春休みに出会った探偵は の商品レビュー
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中2の花南子は父親が海外勤務になり、曽祖母の経営するアパートで暮らす事になる。だが、曽祖母の五月がギックリ腰になり入院していまう。そんな中、宛先不明の封書が届き、同級生の根尾と共に偶然出会った興信所の調査員・今津と共にご近所で起きた謎を解いて行く… 大人では出来ない中学生ならではの聞き込みなど、ちょっと危なっかしいけれど中々の探偵ぶりの二人でした。 今津の正体が判った時、少ししんみりしてしまいましたが、根尾の存在に救われた気がしました。
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ハートフル、だけでは終わらない。 ビターで、切なさもちょっぴり。 青春っていってしまえば、それまでだが、 今の若い子たちは、私たちと比べれば、 背負うものも、直面する問題も、あまりにも多い。 我々の時代、社会に問題は、それなりにあっただろうが、 うまく隠されていたのか、知ら...
ハートフル、だけでは終わらない。 ビターで、切なさもちょっぴり。 青春っていってしまえば、それまでだが、 今の若い子たちは、私たちと比べれば、 背負うものも、直面する問題も、あまりにも多い。 我々の時代、社会に問題は、それなりにあっただろうが、 うまく隠されていたのか、知らないままのことも あっただろう。 だが、やっぱり、若さって、とてもいいと思う。 もう二度と取り戻せない、時。 両手からさらさらと、流れ落ちた時に、 いまさらのように、愕然としてしまう。 苦い思いを積み重ねながら、若ければ、 やっぱり、前へ進めるのだと信じられる。 主人公は中2の花南子。 幼いころに母親と別れ、それ以来、父親と 二人暮らしを続けてきた。 だが、父親の海外転勤で、花南子は、 近所に住む曾祖母、五月さんが経営するアパートで 暮らし始める。 身の回りに起こる、さまざまな騒ぎを、 同じアパートに住む、調査員の今津さんに 相談するのだが…。
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【収録作品】きらきらを少し/ここだけに残ってる/マイホームタウン/おばあさんがいっぱい/ここから上がる 中学2年生の花南子は、両親が離婚した後、父親と二人暮らしだったが、その父親が海外に赴任することになり、曾祖母の営むアパートの一室で暮らすことになる。 そして、近所に住む同じクラブの根尾と共に、さまざまな事件に関わっていく。その過程で同じアパートに住む調査会社の調査員・今津と出会う。今津は渋々ながら彼女たちの頼みに手を貸すが。 花南子と根尾の好奇心にはヒヤヒヤさせられるが、一つ一つの事件の背後にはなかなかヘビーな問題が隠れている。 自分たちの置かれている状況にめげず、前向きに進もうとする二人はまぶしい。そして、自分の中にある偏見に気づいた花南子の柔らかな感性も好ましい。 すべてが明らかになり、花南子がずっと守られていたことがわかる最終話は温かい気持ちにしてくれる。今津は優秀で、真面目で、温かい人である。五月のバイタリティは見習いたい。
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ふんわり柔らかな感じのハートフルなミステリーをよく書く大崎梢さんの作品だから、今回もそんな感じかと思ったが、最後に「えーっ!」ってなった。 そんな展開にしなくてもいいのに…。そのままな感じで終わらせればよかったのに…。時代に合わせたのか。 一般書というよりはYA向けかな。
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帯買いです。 表面では、ご近所付き合いには伏線がいっぱい。最後まで丁寧にお読みください。2人の中学生探偵に思いもよらない事実が明かされます。ちょっぴり切なくて、心に沁みる極上の読後感。 裏面では、町内で起きたいくつかの不審な事件。 それらを、辿る先に隠された真実とは?現代人の心を癒す、エモーショナルな胸熱ミステリー。 おお、ハードル上げてくるな。 ええやん、面白そうやん。 読後。 あーうん。 時代なのか、トランスジェンダーの話題を入れる作家さん多いですね。 帯のちょっぴり切なくてというのは、最後に明かされる登場人物の事だと思いますが、切ないかなぁ…? 表紙的に、2人の中学生の青春らしい心の動き。 おばあちゃんとの温かいエピソードがあると思いましたが、この二つはあまり出てきませんでした。 不審な事件も、解決したところで登場人物が成長するわけでもないですし、警察に相談して終わりやろみたいな感じでした。 心に沁みる極上の読後感。 現代人の心を癒す、エモーショナルな胸熱ミステリー。 ハードル上げ過ぎて、読後の評価下がってしまったわ。最後まで丁寧にお読みくださいって、なんか雑に読んでるみたいな。一応、読ませていただいてる時はその本に向き合って読んでるつもりですけどね。 期待値上げ過ぎ。それがこの本の感想です。
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中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った...
中学2年生の花南子は、父親の海外勤務によって春休みから一人暮らしを始める。その場所は曾祖母の五月さんが経営するアパート「さつきハイツ」。その矢先、五月さんがぎっくり腰で入院、心細い花南子のもとに宛先不明の謎の封書が届く。同級生男子とともにその謎を調べ始める花南子だが、偶然出会った”名探偵“の存在が、花南子の生活を大きく動かし始める……。ちょっぴり切なくて、心にしみる極上の読後感をお約束します。
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