐かしい。
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相変わらず経済小説として完成度が高い。 3つの題材が繋がっている。 まさに今年、日本の液晶が韓国の有機ELに取って代わられたニュース。水素トラックについてもこれからの新しいエネルギーを題材にして市場を操る「詐欺師」。そして地銀の借り手を騙しても金儲けに走る経営者と支店長。 カラ売...
相変わらず経済小説として完成度が高い。 3つの題材が繋がっている。 まさに今年、日本の液晶が韓国の有機ELに取って代わられたニュース。水素トラックについてもこれからの新しいエネルギーを題材にして市場を操る「詐欺師」。そして地銀の借り手を騙しても金儲けに走る経営者と支店長。 カラ売り屋はこれらの課題を市場より先に情報を掴んでカラ売りし、更にレポートを出して市場を煽る。 いずれもそう簡単には利益を出し切らないが、時間をかけて株を紙屑のように下げて莫大な利益を得る。 合間に美味しいレストランの描写、国技館での相撲力士を眺めたり、朝の山の挫折と成功を織り交ぜて。
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カラ売りが,メインですよね。 問題がある企業をターゲットにしています。 カラ売りはハゲタカのイメージがあります。 少し戸惑いを感じるのは自分だけかな。
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「カラ売り屋シリーズ」4作。中編を三話収録、第1話「ミスター液晶」は、、放漫経営の液晶会社、第二話「水素トラック革命」は詐欺まがいの商売を行う米国ベンチャー・トラックメーカー、第三話「地銀の狼」悪徳住建会社+銀行が標的となる。こんな経営してらたそりゃ狙われるわ
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現代の千夜一夜物語ともいえる本作品。 パンゲアという空売りファンドを外枠に、現代世界の経済事件を抉り出す本シリーズは、初期の胸湧き、血踊る国際金融を題材とした一連の大型小説に続く、個人的に好きな作品の一つである。 今回読んでいて、パンゲア(の社員)が出てくる分量や物語に”ちゃ...
現代の千夜一夜物語ともいえる本作品。 パンゲアという空売りファンドを外枠に、現代世界の経済事件を抉り出す本シリーズは、初期の胸湧き、血踊る国際金融を題材とした一連の大型小説に続く、個人的に好きな作品の一つである。 今回読んでいて、パンゲア(の社員)が出てくる分量や物語に”ちゃちゃ”をいれる深さが、作品によって微妙に違うと感じられた。実際に数を数えたわけではないが、収録されている3作品(「ミスター液晶」、「水素トラック革命」「地銀の狼」)のうち、「水素トラック革命」が、北川やグボイェガ、トニーなどの活躍が読後の第一印象として残り、他の2作品はどちらかというと対象となった企業人の生きざまが読後の第一印象だった。 もしかしたら日本人/日本企業が舞台の場合は、よりそちらに重きを置くということなのかもしれない。 次回、黒木先生公認私設ファンクラブのオフ会があった時には、この点他の読者さんにもきいてみよう。
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痛快な勧善懲悪ものとして楽しめてしまうのだが、巻末の参考資料やプレジデント誌への寄稿などによって、これらが実際に起きた経済事件であることにあらためて思いを馳せ、その当時の株式市場のざわざわした空気を思い出したりなどして。
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相場師の話というよりは、スルガ銀行やニコラなど、過去にあった企業スキャンダルを書くことがテーマになりつつある。ベースとなった事件は有名なものばかりで新味はない。登場人物もシリーズ化が進むにつれ存在感が薄くなっていくような印象
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『マネーモンスター』 黒木 亮 著 これは面白いです! 真山仁氏の「ハゲタカ」シリーズは通読しましたが、黒木亮氏の「カラ売り」シリーズは初めてで引き込まれました。 パンゲアというカラ売り屋の活動を、「ミスター液晶(液晶バックライト)」「水素トラック革命(水素自動車)」「地...
『マネーモンスター』 黒木 亮 著 これは面白いです! 真山仁氏の「ハゲタカ」シリーズは通読しましたが、黒木亮氏の「カラ売り」シリーズは初めてで引き込まれました。 パンゲアというカラ売り屋の活動を、「ミスター液晶(液晶バックライト)」「水素トラック革命(水素自動車)」「地銀の狼(ス〇ガ銀行)」の三本立てで描いています。それぞれ独立しており、短編としても読めますが、前者2作は、かつて携わった業務内容であり、また最後は最近話題になった「ス〇ガ銀行」の話でもあり、いずれも一気読みコースでした。 「VIVANT」でもカラ売りは取り扱われていましたが、何となく悪者イメージ。しかし、こちらのカラ売りは、不正を問い質す一手法として正義の味方的に描かれています。さらに、中国の出入国管理法、米国の(日本にはない)「内部告発者報奨金プログラム」、米国において上場企業が激減している背景など、あまり新聞などでは知らされていない内容も書かれています。 経済小説ですが、企業が事業と財務の両輪で回っていることが実感できる一冊です。
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