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魂の歌が聞こえるか の商品レビュー

3.9

12件のお客様レビュー

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2025/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽を作り上げていくアーティストと、それを支えるスタッフの情熱に圧倒される。それでいて、いざ世に送り出す時には、あくまでも商業的に価値があるかどうかをシビアに判定される。多くに人に聴いてもらうためという大義名分だけでは、割り切れないものも残る。 そして、過去の罪はいつまでどうやって負うべきなのかという問題と少年法。 いろいろな問いかけがありながら、最終的にはミステリとして着地。お見事です。

Posted byブクログ

2024/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽業界のお仕事小説風ミステリー。 内容が社会問題も含めて骨太でミステリー的にも最後まで畳みかけるような感じがよかったのですが、タイトルで損しているような気がします。 最近の著者の作品はタイトル損が多い感じです。 音楽業界お仕事小説としては、新人発掘からデビューまでや落ち目中堅歌手の新アルバムとツアーや若手グループの新曲など、リアルな感じでお仕事的にはやりがいはありそうなものの負担が大きすぎてブラックとしか言えない労働環境は大変そうです。 ミステリー部分は新人の過去の事件と事件発覚の真相ですが、後者は前者の真相を際立たせるためのミスリード的な事件で真相はしょぼかったのがちょっと残念です。

Posted byブクログ

2024/09/02

自分の全く知らない業界、ポピュラー音楽、特にアマチュアバンドをデビューさせる。 そもそもA&Rという仕事自体知らず、ネットで調べたほど。アマチュア発掘をして、それをデビューさせ成功させることは本当に大変なんだな。 真保氏もかなりの勉強をされたに違いない。 落ち目のミュージ...

自分の全く知らない業界、ポピュラー音楽、特にアマチュアバンドをデビューさせる。 そもそもA&Rという仕事自体知らず、ネットで調べたほど。アマチュア発掘をして、それをデビューさせ成功させることは本当に大変なんだな。 真保氏もかなりの勉強をされたに違いない。 落ち目のミュージシャンと飛ぶ鳥を落とす勢いでデビューした若手バンドの対比がよく描かれている。すごく臨場感のある内容だった。

Posted byブクログ

2024/08/22

レコード会社のA&Rが、新人の売り出しと落ち目のアーティストの新作レコードの制作、キャンペーンなどお仕事小説としても興味深かったが、何より引き込まれたのは、信頼関係の置き所、相手にどれだけ惚れ込むかという熱い情熱だった。少年法などの問題も考えさせられた。

Posted byブクログ

2024/08/14

レコード会社、音楽業界の話。アルバム制作の大変さがよくわかった。内容は新人バンドのデビューにまつわる話で、Greeeenをモデルにしたありきたりな内容だなぁ、と先が読める展開で飽きてきたところからの急展開。真保裕一にヤラれたストーリー、さすがです。

Posted byブクログ

2024/08/01

有望な新人バンドのデビューに奔走するレコード会社の若手社員芝原。しかし才能ある彼らにはそのデビューに障害となる秘密があった…。同時に扱いづらいベテランを売りこみ、社内外やマスコミの対応に追われる芝原の奮闘を応援したくなる。期待し続けた作者さんの久々に印象的な作品だ。

Posted byブクログ

2024/06/12

新人の歌手グループとそれを支える者たちの熱い物語。 紆余曲折を乗り越えてメジャーになろうとしているが、そこにはあらゆる壁が。最後まで読み逃せない、すばらしくとにかく良かった。

Posted byブクログ

2024/06/05

あらゆる業界を題材に謎解き小説に仕上げる 真保氏の最新作は、音楽業界です。 レコード会社の一社員が発掘した新人バンド をサポートし、その才能に見合うだけの予算 をかけて売り込みを仕掛けます。 その過程を小説にするために調べるだけでも 大変かと思いますが、その中にミステリーの ...

あらゆる業界を題材に謎解き小説に仕上げる 真保氏の最新作は、音楽業界です。 レコード会社の一社員が発掘した新人バンド をサポートし、その才能に見合うだけの予算 をかけて売り込みを仕掛けます。 その過程を小説にするために調べるだけでも 大変かと思いますが、その中にミステリーの 要素も組み入れるのです。 その新人バンドは実名を明かさず覆面バンド として活動をしたいと申し出てきます。その 理由には大きな秘密がありました。 物語はその秘密を中心に展開していきますが、 されに二重三重の仕掛けが終盤に用意されて います。 すごいぞ真保裕一。 まだ読んでいない著作が多くあるので、それ らも全て読んでみたいと思わせる一冊です。

Posted byブクログ

2024/05/28

真保さんの作品はすべて読んでるが、だんだん主人公の一人語り、推理が延々と続くのが苦痛に。テンポ良く運んでほしい。今や曲を作り上げるのは大変なんだ。ギター一本で心に沁み入る唄もあるが…「理不尽は悪に微笑む」「人の正義感は千差万別。立ち位置や見つめる角度によって違った色を帯びてくる」

Posted byブクログ

2024/05/27

レコード会社とアーティストの関係性の内情は面白かったし、ベイビーバード誕生の秘密もなかなかのプロットだったが、全体的にそこまでの完成度でもないなあ。小説全体の御堂タツミの扱いが今一つで、ベイビーバードとの対比描写が緩い。

Posted byブクログ