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永劫館超連続殺人事件 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2024/06/04

陸の孤島と化した永劫館を舞台に起こる連続殺人。 最愛の妹を失ったヒースクリフは、魔女の能力で同じ日を繰り返すことによって真犯人を見つけ出そうとします。 館×密室×タイムループという前例がないミステリ。魔女も登場します。 ですが、謎は魅力的で推理も論理的。 どんでん返しや伏線回収...

陸の孤島と化した永劫館を舞台に起こる連続殺人。 最愛の妹を失ったヒースクリフは、魔女の能力で同じ日を繰り返すことによって真犯人を見つけ出そうとします。 館×密室×タイムループという前例がないミステリ。魔女も登場します。 ですが、謎は魅力的で推理も論理的。 どんでん返しや伏線回収も鮮やか。 特殊設定×本格ミステリの名作だと思います。 ミステリ好きな方はぜひ読んでください。 僕は面白すぎて一晩で読み終えました。

Posted byブクログ

2024/05/30

まず、一言。大好きなタイプの物語だ。ミステリとしての作り、主役ふたりの関係性、そしてそれらを包む青春小説としての外殻。良作である。特にタイトル回収が良く、連続殺人の場は疑心暗鬼へと陥るのが常であるが、連続殺人を超えた先には、信用・信頼が待っている。是非、ふたりの今後も観測したい。

Posted byブクログ

2024/06/05

「本当の強さっていうのは、どれだけ他人と信じ合えるかじゃないかって思うの。」 特殊設定なミステリ作品もちょこちょこ読んでいたけれども、この作品はとりわけ満足度が高かった。 読み終わった際に『あ〜、面白かった〜』という気持ちが自然に湧いてきもの。

Posted byブクログ

2024/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 館×密室×タイムリープという特殊設定仕立ての本格ミステリー。母の死をきっかけに三年ぶりに実家である『永劫館』に帰ってきた主人公が、妹を何者かに殺害されるという悲劇を何度も繰り返すタイムリープに巻き込まれ、その事象と関係がある『道連れの魔女』と、真相とタイムリープから抜け出す方法を探すという話で、「特殊設定ものの本格ミステリーの中に『呪い』というファンタジー要素を足して、舞台も産業革命後のロンドン(架空の都市も出てくるが)であるという部分がこの作品を唯一無二の作品にしている。」と感じ、純粋な本格ミステリーでは終わらない味わい深さがあった。また、「タイムリープものは終わらせ方が難しいが、この作品のラストは納得しつつ、希望が持てる終わりかただった。」という満足感もあった。タイトルは勿論、サブタイトルのミーニングもお見事。

Posted byブクログ