滅亡国家のやり直し(Ⅰ) の商品レビュー
本作はタイトル通り、滅亡した王国の生き残りである主人公・ロアが、滅亡前の過去へとタイムリープする戦記物です。未来の知識を武器に運命を塗り替えていくという、一本筋の通ったストーリーラインが非常に面白く、未来改変ものや戦記ファンタジーが好きな読者なら満足できる一冊に仕上がっています...
本作はタイトル通り、滅亡した王国の生き残りである主人公・ロアが、滅亡前の過去へとタイムリープする戦記物です。未来の知識を武器に運命を塗り替えていくという、一本筋の通ったストーリーラインが非常に面白く、未来改変ものや戦記ファンタジーが好きな読者なら満足できる一冊に仕上がっています。 物語の要となるのは、やはり未来知識というチート要素です。これによって展開は基本的に右肩上がりのサクセスストーリーとなり、ストレスを感じることなくサクサクと読み進めることができます。 それでいて単なる作業的な進行にならず、しっかりとワクワクを維持したまま最後まで楽しませてくれる構成には、素直に第二巻も読みたいと思わせるクオリティを感じました。 ただこの未来知識という要素は、緻密な伏線というよりは、物語を進めるための大前提として置かれているため、これを「知識を駆使して状況を覆す面白さ」と捉えるか、あるいは単なる「ご都合主義」と捉えるかで、読者の反応は分かれそうです。 個人的には肯定的に楽しむことができました。 気になる点としては、文章に体言止めが必要以上にあって読みにくいこと。 また、ストーリーや世界観の密度に対して、キャラクターの描写が薄めであることも惜しい点でした。 キャラデザがどこかで見たことがあるような没個性的なものに留まっているだけでなく、実際の文章からもそのキャラならではの違いや個性が伝わってこない人物が何人か見受けられました。 とはいえ全体としての満足度は非常に高く、続きが楽しみな作品であることに変わりはありません。
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42年前に戻り滅亡2年前の母国を救おうとする文官。 第10騎士団の軍師として、盗賊問題を解決し、ハクシャの戦いで第6騎士団の全滅を防ぎ、漂流船のルルリア姫を通し帝国のツェツェドラ皇子の危機を警告する。
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