鼓動 の商品レビュー
葉真中さんの本は3冊目、すっかりファンになってしまった!読みやすい〜!物語は二つの場面が交互に書かれている。 一つ目はある事件を追っている女刑事の話。事件の内容は、女性のホームレスを殺し、その死体を焼き、さらに実父を刺し殺したと供述している男を逮捕したことから始まる。女刑事の奥...
葉真中さんの本は3冊目、すっかりファンになってしまった!読みやすい〜!物語は二つの場面が交互に書かれている。 一つ目はある事件を追っている女刑事の話。事件の内容は、女性のホームレスを殺し、その死体を焼き、さらに実父を刺し殺したと供述している男を逮捕したことから始まる。女刑事の奥貫は、殺されたホームレスの身元を調べていく。 二つ目は1974年に生まれた男の人生。日本がどんな様子だったのかが書かれており、ベビーブームからバブル崩壊、氷河期、震災など…50代の男がいかに生きにくい時代を過ごし、どのように引きこもりになったのか胸の内が書かれている。 まさに現代社会の問題を上手に言葉で表現してるなぁと感心した。8050という言葉があるように、中年世代の引きこもりが増加している背景には、日本が国が、人が凄まじいスピードで変化したことが関係しているのではないか。死にたいと思いつつ、死ねずに今日も息をすることがどれだけ辛いのか。自分らしく生きろと軽々しく周りは言うが、自分らしくがない人はどうやって生きたらいいのか。優しく真面目な人ほど、心が壊れていく様子がリアルに書かれていて、読み終わって悲しくなった。本当に葉真中さんの本は読み終わった後、この社会とどう向き合うのか問いかけてくる本が多い!考えさせられる。
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あまりに救いがないなぁと思い、少し暗い気持ちになりながらの読了。最後は少し明るみながら終わっていったが、、、。 この次に同じく葉真中先生の家族を読むが、序盤部分から重く、少し楽しくなる作品を挟めばよかったと少し後悔、、、笑
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人間は承認されないと生きがいを失う 結果として8050問題、子どもへの育児放棄 社会の孤独感を一層高めてしまう 究極の悪い選択が誰か知らない人を道連れに殺人事件を起こし「俺は死刑になりたかった」と……
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プロローグ “I'm Alive!!!” 鼓動とは、そういうことだ 喜びも苦しみも感じる事が出来るということは 生きている そういうことだ そして、私もこの時代を通過したんだ そう、主人公と同じ昭和というこの時代を、、、 本章 『鼓動』★3.8 『絶叫』『...
プロローグ “I'm Alive!!!” 鼓動とは、そういうことだ 喜びも苦しみも感じる事が出来るということは 生きている そういうことだ そして、私もこの時代を通過したんだ そう、主人公と同じ昭和というこの時代を、、、 本章 『鼓動』★3.8 『絶叫』『Blue』に次ぐ奥貫綾乃シリーズ第3弾 48歳引きこもりが犯した罪とその過去とは 80〜90年代の昭和史とカルチャーを織り交ぜながら 物語は現代へと突き進む 懐かしさを感じさせる、昭和カルチャーの連続で それなりに楽しめたが、肝心のストーリーや ミステリー要素は前2作より希薄で、タイトルも 最後こじつけ感が強く違和感を誘った エピローグ 家族と引きこもりがテーマだ この鼓動は全てに通じている 子の鼓動がおかしくなれば、家族にも伝播する その逆もまた然りだ 己の鼓動が揺らいでいる いや、良揺らぎまくっている 各地の子供たちが悪さをしているのかもしれない そう思った(¯―¯٥)8v♪ 完 ※綾乃は司とできちゃうのか!? 最後にそう思った!
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読後に残ったのは、なんとも言えない重さとしんどさ。 作中で描かれる「無敵の人」=失うものがない人という言葉が、とにかく恐ろしい。 死刑になりたいから殺人を犯した、という動機はフィクションでありながら、現実の世界でも同じ理由で起こる事件が後を絶たないことを思い出さずにはいられなかっ...
読後に残ったのは、なんとも言えない重さとしんどさ。 作中で描かれる「無敵の人」=失うものがない人という言葉が、とにかく恐ろしい。 死刑になりたいから殺人を犯した、という動機はフィクションでありながら、現実の世界でも同じ理由で起こる事件が後を絶たないことを思い出さずにはいられなかった。 もちろん、犯罪は決して許されるものではないけれど、、、こうした人間が生まれてしまう背景には、誰がどのように関わり、何が影響していたのかを考える。 育った環境、周囲との関係性、持って生まれた本人の特性、、、さまざまな要因が絡み合う中で、どこかで防ぐことはできなかったのか。これは永遠の課題なんじゃないかな。 法律を変えるべきなのか、社会のあり方を見直すべきなのか。 それが簡単なことではないと、誰もが分かっているからこそ、考えても考えても答えにたどり着かない。 読み終えてもなお、その問いが頭から離れない一冊でした。
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物語はフィクションだけど 物語の中で出てくるニュースやできごとは実際に起こったものが引用されているのでリアリティがある バブル経済の終焉から、インターネットの発展 時代の摩擦によって生じたひきこもりという存在 親殺し、ネグレクト、機能不全家族、無敵の人 テーマが重いけど最後まで...
物語はフィクションだけど 物語の中で出てくるニュースやできごとは実際に起こったものが引用されているのでリアリティがある バブル経済の終焉から、インターネットの発展 時代の摩擦によって生じたひきこもりという存在 親殺し、ネグレクト、機能不全家族、無敵の人 テーマが重いけど最後まで読めば得るものはあると思う
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犯人の草鹿と私は同年の生まれで、かつ境遇も似ていると感じ、他人事ではない感情で読み進めた。 彼と私は何処が違ったのだろう。一歩ズレれば、私も近しい状態になっていたかもしれない。 私は今、生かされてるのだろう。
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読み終えてから、他の人のレビューを読んで知った。 『絶叫』『Blue』に続く、女性刑事 奥貫綾乃シリーズの三作目! ぜんぜん気が付かずに読んでた。そうか、あの刑事なんだ。あんまり刑事について覚えてないけど。 ホームレスのフラワーさんと父親殺しで逮捕された引きこもりの中年男性。 ...
読み終えてから、他の人のレビューを読んで知った。 『絶叫』『Blue』に続く、女性刑事 奥貫綾乃シリーズの三作目! ぜんぜん気が付かずに読んでた。そうか、あの刑事なんだ。あんまり刑事について覚えてないけど。 ホームレスのフラワーさんと父親殺しで逮捕された引きこもりの中年男性。 事件を捜査する奥貫綾乃。2人の語り口で交互に進んでいく形式。 時代がねぇ、団塊ジュニア、第二次ベビーブーム世代のいわゆる就職氷河期時代の世代。 ふつうに面白く読んだけれど、絶叫のほうが衝撃だったな。
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いわゆる就職氷河期世代の引きこもりの男が犯人とされる殺人事件の話。引きこもりになってしまった彼の視点と、刑事の視点で展開される社会派ミステリー。 ロスト・ケアで葉真中顕の小説に出会ってから約11年の歳月が流れた。当時、小説内にあった“絆は絆し(ほだし)”という言葉がすごく心に残...
いわゆる就職氷河期世代の引きこもりの男が犯人とされる殺人事件の話。引きこもりになってしまった彼の視点と、刑事の視点で展開される社会派ミステリー。 ロスト・ケアで葉真中顕の小説に出会ってから約11年の歳月が流れた。当時、小説内にあった“絆は絆し(ほだし)”という言葉がすごく心に残っている。煩わしくても、呪いでも、それでも人は誰かとつながなければ生きていけない、ならばせめて愛する人とつないで、生きていこう。という。 本作でも、いい意味で変わらないメッセージがあった。 “生きる”ただそれだけのことが辛い人がいて、社会問題に発展するほど沢山いるんだろうなと感じるし、その苦しさの描写もとても丁寧。 寂しくて重い話なのに読後感が悪くないところは、“それでも生きよう”をテーマにして希望を残しているからなのかな。 “らしさ”を大切にする時代になってから、どのぐらい経つのか。今は過渡期だと思うけれど、そのうち大きな反動が起こりそうだし、もう起こってるのかもしれないけど…。 とても時代を切り取ることが上手い作家さんだと思うので、また年月を経て読み返すと、自身の環境も変わって感じるものが違いそう。また読みたい。
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1/21 鼓動。 生きているって確かめたかったんだ。 主人公と性別も年代も環境も状況も違うけど、 自分と重ね合わせずにはいられなかった。 孤独だよね。 人は常に誰かに承認されたいんだよね。 この世界の全部がそう言っているように感じでしまうことがあるから、 こんなにも読み終わった後悲しくて心揺れる本に出会えてよかった。 自分らしさ、男らしさ、女らしさ、そんなものがなくてもただ生きているだけでいいんだと思える。 辛くてもどんなに孤独でも生きていようね。
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