すみせごの贄 の商品レビュー
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「たなわれしょうき」 たなわれが掌割れではないかと推測する描写が痛々しくて怖い、、、 「戸栗魅姫の仕事」 琴子さん登場〜!スパッと解決するだけではない、読者って楽しい。 「火曜夕方の客」 一口食べてうっとりするに涙 「くろがねのわざ」 琴子さん登場〜! 「とこよだけ」 琴子さん登場〜! 「すみせごの贄」 辻村さん登場〜! 言霊で言ったことがまた本当になってしまったのか
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澤村伊智のこのシリーズは好き。 特に琴子が好きだけれど、短編だとあっさりとしか描かれていないから残念。火曜夕方の客は切なくなる。
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ある日、失踪した料理研究家。彼の教室に通っていた生徒によると、以前から奇妙な“予兆”があったらしい。傷つけられた表札、「すみせご」という譫言。教室に現れた一人の女性が解き明かす真相とは--。(e-honより)
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霊能者姉妹の比嘉琴子と真琴、そして真琴の夫である野崎昆が関わる怪異を描くオカルトホラー短編集。シリーズ8作目。 ◇ 林に囲まれた広い空き地まで来て車は停まった。 助手席から降り7月の強い日差しに眉をしかめていると、運転席から出てきた野崎さんに「半ドアだよ...
霊能者姉妹の比嘉琴子と真琴、そして真琴の夫である野崎昆が関わる怪異を描くオカルトホラー短編集。シリーズ8作目。 ◇ 林に囲まれた広い空き地まで来て車は停まった。 助手席から降り7月の強い日差しに眉をしかめていると、運転席から出てきた野崎さんに「半ドアだよ」と注意された。慌ててドアを締め直した僕は不機嫌そうに煙草を吸う野崎さん見て、やっぱり迷惑だったのかと胸が痛んだ。 僕は中学校に上がってすぐ、いじめにあった。9ヶ月間がんばったものの、とうとう耐えられなくなった僕は、もう学校には行きたくないと両親に打ち明けた。 叱られたり嘆かれたりするだろうという僕の予想に反し、両親の反応は優しく理解あるものだった。こうして中1の3学期から中2の今まで、僕は不登校を続けている。 最初は外に出ることに恐怖を感じてしまい引きこもり状態だったけど、室内でできることに飽きた頃を見計らって父が連れ出してくれるようになった。 渓流釣りを楽しみ印刷工場で書籍が出来上がる過程を見学しと、知らなかった世界を見せてもらった僕は、少しずつ胸のつかえが取れていく気がした。 そして夏を迎えたある日、父の勤める出版社を見学させてもらっていたときに偶然出会ったのが、フリーライターの野崎さんという人だ。ちょうど滋賀県に取材旅行に行くという野崎さんに、父は僕の同行を頼んでくれたのだった。 こうして僕は今、野崎さんと2人で滋賀県T町を訪れているのである。 僕たちは到着早々から、この過疎化が進む山村で「たなわれしょうき」について取材するうちに……。 ( 第1話「たなわれしょうき」) 全6話。 * * * * * 怪異現象について、その因果が解き明かされ解決して終わるもの、因果は判明するものの事態は解決しないもの、因果もよくわからず事態も手つかずのものと、話のパターンがいろいろあっておもしろかった。 もっとも印象に残ったのは第1話「たなわれしょうき」で、「鍾馗様」が魔除けとして瓦や門飾りとして作られることになった因縁をうまく取り込んだ展開が、とても興味深いものでした。 そして不登校中学生の翔太や野崎が襲われるという事件は、野崎の仕事ぶりを妬む人間が起こしたものだった代わりに、終盤にゾワッとするオカルトシーンが……。 この場には比嘉姉妹がいないので仕方ないのでしょうが、この怪異が手つかずで残ることになったのが怖い。鍾馗様の魔除けの焼き物は実際に多賀町の伝統工芸品なので訪れてみたいと思うものの、ちょっと尻込みしてしまいます。 ( 鍾馗様の根付でも身につけていけばいいかな……。) その他では、 第2話「戸栗魅姫の仕事」 ( 比嘉琴子もの )、第3話「火曜夕方の客」( 比嘉真琴もの ) も印象的です。 この2話は、きれいに解決して怪異も収まるというメデタシメデタシパターンなので、安心して読み終えました。 逆に第4話から第6話については何も解決せず、スッキリしない気持ちだけ残っています。 特に第4話「くろがねのわざ」は因果が全くわからないうえ、その後の展開の予想すらつかないため消化不良です。 最後に、第6話「すみせごの贄」について触れておきます。 事件の謎解きに登場するのは比嘉姉妹でも野崎でもなく、なんと辻村ゆかりです。 時系列で言えば、この表題作は『ずうのめ人形』終盤以前の出来事を描いたものと捉えていいのでしょうか。まさか死んではいなかったなんてことはないですよね。 ( そうだとすれば余計に恐ろしい……。) それにしても、ゆかりは何のために事件に首を突っ込んできたのか、もうひとつ理解できません。でもそれだけにラストの惨劇 ( の予感 ) が不穏で、却って怖かった。 ともあれ、さすが澤村さんです。6話ともゾクゾクしながら楽しめました。
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「戸栗魅姫の仕事」、「火曜夕方の客」が特に面白かった。 著者が関西出身だからか、関西地方が舞台になっている作品も多く、関西人としてはより、リアリティを感じ楽しめる。
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【2024年105冊目】 父親が失踪し、料理教室を引き継いだ娘。アシスタントであった彼女は父親の代打として辻村という女性に講師を依頼する。絶品レシピの数々に、懐疑的だった生徒たちもすっかり打ち解けていく。話のおりに上ったのは父親の疾走の謎。果たして真実はどこに――。比嘉姉妹シリー...
【2024年105冊目】 父親が失踪し、料理教室を引き継いだ娘。アシスタントであった彼女は父親の代打として辻村という女性に講師を依頼する。絶品レシピの数々に、懐疑的だった生徒たちもすっかり打ち解けていく。話のおりに上ったのは父親の疾走の謎。果たして真実はどこに――。比嘉姉妹シリーズ短編集第三弾。 そろそろ長編が読みたいんですけど〜!と思いながら文庫本が出たので買わざるを得ませんでしたし、やっぱり面白かった。怖さだけでなくミステリー要素でもたたみかけてこられると、めちゃくちゃ楽しく読めてしまいます。 ただ、本筋に繋がるような話も出てて「えっ!やっぱり文庫になってないけど「ばくうどの悪夢」読んどくべきだったんですかそれとも伏線ですか???」って思って、集中できない展開に。 えええーどうなってしまうんです?ますます目が離せないシリーズです。
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比嘉姉妹の短編もあり。 真琴がいると思いきや…の回は前作の既視感ですぐに分かってしまった。 なんかモヤモヤしたモノが出てくる話が多い。 コミカライズする様です。 ちょっとキャラの作画が私のイメージと違う…
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【収録作品】たなわれしょうき/戸栗魅姫の仕事/火曜夕方の客/くろがねのわざ/とこよだけ/すみせごの贄 比嘉姉妹シリーズ短編集第3弾。 理不尽だが、一方で理由があるようでもあり。 見えないものを恐れる気持ちをもっていたほうがいいと思う。
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待望の比嘉シリーズ。相変わらずどの話もユニークで楽しい。 シリーズものとして登場人物の引き継ぎはあるけど、あくまで人物説明と事後処理を簡略化するための装置でしかなく、メインディッシュたる恐怖のモチーフは毎回違うあたりやはり信頼できる。 はやく長編で読みたい。
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シリーズものですが基本的に短編なのでどこから読んでも読みやすいです。映画から知りましたが人が持っている弱さゆえの悪意みたいなものを書くのが上手くてゾワゾワワクワクして読みました。
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