ひき石と24丁のとうふ の商品レビュー
岩手の山の中にあるお豆腐屋さん、90歳のおばあちゃんがひとりでお豆腐を作っている。1日2升5合の大豆で24丁のお豆腐を手作りで作っている。 目が悪くてあまり見えていないそうだがきっと人には見えていないようには見えないのだろう。動きが自然だ。 重いひき石を回して大豆をつぶしていく。...
岩手の山の中にあるお豆腐屋さん、90歳のおばあちゃんがひとりでお豆腐を作っている。1日2升5合の大豆で24丁のお豆腐を手作りで作っている。 目が悪くてあまり見えていないそうだがきっと人には見えていないようには見えないのだろう。動きが自然だ。 重いひき石を回して大豆をつぶしていく。 そしてニガリを入れて、そして全身の力でつぶした大豆を豆乳とおからに分ける。そして形に流してまた重しをのせる きっと昔ながらのお豆腐の味がして美味しいんだろうなあ。 何も無くても自然の中で毎日、お豆腐を作りながら生きているおばあちゃん、静かで美しい。 最後のページのおばあちゃんの笑顔が素敵だ。 こんな素敵な顔で年をとりたいと思う。
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これは文章だけでは伝わらない。写真絵本でなければならない。それだけ写真の力を感じる素晴らしい絵本。上質なノンフィクション。
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- ネタバレ
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児童書ですがこれも確かにノンフィンション。写真がすごくいいです。 開くと呉(大豆をすりつぶして水を加えた豆腐の素)と思われる白いアワアワがきれい。中表紙の前、本編に入る前の導入の文章がまたいい。 豆腐屋のおばあちゃんが「薄黄色の大豆がまっ白になるからふしぎだね」と石臼で挽いた大豆のことを言ってるシーンで「本当に!」と大きく頷きました。今まで疑問に思ったことはないけど確かに。 その薄黄色と白の話が最後に回収されるかのような展開も面白い。 豆腐屋で外気で凍らせた凍み豆腐は、自分も食べたことがありますが、売ってる高野豆腐とは味も質感も違います。 結構貴重品。「凍みる」という方言に、山深い土地独特の風土を感じさせられます。 70歳から豆腐作りを始めて20年超。そしてそれまでの自分の人生に付いての語りも含めすごい、一言では言い表せない重みを感じます。 これはこの時期、子供さん方の読書感想文にお薦めしたいかも。 いろいろあっても今は幸せそうに豆腐を作り続けるおばあちゃんの人生は、そういう生き方とは大きくかけ離れてこれからを生きるだろう子供たちに新鮮に染みるのではないかなぁと思います。(そういう願いかもしれませんが) おばあちゃんの語りを聞くような感じでこの空気感を感じてほしいですね。
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ミナさんのすばらしい笑顔! だれもいない山奥、豆腐屋を営むおばあちゃん。昭和7年生まれ。 100年以上使われてきたひき石(石臼)で、ふやかした大豆をすりつぶす。2升5合の大豆で、24丁のお豆腐。 ミナさんの豆腐作り。にがり、かきまぜ、薪で火を焚く。 ミナさんの暮らし方、人の手で作...
ミナさんのすばらしい笑顔! だれもいない山奥、豆腐屋を営むおばあちゃん。昭和7年生まれ。 100年以上使われてきたひき石(石臼)で、ふやかした大豆をすりつぶす。2升5合の大豆で、24丁のお豆腐。 ミナさんの豆腐作り。にがり、かきまぜ、薪で火を焚く。 ミナさんの暮らし方、人の手で作られるすばらしいものを伝えてくれる本。
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伝統を引き継いで後世に伝えることは、大切なことで素晴らしいと思う。 途絶えることなく続けられることを願います。 ミナさんの笑顔が素晴らしい!
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