女の国会 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
章ごとの前半は、結構読むのがしんどい。主に女性の、ジェンダーによる生きづらさが表現力豊かに描かれている。 次が気になって早く読み進めたいものの、政治の世界の話なので役職名が難しかったり、誰が誰の秘書だっけ…と思ったり、難しい部分もあり。だが、最初の方に人物相関図が載っているので有難い。 話について、そこ、殺そうとする必要あったかなあ…?と思う部分と、それとそれがそんなに上手い事ピースがはまりますか!という部分があったので、ちょっと流れが強引かな?と、ついていけなかった感覚はあった。でも最後怒涛の展開、エンタメ性たっぷりだと思う。 この話の中では、女性やジェンダーマイノリティの人の生きづらさが描かれているが、場面を変えれば、男性も生きづらさを感じる事はあるだろう。知らないうちに誰かを傷つけるような言動はしたくないし、されたくないものだと思う。
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三宅香帆さんが「爆売れして欲しい!」とおっしゃっていて気になったので読んだ。 登場人物がどの人もドラマみたいで、ギブアンドテイクのやりとりや選挙妨害の工作も現実にあるのか?と思いつつ、実際の政治の現場はこんなものなのかもしれないと思った。 「逃げないやつは偉い」。この一言に尽きる...
三宅香帆さんが「爆売れして欲しい!」とおっしゃっていて気になったので読んだ。 登場人物がどの人もドラマみたいで、ギブアンドテイクのやりとりや選挙妨害の工作も現実にあるのか?と思いつつ、実際の政治の現場はこんなものなのかもしれないと思った。 「逃げないやつは偉い」。この一言に尽きる。 後半は選挙に勝てるかどうか?とハラハラさせながら一気に読ませる。最後にしっかり一連の真相も明らかになって溜飲が下がる。
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国会議員、市議会議員、新聞記者。それぞれの立場の女性がガチガチの男社会永田町で1人の女性議員の死亡の謎解きと共に奮闘する。 結末も意外で新川さんの出世作元彼の遺言状より個人的には好きな作品だった。
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政治、報道などそれぞれの業界で女性が孤軍奮闘し、また彼女たちが連帯して、とくに男性的価値観が根強く支配する業界に立ち向かってゆく小説。 ミステリー要素もあり、どんでん返し的要素もあり。 ただ、女性が女性のままで男性に勝つことは、まだまだ難しいのだなぁという結末。 現実と、まったく...
政治、報道などそれぞれの業界で女性が孤軍奮闘し、また彼女たちが連帯して、とくに男性的価値観が根強く支配する業界に立ち向かってゆく小説。 ミステリー要素もあり、どんでん返し的要素もあり。 ただ、女性が女性のままで男性に勝つことは、まだまだ難しいのだなぁという結末。 現実と、まったく一緒なのだけれど。
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人間の名前を人物相関図で 何回も見ながら読みました。 最初は 女が政治家になるのは 大変だなあ! セクハラもあるし 血尿も出る。 この本読んで 女の政治家が減っちゃうよ! なんて思って読んでいました。 ふたつの殺人事件が起こります。朝沼侑子というお嬢様の議員 同じ会派の 三好顕造...
人間の名前を人物相関図で 何回も見ながら読みました。 最初は 女が政治家になるのは 大変だなあ! セクハラもあるし 血尿も出る。 この本読んで 女の政治家が減っちゃうよ! なんて思って読んでいました。 ふたつの殺人事件が起こります。朝沼侑子というお嬢様の議員 同じ会派の 三好顕造 誰が殺したのか ふたりの議員が亡くなってポストがふたつ空きました。 さあ 選挙の始まり 選挙って大変なんですね! 敵方から 悪い噂や変な写真流されたり ほんとにこんなこと やってるのかも しれません。 父親の空いたポストを狙う息子の 顕太郎 間橋みゆきも参戦する 民政党の高月馨(女性)の応援と 亡くなった朝沼侑子の推しで このふたりは当選 このあと 高月馨が顕太郎のところへ乗り込み 殺人事件の解明となる。 ここまできて あ、この本はミステリーだった! と思い出しました。 すごく読みでのある本で 最後の種明かしで うーん!となりました。 女の国会ね! 意味深なタイトルです。
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元々政治に関する用語に疎い、登場人物が多いので派閥や対立構図がなかなか覚えられないなどで、最初はやや読みにくさを感じていた。しかし2章から急に読みやすくなり、この本全体に流れる男性社会への、女性(と性的マイノリティ)の生きにくさへの“憤慨”を、各業界の色んなバックグラウンドをも...
元々政治に関する用語に疎い、登場人物が多いので派閥や対立構図がなかなか覚えられないなどで、最初はやや読みにくさを感じていた。しかし2章から急に読みやすくなり、この本全体に流れる男性社会への、女性(と性的マイノリティ)の生きにくさへの“憤慨”を、各業界の色んなバックグラウンドをもつ女同士が共鳴し分かち合い、協力し合っていくところに、私も大いに共感しながら読んだ。 二転三転するミステリの展開と、目的に向かって血を吐きながら泥臭く進んでいくキャラクターたちの姿は読後感も良く、最終的にはとても面白かった。
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めちゃくちゃ面白い!国会議員の内情が見えて新鮮で、知見が増えた。 先が気になり最後までページをめくる手が止まらない。 議員が生き残るためにはドス黒いこともたくさんしてのし上がっていかなければならないようだ。ニュースで取り沙汰されている議員の不祥事って、実はこんな裏があるのかもなぁ...
めちゃくちゃ面白い!国会議員の内情が見えて新鮮で、知見が増えた。 先が気になり最後までページをめくる手が止まらない。 議員が生き残るためにはドス黒いこともたくさんしてのし上がっていかなければならないようだ。ニュースで取り沙汰されている議員の不祥事って、実はこんな裏があるのかもなぁとか思った。
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政治がらみの話なので少し個人的に話に入って行きにくかった それでも最後まで読めたので 読みやすかったと思いました ジェンダー法案と言う現実でもデリケートな問題が出てきていて、注目しているので きっかけになった
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中々面白かったです。 主人公の女性政治家は最初は田島先生とか 辻元清美とかのイメージかなとか思いましたが 途中から中々したたかに男社会を渡り歩いて いて現実的にはいない方でしたね。 ミステリー部分は小説だからわからなかった 所がありましたがドラマや映画だとしたら 違和感出るかもし...
中々面白かったです。 主人公の女性政治家は最初は田島先生とか 辻元清美とかのイメージかなとか思いましたが 途中から中々したたかに男社会を渡り歩いて いて現実的にはいない方でしたね。 ミステリー部分は小説だからわからなかった 所がありましたがドラマや映画だとしたら 違和感出るかもしれません。
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政治絡みのお話はかなり苦手で、この本も読了できるのかとても心配したけれど、新川さんの筆力にはホント脱帽。政治だけではなく、選挙のことも興味をもって最後まで読み進めることができた。ミステリー色も程よくあって、女性が奮闘する姿にただただ賞賛。様々な立場の登場人物たちが一致団結していく...
政治絡みのお話はかなり苦手で、この本も読了できるのかとても心配したけれど、新川さんの筆力にはホント脱帽。政治だけではなく、選挙のことも興味をもって最後まで読み進めることができた。ミステリー色も程よくあって、女性が奮闘する姿にただただ賞賛。様々な立場の登場人物たちが一致団結していく過程は素晴らしく、ラストのどんでん返しにはびっくりしてしまった。 前作のひまわりといい、新川さんの作品はブラッシュアップしているような気がする。
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