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両京十五日(Ⅱ) の商品レビュー

4.5

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/03/12

めっちゃ面白かった!もう下巻なので、大ぶりなアクションや怒涛の謎解きパートに宣徳帝と愉快な仲間達の大冒険が終わろうとしている…と、しんみり読んだ。読み終わって寂しい。 怪しい人達は混沌と共に湧き出し混沌と共に去るのは、水滸伝的な中国創作物語の美学よなぁと思った。

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2025/03/05

最後がちょっとだけスッキリしない気もするが、途中の様々な危機と、それをどうやって乗り越えて行くか、ハラハラしながらも楽しめた。全ての人に過去と思いがあり、どこまで掘り下げるのか興味深かった。

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2025/02/24

薄々勘付きながらも下巻の途中で、あ、これは韓流歴史物のメロドラマをやってるな、と確信し、読み進めるテンションが下がっていった。 また、随所に散りばめられる格闘や、ピンチを奇跡的に乗り切る描写は、およそリアルとはかけ離れたアクション性の高い漫画のようだった。 Netflixのド...

薄々勘付きながらも下巻の途中で、あ、これは韓流歴史物のメロドラマをやってるな、と確信し、読み進めるテンションが下がっていった。 また、随所に散りばめられる格闘や、ピンチを奇跡的に乗り切る描写は、およそリアルとはかけ離れたアクション性の高い漫画のようだった。 Netflixのドラマ化にはうってつけだろう。 最後まで読み切った事は、エンタメとしてのクオリティの高さを認めざるを得ないが、ミステリーとしてのラストはイマイチ揺さぶられるものもなく、歴史物として読んだとしても、やたら長い筆者本人のあとがきを読んだほうが有意義に感じた。  

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2025/02/17

展開も早く、続きが気になる面白さ。色々な謎が解き明かされ、その内容に驚かされた。ぜひ映像化を希望します。

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2025/02/06

 途中、難しい言葉や例えが多くて、挫折しそうになったが、なんとか最後まで読み切った。どうせ、朱せん基が目的を達成して、四人の結束が強くなりめでたしでしょう?などと想像していたが、ラストの展開は、衝撃だった。  また、殉葬というしきたりやそれに対する著者の思いを知ることができ、読ん...

 途中、難しい言葉や例えが多くて、挫折しそうになったが、なんとか最後まで読み切った。どうせ、朱せん基が目的を達成して、四人の結束が強くなりめでたしでしょう?などと想像していたが、ラストの展開は、衝撃だった。  また、殉葬というしきたりやそれに対する著者の思いを知ることができ、読んだ甲斐があったと思った。

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2025/03/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『Ⅰ凶兆』に続く下巻。やはり地理などがわからず、Ⅰに続いて詳細は飛ばして約12時間で一気読み。冒険譚に最後はミステリー要素を入れて締めくくられました。期待通りの面白さでした。 Ⅰで気になっていたことが明らかになります。そして敵が…  こんな展開ありなん?→なんでもありです! 朱瞻基のピンチの脱出の仕方に涙しそうになり、呉定縁の大胆な作戦にスカッとし、病仏敵を『行け、やってまえ!』と心から応援し、昨葉何が自分のあるべき場所を見つけたことに感動しました。 そして時間がなく逼迫した場面で登場する新キャラ・阮安に苦笑。 唐賽児、漢王、周徳文、海寿なども、敵も味方もサブキャラも全部面白い。登場人物全員が苦しみながらも熱く生きていて、読んでいる私も熱くなりました。 中国の歴史ものを読むのは初めてだったけれども、ほんと読んで良かった。蘇荊渓が昨葉何のために暗誦した崔融の「瓦松賦」の一節は何度も読み返しました。出てくる他の詩の意味ももっと知りたいなぁと思いました。 映像化して欲しいです。

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2025/01/31

全てにおいて素晴らしかった! 上下巻あわせて圧巻の960頁! 小説におけるエンターテインメントの要素を全て備えており、物語完結までダレることなく持っていきます。 そして、北京到着後から始まる壮絶なミステリーも繰り出し、ハヤカワミステリー史上!?最高のフィナーレによってこの長い物語...

全てにおいて素晴らしかった! 上下巻あわせて圧巻の960頁! 小説におけるエンターテインメントの要素を全て備えており、物語完結までダレることなく持っていきます。 そして、北京到着後から始まる壮絶なミステリーも繰り出し、ハヤカワミステリー史上!?最高のフィナーレによってこの長い物語の幕が閉じます。 凄いな〰華文娯楽小説!!! あっぱれ〰!華文❢

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2025/01/27

ピンチに次ぐピンチ。というか、ずーっと生きるか死ぬかの大大大ピンチの連続。ハラハラし通しの冒険活劇。上下2冊でボリュームたっぷりだったが、楽しく読み切った。ミステリー的な要素もあり、奥も深い。ちょいちょい中国の古い文書が引用されていて、私には理解できないので読み飛ばしたが、それで...

ピンチに次ぐピンチ。というか、ずーっと生きるか死ぬかの大大大ピンチの連続。ハラハラし通しの冒険活劇。上下2冊でボリュームたっぷりだったが、楽しく読み切った。ミステリー的な要素もあり、奥も深い。ちょいちょい中国の古い文書が引用されていて、私には理解できないので読み飛ばしたが、それでもちゃんと面白かった。 作者の気持ちの発露であると思われる蘇荊渓の悲痛な叫びは、読後も胸に残る。

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2025/01/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国、明朝4代皇帝治世の時代、首都を北京から南京に遷都することを計画した皇帝はその先ぶれとして皇太子を南京に派遣する。皇太子朱瞻基は南京到着すぐに御座船を爆破され命を狙われる。 白蓮教徒、遷都反対派、行程の座を狙う派閥が入り組みあって、朱瞻基の命を狙う。彼は皇帝皇后の命も狙われると知り、南京から北京への逃避行を試みる。仲間は若いくせに理想を追い続けるお堅い官僚于謙、酒浸りのやさぐれ捕縛人呉定縁、謎多き美人の女医蘇荊渓。 次々に襲い来る絶体絶命の危機、彼らは無事に北京にたどり着き陰謀を防げるのか? とこんな筋書きなんだが、とにかく長い!そういえば初めて完訳版の西遊記を読んだ時も長いと感じたが、中国の良質な歴史冒険小説ってのは特有の長さがあるなぁ。漢詩や四書五経を引用したり、仏典を引用したり…そういうとこも似てる。 その長さと飽きてくるくらいの危機の到来とご都合主義的に助かる展開に「これはちょっと期待外れ」と思いかけてたのだが… 最後の最後のどんでん返しが圧巻。力任せの感はあるものの、この結末は予想できなかった。歴史を覆すことはできないのが歴史小説の縛りなんだが、その中では最大限のどんでん返しではないだろうか? 大変だろうけど(笑)是非最後まで読んで欲しい。でないとこの本の醍醐味は味わえないぞ

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2024/12/28

拉致された呉定縁を救うため、決断する太子。一方で自分の出自について知らされる呉定縁。タイムリミットを前にして、事態はますます複雑に、そして盛り上がりも加速します。 ここに来て予想外の展開に衝撃。いやまさか、あの人が味方に付くとか。頼もしすぎるでしょうよ!!! まだまだ次々と危機は...

拉致された呉定縁を救うため、決断する太子。一方で自分の出自について知らされる呉定縁。タイムリミットを前にして、事態はますます複雑に、そして盛り上がりも加速します。 ここに来て予想外の展開に衝撃。いやまさか、あの人が味方に付くとか。頼もしすぎるでしょうよ!!! まだまだ次々と危機は襲い掛かり、謀略の大本は見えてきたものの、それでもスリルは減じることがありません。ひそかに蘇荊渓を間にしての太子と呉定縁の関係がどうなるのかにもどきどきしちゃいますしねえ。 あとは多くを語らず、とにかく読めとしか。すべてがまとまり大団円、に思えたところでまだけっこう残りページがあるんだけど? というのにもどきどきさせられます。その後の展開ももちろん目が離せませんよ。ここに至って、これは冒険サスペンスであるけれどミステリでもあったのだな、と実感。 全てのキャラクターが魅力的なのも、読み進めるうえで重要なポイントでした。数々の敵方キャラも魅力的なんだよね。やはり梁興甫のインパクトは最強。まるっきり化物じゃないか、と思えますが、少し人間らしいところも見えると切なくなります。そして地味に凄まじく思ったのが靳栄。あれで生きてたのか、と梁興甫以上にびっくりしましたよ。

Posted byブクログ