22歳の扉 の商品レビュー
変わらないなぁ、というのが感想である。 Z世代とか様々な世代でくくりたがるのは世の中についていけなくなった老人たちで、我々はずっと彼らに振り回されている。 本書に詰まった青春には「無駄」と「怠惰」が染み付いている。恐らくその昔から繰り返されてきた青春の日々が、この中には詰まってい...
変わらないなぁ、というのが感想である。 Z世代とか様々な世代でくくりたがるのは世の中についていけなくなった老人たちで、我々はずっと彼らに振り回されている。 本書に詰まった青春には「無駄」と「怠惰」が染み付いている。恐らくその昔から繰り返されてきた青春の日々が、この中には詰まっているのだ。数多の恋愛と、数多の痛々しい日々と数多の無駄。その二度と戻らない輝かしさを青春と呼ぶのかもしれない。 いつの時代も青春というのは変わらないのだ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。 しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。 「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。 そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験する――。 自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり…… (アマゾンより引用)
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7年前のデビュー作を読んで以来の筆者の作品。そうか、その後京大に進んだのか。いや、何人か京大卒知ってるけど、なんか京大生らしい話やなと感じる。ちょっとめんどくさいZ世代。でもなんか、昭和らしさを感じる、不思議
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【あらすじ】 京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した―。 【...
【あらすじ】 京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した―。 【感想】 朔が大学入学から卒業するまでに、色んな人と出会い、様々な出来事を経験し、成長・変化していく様子がありありと伝わってきた。読み手も朔の人生を経験してるような感覚になり、楽しくも辛い、そして読み手も成長できるような作品だった。
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新しいことにチャレンジする大切さと勇気。そして、自分の好きに正直になれる小説 自分の大学時代にこんな青春を送れたら楽しいだろうなって思いながら読みました。 新たな場所が人を変えくれるのかも知れません。 これぞ、青春小説と思う小説でした。 青春不足やこれから青春を謳歌する予定の...
新しいことにチャレンジする大切さと勇気。そして、自分の好きに正直になれる小説 自分の大学時代にこんな青春を送れたら楽しいだろうなって思いながら読みました。 新たな場所が人を変えくれるのかも知れません。 これぞ、青春小説と思う小説でした。 青春不足やこれから青春を謳歌する予定の人にはいいかもです。
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青春の青さ、硬さ、痛さはいつの時代も変わらない。 大学生という、大人でありながら社会に揉まれることのないモラトリアムな期間。 時間と自由があるが故に自身について思い悩む。 2000年生まれという主人公たちとほぼ同年代の作者が書いているせいか、表現に遠慮がなく、より真情が伝わる...
青春の青さ、硬さ、痛さはいつの時代も変わらない。 大学生という、大人でありながら社会に揉まれることのないモラトリアムな期間。 時間と自由があるが故に自身について思い悩む。 2000年生まれという主人公たちとほぼ同年代の作者が書いているせいか、表現に遠慮がなく、より真情が伝わるように思える。 令和版「青が散る」か。
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※このレビューにはネタバレを含みます
青春でした。 基本的に、理系の主人公はどこか醒めていて淡々と話は進むけれど、大学生らしい恋愛・酒・タバコといった若々しい熱量や、変人の先輩、気になるあの子に翻弄される姿が爽やかに心へ爪痕を残します。
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京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初め...
京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。 大学生活に馴染めず、漫然と授業を受け、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。 後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと営業されているバーのマスター夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。 夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。 しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。 そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験する――。自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり…… 20代前半の「不変」と「今」が詰まった圧倒的青春小説!
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登場人物の感性や感情が描かれていて面白かった。 大学に通う醍醐味はこういうところだと思い出した。 自分の子どもにも、こういう時間を過ごす意義が大学にはあるんだと経験してもらいたいと思った。
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初めて読む作者の作品だったのでどんな感じだろうと期待と不安があったが、読んでみた結果結構好きな感じだった。 敢えてジャンル分けするなら青春&恋愛小説といった感じ。主人公の大学4年間での成長が描かれる。 登場人物の性格の描き分けが繊細で好きだった。
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