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横浜フリューゲルスはなぜ消滅しなければならなかったのか の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/10/12

いつも行ってる西が丘で起こったボイコットとか、最後に昨日の対戦相手だったYSCCが出てきたり、地続き感があってリアルに考えさせられた。昨日のYSCCの応援は仕上がってて流石J3だったサポータは違うな、新宿は今後これができるのかなとか思った。

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2025/05/10

Jリーグ開幕時に川崎に住んでいた私は、テレビでしょっちゅう放映していた試合中継を見るうちに、横浜フリューゲルスを応援するになった。 三浦カズや武田にチャラい印象を持っていた私に、当時川崎を本拠地としていたヴェルディを応援するという選択肢はなかった。 マリノスはそれなりに好きなチー...

Jリーグ開幕時に川崎に住んでいた私は、テレビでしょっちゅう放映していた試合中継を見るうちに、横浜フリューゲルスを応援するになった。 三浦カズや武田にチャラい印象を持っていた私に、当時川崎を本拠地としていたヴェルディを応援するという選択肢はなかった。 マリノスはそれなりに好きなチームではあったが、エドゥーやモネール、GKの森敦彦などがいる個性派集団の方に惹かれていったのだと思う。 チームの雰囲気も、プロ野球で応援していた横浜大洋ホエールズに近かったような気がする。 その後もアマリージャ、前園、三浦アツ、波戸(ゴールセレブレーションで鳩のような動きをしていた。)、楢崎などの印象的な選手がいたフリューゲルスが好きだった。 前置きばかり長くなってしまったが、本書は、裏方を含めた関係者へのインタビューを積み上げて書かれた労作である。 この関係者には、フリューゲルスのルーツである横浜サッカークラブの創立メンバーも含まれており、短命に終わったこのチームの歴史を語るのにこれだけの分厚い叙述を要したのも納得である。 最後に、クラブ経営が世界水準にあれば、あの状況からフリューゲルスが存続できる道もあったかもしれない、というオルタナティブが語られるが、つくづく悔やまれる話である。

Posted byブクログ

2025/03/16

当時、にわかにサッカー観戦するようになったオイラも横浜ダービーは他の試合にはないワクワク感があったことを覚えている。マリノスファンだけどエドゥーやモネールのプレイには魅了された。そしてフリューゲスサポーターから聞こえてくるサンバのリズムがとても心地よかった。素晴らしいライバル関係...

当時、にわかにサッカー観戦するようになったオイラも横浜ダービーは他の試合にはないワクワク感があったことを覚えている。マリノスファンだけどエドゥーやモネールのプレイには魅了された。そしてフリューゲスサポーターから聞こえてくるサンバのリズムがとても心地よかった。素晴らしいライバル関係だったと思う。だからフリューゲルスの選手やサポートメンバーのみんな仲が良かったことを知ることができて嬉しい。そんなチームのサポーターだからこそ突然のチーム消滅はどんなに悲しく辛いことだったろう。

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2025/01/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

”サッカーが根付いた国を旅していると、フリューゲルス消滅の時に感じた疑問が記憶の澱の中から浮かび上がってきた。クラブ消滅の被害者は誰だったのだろう、と。これはクラブとは誰のものなのか、という問いにつながる。”(p.5) 著者はこの問いに答えるため、日本国内のみならず、ブラジルまで足を運んだ。私は小説でない限り、本をまえがきとあとがきから先に読むので、あとがきに載せられた答えを見たとき、なんだそんなことか、と一瞬だけ思ってしまった。しかし改めて読み進めた上で改めてあとがきを読むと、そこに到達した著者に、共感できた。 著者はプロサッカーやスポーツ興行に造詣が深いものの、選手の美談としてのみ仕立てらてるフリューゲルスの消滅という事象に、当時はあまり深い関心がなかったという。しかし本書では、戦前にまで遡るフリューゲルスをたどりつつ、今とは比べ物にならないくらい日陰の存在だったサッカーに、様々な形で関わってきた人々の話が紐解かれていく。その中で、様々な立場でフリューゲルスに関わる人々がいて、単に、選手可哀そう、ということだけでは表せないというのが、実際のところであろうことが理解できた。 本書はタイトルどおり、フリューゲルスの起源から消滅までを時系列順で追っていくものだが、それぞれのストーリーで個人的に興味深かったのは、フリューゲルスのサッカーにも在日朝鮮人が深くかかわっていたことである。様々に差別がなされる日本社会において、比較的実力でのし上がることができるスポーツは、活躍できる場面が多いということか。また正力松太郎もサッカーに目をつけて読売クラブを創設したことが書かれており、戦前の大物の目の付け所にも驚かされた。また、昭和の終わり、バブルの真っ只中で生まれた、Jリーグ世代である私にとって、次から次に出てくるJリーグ創設期から2000年ぐらいにかけての名プレーヤーたちの名前に、心が躍らされずにはいられなかった。当時インターネットはなく、また、サッカーが盛んでない地域の出身だったため、情報源はJリーグカードしかなかった私にとって、○○とXXが高校で先輩・後輩だった、などという記載を見つけるにつけ、ニヤニヤしてしまった。逆にいえばあの頃、サッカーのすそ野は限られたものだったからこそ、特定の高校や大学に有望選手が集まるという構造だったのかもしれない。 この本を基にフリューゲルスの消滅という事象を改めて考えると、俯瞰的には、Jリーグ創世記の盛衰は、日本経済の浮き沈みをそのまま反映していたといえる。しかし、作中フリューゲルス以外のチームも同じ頃次々と経営難に陥っていることに鑑みるに、あの頃「スポーツ興行」ということについて、本当に理解していた人は日本にはいなかったのだろうとも思う。せいぜい、親会社の広告としての機能ぐらいにしか考えられておらず、その価値自体を挙げる取り組みは、決して真剣にはなされていなかったのだろう。 そのような状況が、源流は戦前にまでさかのぼることができる息の長いチームの息の根を途絶えさせてしまったのだ。

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2024/12/17

テクストとは、織物のことだという、初歩的な知識を思い出させてくれる。それだけ多くの人達の声を集めて丁寧に織り上げてくれた。厚みもあり、まだるっこしいと感じる向きもあるかもしれないが、歴史を当事者の生きた証として描くためには必要なことだ。きっとこの何倍もの情報が書き留められなかった...

テクストとは、織物のことだという、初歩的な知識を思い出させてくれる。それだけ多くの人達の声を集めて丁寧に織り上げてくれた。厚みもあり、まだるっこしいと感じる向きもあるかもしれないが、歴史を当事者の生きた証として描くためには必要なことだ。きっとこの何倍もの情報が書き留められなかったに違いない。  直ぐに横浜FCができたように、知恵はいくらでも出せたはずだ。そこが企業の持ち物という意識から抜け出せなかった初期のJなのだろう。 それにしても、最後に触れられているYSCCの下位リーグからの復活を心から祈る。

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2024/09/01

1993年にJリーグがスタートして、 たったその6年後 1999年元日の天皇杯優勝を最後に 横浜フリューゲルスというチームが消えました。 今ではその痕跡は合併相手となった 横浜Fマリノスの「F」と、横浜FCの本拠である 三ツ沢球技場くらいでしょうか。 この本の題名にある「なぜ...

1993年にJリーグがスタートして、 たったその6年後 1999年元日の天皇杯優勝を最後に 横浜フリューゲルスというチームが消えました。 今ではその痕跡は合併相手となった 横浜Fマリノスの「F」と、横浜FCの本拠である 三ツ沢球技場くらいでしょうか。 この本の題名にある「なぜ」に対して、 本書では明確に答えは提示されていません。 しかしヒントは散りばめられています。 創世記のJリーグバブルの崩壊があまりに早く、 クラブチームの運営というものを理解している人間が少なかったことが一つ。 現在、同じようなチームの経営危機が 発生すれば、高給選手を放出し、若手主体の チームへ切り替えるのが普通かと思います。 しかし当時はこんな考えを持つ人がいなかったのです。 そして2つ目の理由はなんと労働組合が組織されていなかったことです。 日本のプロ野球がスト権を行使して、 1リーグ化を阻止したのは記憶に新しいと思います。と言っても2004年のことですが。 一方でJリーグ選手の労組化は2011年だったのです。 「ストライキは無理でも試合のボイコットで抗議 の意を表す方法もあったのでは?」と やや乱暴ですが、そうい意見もあったかもしれないです。 その答えは本書のキモの部分である、 横浜フリューゲルスの前身のチームの歴史を冒頭から追いかけている理由にあるのです。 ノンフィクションにおいて時系列に物事を 追いかけるのは、冗長な感を招くので、 通常はクライマックスシーンから入るのが常かと思います。 しかし横浜フリューゲルス消滅の種は、 Jリーグの前身である日本リーグ時代に蒔かれていたというのが、著者の見立てかと思います。 だから冒頭から時系列に歴史を追っているのです。 歴史の妙を感じずにはいられない極上の ノンフィクションです。

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2024/05/01

Jリーグ開幕からサッカーを見ているが、その頃当時週刊だった「サッカーダイジェスト」の購読者でもあり、日本サッカー界についても興味を持っていた。 本書は開幕前の話は興味深く、開幕後の話は懐かしく読んだ。 自分はフリューゲルスのサポーターではなかったが、消滅時から全日空にはわだかまっ...

Jリーグ開幕からサッカーを見ているが、その頃当時週刊だった「サッカーダイジェスト」の購読者でもあり、日本サッカー界についても興味を持っていた。 本書は開幕前の話は興味深く、開幕後の話は懐かしく読んだ。 自分はフリューゲルスのサポーターではなかったが、消滅時から全日空にはわだかまった感情を持ち続けていた。今回本書を読んで、その気持ちに変化は無かった。

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2024/04/18

読み応えがあった。「真説・長州力1951-2018」、「真説佐山サトル」でも思ったけど取材がすごいし説得力がある。 Jリーグ発足当時をリアルタイムで知っていた身だけどフリューゲルスの消滅はなんとなくしか知らなくて、フリューゲルスと言えば真っ先ににレゲエの森くんを思い出す程度の思...

読み応えがあった。「真説・長州力1951-2018」、「真説佐山サトル」でも思ったけど取材がすごいし説得力がある。 Jリーグ発足当時をリアルタイムで知っていた身だけどフリューゲルスの消滅はなんとなくしか知らなくて、フリューゲルスと言えば真っ先ににレゲエの森くんを思い出す程度の思い入れだったけれども今見ると驚くような登場人物や当事者がいたり、経営やマネジメントの側面での話などはサッカーとは関係なく面白かったな。オススメです。 あとジャンルは全然違うのだけど、結末があらかじめわかっているという意味でルディ・サーゾが書いた「オフ・ザ・レイルズ」で読み進めるにしたがってランディ・ローズの死に向かって行く時の辛い気持ちを思い出したりもしました。

Posted byブクログ