最上階の殺人 の商品レビュー
典型的な古典ミステリーそのものですが、とてもおもしろかったです。 定石であろう殺人事件勃発後の証拠と警察と探偵、該当する人々、時系列の確認、丁寧に描かれているので古典だからつまらないやということもなく引き込まれました。 主人公探偵もおちゃめさんで憎めないキャラクターなのもよいです...
典型的な古典ミステリーそのものですが、とてもおもしろかったです。 定石であろう殺人事件勃発後の証拠と警察と探偵、該当する人々、時系列の確認、丁寧に描かれているので古典だからつまらないやということもなく引き込まれました。 主人公探偵もおちゃめさんで憎めないキャラクターなのもよいです。 ただし、この本、この人が犯人ですがうすうすわかっていつつも文章で登場するのが最後の数ページのところ…悶絶の一冊です。
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小説家ロジャーがマンション最上階の殺人事件に挑む話。 やられた〜。ミステリーを読み慣れてない自分は、最後まで騙されました。面白かった。 抱腹絶倒という言葉に惹かれて手に取ったけど、私は笑うポイントがよくわからず、でもミステリーとして楽しめた。
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アントニイ・バークリー初読み。 最初は有名な『毒入りチョコレート事件』を読もうと思っていた。 でも阿津川辰海さんの『読書日記〈七転八倒編〉』で、この作品の書評を読んだらあまりにも面白そうなのでこの作品を読みたくなった。(『読書日記』は2冊とも斜め読みなのでレビュー書いてません^...
アントニイ・バークリー初読み。 最初は有名な『毒入りチョコレート事件』を読もうと思っていた。 でも阿津川辰海さんの『読書日記〈七転八倒編〉』で、この作品の書評を読んだらあまりにも面白そうなのでこの作品を読みたくなった。(『読書日記』は2冊とも斜め読みなのでレビュー書いてません^^;) この本は何を書いてもネタバレになりそうなのでレビューがとても難しい。 阿津川さんの書評通り本当に笑えたし、後からもジワジワくる。 キャラクターも魅力的で、今までにないタイプの探偵役のロジャー好きだなぁ。 クリスティーと同年代で、同じ英国の作家だけど、クリスティーとは全く違うタイプ。 今まで自分が読んでいた本とも違う独創的な斜め上をいく作風だった。 さらに海外沼に引き込まれていく…。 阿津川さんのわかりやすい解説付きでまた笑ってしまった。阿津川さんは解説も本当に上手いなぁ。
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迷探偵ロジャー・シェリンガム長編7作目▲フラット最上階に女性の絞殺死体。警察は物盗りの犯行と断定。巧妙な計画殺人と推理し調査に乗り出すロジャーだが…▼上から目線をおくびにも出さぬオトナな、いや、紳士な対応…ロジャーとモーズビー警部は、自らのプライドを保ちつつ相手のメンツも考え、表...
迷探偵ロジャー・シェリンガム長編7作目▲フラット最上階に女性の絞殺死体。警察は物盗りの犯行と断定。巧妙な計画殺人と推理し調査に乗り出すロジャーだが…▼上から目線をおくびにも出さぬオトナな、いや、紳士な対応…ロジャーとモーズビー警部は、自らのプライドを保ちつつ相手のメンツも考え、表面上リスペクトしあう好敵手。目的が違えば、柔軟な心で共闘し、ウィンウィンの関係になれる。今回のワトソン役が華麗で、抱腹絶倒、大爆笑必至のユーモア本格ミステリ‼ヴァン・ダインの「二十則」に真っ向から立ち向かった傑作です(1931年)
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バーグリーに限らず、コメディって昔からダメなんだ。みんなが笑うところで、むしろしかめっ面になると言う。それでもクライマックスには大笑い。ヴァンダインと同時期にこれをやってれば、ミステリ史的に特筆される理由はよく分かる。
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おもしれーー! バークリー ってやっぱ面白いわ。単純に出てくる人と会話、その描写が面白いなと思って読み進めていくうちに、主題の殺人事件の真理にちょっとずつ近づいていて、理解がスムーズな上に結末も通り一遍でない。なんて素晴らしいんだ。私の理想の推理小説かも。
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名(迷)探偵ロジャー・シェリンガムの名推理が炸裂する本書。 四階建てフラットの最上階で、小金を貯めていると噂のある女性が絞殺死体となって発見される。予期せぬ殺人と物盗りの犯行と考える警察に対し、現場の状況からフラットの住人による計画的な犯行と推理するシェリンガムは独自の調...
名(迷)探偵ロジャー・シェリンガムの名推理が炸裂する本書。 四階建てフラットの最上階で、小金を貯めていると噂のある女性が絞殺死体となって発見される。予期せぬ殺人と物盗りの犯行と考える警察に対し、現場の状況からフラットの住人による計画的な犯行と推理するシェリンガムは独自の調査を進める。果たして、その真相は……という内容。 住人それぞれに対し、その動機やアリバイ、殺人を敢行する胆力の有無などを調査するプロセスが面白いし、住人の性格や人物像が良く描き分けられている。また、被害女性とは絶縁状態にあった姪が登場するのだが、美人だけれど心惹かれるもののない不思議な感情を抱いたシェリンガムは、彼女を秘書に採用する。決して打ち解けることのない彼女とシェリンガムのやり取りが、また笑えてしまう。 驚きの結末が何とも言えないが、バークリーが本書でやろうとした探偵小説としての試みについては真田啓介氏の、本書の面白さについては阿津川辰海氏の解説においてそれぞれ詳しく説明されており、大変参考になった。 自分がミステリーを読み始めたころは、アイルズ名義のものを除けば『毒入りチョコレート事件』くらいしか読むことはできなかった。ほぼ全作品を読むことができるようになった今こそ、バークリーの革新性が分かるようになってきた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新訳の魅力もあってかシェリンガムの描写が最高w 「なんだよ、もう」で最初から持って行かれた。この愛すべき?面白ダメ主人公が終始生き生き(個人的にはツナ〜って歌いそうと思ってる お話も登場人物と読者が同じ顔になってそうな終わり方、いいですね!
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