ウォード博士の驚異の「動物行動学入門」 動物のひみつ の商品レビュー
図書館で借り出したとき、えっこんなに分厚いのか、2週間で読めるだろうかとドキドキした。他の本とも併読だし。 結局は楽しい読書になった。もともと嫌いなジャンルでないし。はじめに日割りで計画立てて取り組んだのが功を奏したかな。 たくさんの生き物の社会生活を知り、人間について考えさせて...
図書館で借り出したとき、えっこんなに分厚いのか、2週間で読めるだろうかとドキドキした。他の本とも併読だし。 結局は楽しい読書になった。もともと嫌いなジャンルでないし。はじめに日割りで計画立てて取り組んだのが功を奏したかな。 たくさんの生き物の社会生活を知り、人間について考えさせてくれた。お得感いっぱい。
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初めはふーんと思って読み始めたが、オキアミでおおっとなり、アリで心を掴まれた。シロアリの生き様に感動し、虫に対してこんな気持ちを抱くとは思ってもいなかった。
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日本語題は直訳のほうが良いのではと思う。翻訳も良くて内容も面白くて一気に読ませる本だった。エピローグだけは、一工夫欲しかった。人間を動物として観察するのが、実験心理学であり、文化人類学なのだという思いが強くなる。
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いい本。読むと、人も動物の一員であることを強く意識する。個人的には特にハイエナについての説明が目から鱗だった。
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自然界を生き抜く動物たちの戦略が面白かった。 特に、シロアリの老兵が自爆する話が印象に残った。動物たちの行動は長い時間をかけて生み出された分洗練されていて、仕事や生活に役立つなと思った。
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昆虫から魚に鳥、哺乳類に至るまで多様な動物には社会性があるのか、ある場合はどういうコミュニケーションをとるのかを専門知識なしで楽しく知ることが出来る。イメージの悪いネズミやハイエナの意外な特長などもこれ1冊で知れてお得です。
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表紙をみて面白そうと思い読みました。 本文は、約700ページにもおよぶ大作です。 NHKの動物ドキュメンタリーを本にしたものという表現がこの本にはピッタリだと思います。 大作すぎて、読むのが無理だ〜って人は、NHKの動物ドキュメンタリーを観ることをお勧めします。 うちのこは、...
表紙をみて面白そうと思い読みました。 本文は、約700ページにもおよぶ大作です。 NHKの動物ドキュメンタリーを本にしたものという表現がこの本にはピッタリだと思います。 大作すぎて、読むのが無理だ〜って人は、NHKの動物ドキュメンタリーを観ることをお勧めします。 うちのこは、夏休みに読み切る目標を立てて40ページで挫折しました(笑)
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集団で生きることで種の存続に成功している動物は多い。 この「動物行動学入門」は、動物の社会性、協調行動を調べたもの。 オキアミから始まり、ゴキブリ、バッタ、アリ、ハチ、魚、鳥、ネズミ、ゾウ、ライオン、オオカミ、ハイエナ、クジラ、イルカ、シャチ、サル、ヒト といった感じで、実に多...
集団で生きることで種の存続に成功している動物は多い。 この「動物行動学入門」は、動物の社会性、協調行動を調べたもの。 オキアミから始まり、ゴキブリ、バッタ、アリ、ハチ、魚、鳥、ネズミ、ゾウ、ライオン、オオカミ、ハイエナ、クジラ、イルカ、シャチ、サル、ヒト といった感じで、実に多種多様な生き物の集団を観察した記録になっている。 知らなかったことや、どこかで聞いた気がすることが満載で面白かった。 専門知識は不要で読みやすかった。 これら動物の行動と人間の群衆の行動との類似性が分かる。 人間と他の動物との違いは本質的なものではなく、単に程度の違いに過ぎない。 例えばアリは、農業・酪農・建築を行う。 奴隷を作ったり搾取したり、働かなかったり、ほとんど休んでいたり、人間と似ている。 魚の群れは互いに衝突しない。 飛んでいる鳥の群れも同様だ。 これは、見るたびに不思議だなーと思っていたが、 ・最も近くにいる者との距離が近すぎる時は、離れる。 ・最も近くにいる者との距離が遠すぎる時は、近づく。 ・最も近くにいる者との距離が適切である時は、その者と同じ動きをする。 の3つのルールを守っているだけのようだ。 群れることで、エナガやペンギンなどは寒さをしのいでいる。 また、ムクドリなどは捕食者から身を守っているらしい。 集団でいることで生存率が上がるのだ。 だが、集団を作る数には適切な量がある。 ネズミでの実験では、一定以上に密集度が進むと協調性が減り攻撃的になった。 この傾向は多くの生き物でみられ、人間でも同じだ。 自分が自由にできる資源の取り分が減るからだろう。 集団をつくる社会的動物は、50程度の個体の識別ができるそうだ。 社会秩序を築くために必要な能力なのだろう。 牛や羊などは同種ではない、身近にいるヒトの識別もしている。 ヒトの識別は匂いかと思いきや"顔"で見分けていることもわかっている。 集団生活にはコミュニケーションが欠かせないが、類人猿では30程の敵対動物を区別して鳴き声を変えて仲間に伝えている。 シジュウジカラのようなトリでも鳴き声を使い分けて異なる情報を伝えている。 ヒトだけが言葉を持っているわけではない。 人間の歴史が戦争の連続であるのはDNAに「殺しの本能」があるから? そう決めつけるのは嫌だが、暴力的傾向があるのは確かだろう。 だが協力し合い共存していこうとする性質を持っていることも確かだ。 人間は、他人と接触できない孤立した状態に置かれると、幻覚を見るようになり、心が壊れていく。 これも人間に限ったことではなく多くの動物に当てはまるようだ。 孤独でもいけないし、多すぎてもいけない。 生き物は、ストレスがないと、何もしなくなるという傾向もあるらしい。 僅かなストレスと、適量な人間(や動物)との関係を維持して生活することがいいみたいだ。
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The Social Lives of Animals 英文タイトルの通り、動物の社会性についての本、 エピソードが多く楽しく読める。 登場する動物は以下の通り コウモリ、オキアミ、バッタ、ゴキブリ、ハチ、シロアリ、アリ、イトヨ、タラ、グッピー、アジサシ、スズメダイ、ピラニア、...
The Social Lives of Animals 英文タイトルの通り、動物の社会性についての本、 エピソードが多く楽しく読める。 登場する動物は以下の通り コウモリ、オキアミ、バッタ、ゴキブリ、ハチ、シロアリ、アリ、イトヨ、タラ、グッピー、アジサシ、スズメダイ、ピラニア、バショウカジキ、イワシ、ムクドリ、シュバシコウ、ハト、アオガラ、カレドニアガラス、ハタオリドリ、エンペラーペンギン、フロリダカケスニワトリ、ワタリガラス、マツカケス、ネズミ、ハダカデバネズミ、オーロックス、牛、象、ジャッカル、ライオン、ハイエナ、オオカミ、マッコウクジラ、シャチ、バンドウイルカ、ザトウクジラ、ベルベットモンキー、ヒヒ、チンパンジー、ゴリラ、マカクザル、ボノボ
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動物の面白い話を知りたくて読んでみた。サブタイトルまでちゃんとみていなかったので子供向けの本かと思っていたら、辞書みたいな分厚さの大人向けの本でびっくりした。 オキアミ、クジラ、アザラシ、シャチ、ネズミ、ハチ、アリ、イトヨ、イワシ、ムクドリ、ゾウ、ライオン、ハイエナ、チンパンジ...
動物の面白い話を知りたくて読んでみた。サブタイトルまでちゃんとみていなかったので子供向けの本かと思っていたら、辞書みたいな分厚さの大人向けの本でびっくりした。 オキアミ、クジラ、アザラシ、シャチ、ネズミ、ハチ、アリ、イトヨ、イワシ、ムクドリ、ゾウ、ライオン、ハイエナ、チンパンジー、ボノボ…種も大小もさまざまな生き物たちの生態を探り、社会の構造を知ることができる本だった。 実際の調査の様子なども書かれていて、とにかく話が面白い!!こんなにボリュームのある本なのに飽きることなく読めたことに感動。なんならまだまだいろんな話が聞きたくなった。 虫や魚や動物たちの社会は非常に上手くできている。人間も大体似たようなことをしていて面白い。ヒトと動物は全く別のものでヒトは知能が高く生き物として特別なのだと思っていたが、これを読んでからは動物の延長線上にヒトがいるんだと認識を改めた。
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