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宇治拾遺物語 の商品レビュー

4.5

22件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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2024/06/23

定期的にやってくる日本史学び直したい病の一環で購読。 日本昔話や芥川龍之介などでお馴染みの話もあれば、日本史で出てきた話など町田康の超訳で読める楽しい一冊。文庫版は町田康のあとがきが二つ載っていてそのどちらも面白い。 こんな千年以上前の説話がずっと残っていることも驚きだし、こ...

定期的にやってくる日本史学び直したい病の一環で購読。 日本昔話や芥川龍之介などでお馴染みの話もあれば、日本史で出てきた話など町田康の超訳で読める楽しい一冊。文庫版は町田康のあとがきが二つ載っていてそのどちらも面白い。 こんな千年以上前の説話がずっと残っていることも驚きだし、この現代語訳がブルースをそのまま自分たちの音楽に作り上げたストーンズやZepみたいだなあなんて思いました。P-Vineで昔出たZeppelin ClassicsとかRolling Stones Classicsを聴いた時のような感覚になりました。 次は日本霊異記とか今昔物語の現代語訳を読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2024/06/10

成立に謎の多い「宇治拾遺物語」を町田康氏が現代語に訳した一冊。33篇収録。 「こぶとりじいさん」や「わらしべ長者」など、メジャーな話もありつつ、なかなかパンチの効いた下ネタ話やオチのない話など様々→ 町田康氏の文章を初めて読んだのだが、「人を食った関西人」みたいな喋り方でとても...

成立に謎の多い「宇治拾遺物語」を町田康氏が現代語に訳した一冊。33篇収録。 「こぶとりじいさん」や「わらしべ長者」など、メジャーな話もありつつ、なかなかパンチの効いた下ネタ話やオチのない話など様々→ 町田康氏の文章を初めて読んだのだが、「人を食った関西人」みたいな喋り方でとても読みやすかった。 原文なら読めないだろう古典をこんなに楽しく読めるなんて、ほんと現代語訳最高(笑) 解説で小峯和明氏も書かれているが、町田康氏には宇治拾遺物語の全訳をお願いしたい。 もっと読みたい。マジで 私のお気に入りは 「利仁将軍が芋粥をご馳走した」 「楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった」 「滝口道則が術を習った話」 「盗跖と孔子の対話」 あたり。でも全篇通じて肩の力を抜いてダラダラしながら読むのにぴったりなお話ばかりで楽しかった。

Posted byブクログ

2024/05/27

宇治拾遺物語をYouTubeか何かのように訳した読みやすい本。高校生の間に読んだら古文の時間がワクワクすること間違い無し。 原文にない現代喩えも入っているので、何も調べなくても面白く、当時の人たちがどう感じて宇治拾遺物語を読んでいたのかも(だいたい)味わえてそうな気分。

Posted byブクログ

2024/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

TBSラジオはじめ音声メディアで、画期的な現代語訳であることを聞いていた。 まあ町田康の手にかかればそうだろうと予断はあった。 伊藤比呂美に書かしめた「町田、コロス」という一節も、強烈な一文として予断に含まれていた。 が、な、なるほどー! ひたすら下ネタ。糞。セックス。下半身。陰茎。猥談。スケベ。 くはは、笑かせよる。 なんでも197話ある宇治拾遺物語のうち、ピックアップされたのは33。 このセレクト自体が訳者による編訳ということなんだろうな。 通称「こぶとりじいさん」「わらしべ長者」のもとはこんな話だったのかーという発見と、 芥川龍之介作品の「鼻」「好色」「芋粥」の元ネタってこんな話だったのかーという再発見と、 いや町田康節に騙されてはいけないぞ、という自戒と。 以下の文にハッとした。 >お爺さんの顔を見て驚愕した妻は、いったいなにがあったのです? と問い糾した。お爺さんは自分が体験した不思議な出来事の一部始終を話した。妻はこれを聞いて、「驚くべきことですね」とだけ言った。私はあなたの瘤をこそ愛していました。と言いたい気持ちを押しとどめて。 @ 内容説明 腹筋崩壊。煩悩切除。「こぶとりじいさん」こと「奇怪な鬼に瘤を除去される」のほか、「鼻がムチャクチャ長いお坊さん」「雀が恩義を感じる」など、白眉の面白さで知られる説話集から33篇を収録。エロ坊主、最高にいい女なども登場し、心の動きと響きを見事に捉えた、おかしくも切ない古典新訳の金字塔。 目次 道命が和泉式部の家で経を読んだら五条の道祖神が聴きに来た 奇怪な鬼に瘤を除去される 伴大納言のこと 中納言師時が僧侶の陰茎と陰嚢を検査した話 源大納言雅俊が童貞の僧に鐘を打たせようとしたら… 小藤太が娘聟に驚かされた話 利仁将軍が芋粥をご馳走した 鼻がムチャクチャ長いお坊さん 卒塔婆に血が付いたら 藤大納言が女に屁をこかれた 絵仏師の良秀は自分の家が焼けるのを見て爆笑した 雀が恩義を感じる 小野篁の才能 平中が本院侍従にやられる 範久阿闍梨は西に背を向けなかった 楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった 新妻が平仮名の暦を作って貰ったら大変なことになった話 ある僧が出された料理を盗み食いした話 三条中納言が節制を試みた 長谷寺に籠もった男が利得を得た〔ほか〕

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2024/05/05

町田康による現代語訳の『宇治拾遺物語』。最適な訳者という気がするほどに『宇治拾遺物語』の作風と町田康の文章、文体があっていて見事に現代に蘇っているという感じ。 解説の小峯和明氏によれば『宇治拾遺物語』は200話近くあるようだけれど、本書はそのうちの33話とのこと。解説者と同様、町...

町田康による現代語訳の『宇治拾遺物語』。最適な訳者という気がするほどに『宇治拾遺物語』の作風と町田康の文章、文体があっていて見事に現代に蘇っているという感じ。 解説の小峯和明氏によれば『宇治拾遺物語』は200話近くあるようだけれど、本書はそのうちの33話とのこと。解説者と同様、町田康にはその他も訳して欲しいと思った。

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2024/04/27

これが訳者が選りに選った33篇かと思うと、そっからもうおもろい。下ネタ多めで、余りにもうんこちんこばっかり言うので、ほんまにうんこちんこ書いてんのかいなと原文と引き比べてしまった。ほんまに書いてあった。どうしようもない人間のおろかしさを面白がるためには、受け取る側に心の余裕が必要...

これが訳者が選りに選った33篇かと思うと、そっからもうおもろい。下ネタ多めで、余りにもうんこちんこばっかり言うので、ほんまにうんこちんこ書いてんのかいなと原文と引き比べてしまった。ほんまに書いてあった。どうしようもない人間のおろかしさを面白がるためには、受け取る側に心の余裕が必要だ。『範久阿闍梨は西に背を向けなかった』が一番好きだ。とほほ、な感じが。

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2024/04/24

私の卒論テーマ宇治拾遺物語と町田康、私得すぎてびっくりした。 訳し方というか文章の感じが好き。「インディーズ系僧侶」とかおもしろすぎる。 お願いだから全編訳してほしい。

Posted byブクログ

2024/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

みんな大好き宇治拾遺物語の、みんな大好き町田康訳でしょ?読むしかないでしょ、面白いに決まってますし。 誰もが知ってる瘤取り爺さんやら、大河でおなじみ詮子さまの出家やら、孔子様さまやら、おほほほ、うふふふ、と笑って笑ってまうやないかい。 下ネタ満載なので取扱注意(うくく

Posted byブクログ

2024/04/21

芥川龍之介の短編や昔話の元ネタと思われる話が散らばり、町田康の訳も合わせて、読んでいてとても面白い。

Posted byブクログ

2024/04/17

どれくらいアレンジされているのか原典を読んだら、おなじみ(大好き)の語り口調以外とても忠実で、びっくり。

Posted byブクログ