100分間で楽しむ名作小説 人間椅子 の商品レビュー
「人間椅子」の、異常者視点で進んでいく話が妙にリアルで気持ち悪くて、気持ち悪いのにそれが癖になって読んでしまう。 事実なのか創作なのか曖昧に終わるのも気持ち悪さを引き立ててる。 個人的には「人間椅子」より、一緒に収録されている「目羅博士の不思議な犯罪」と「押し絵と旅する男」が好...
「人間椅子」の、異常者視点で進んでいく話が妙にリアルで気持ち悪くて、気持ち悪いのにそれが癖になって読んでしまう。 事実なのか創作なのか曖昧に終わるのも気持ち悪さを引き立ててる。 個人的には「人間椅子」より、一緒に収録されている「目羅博士の不思議な犯罪」と「押し絵と旅する男」が好き。 怖いというより怪しい雰囲気の人物が語る、不思議な話に引き込まれる。 江戸川乱歩といえば推理小説というイメージが強かったのですが、こういう作品もあるんですね。 この雰囲気好きだ…!
Posted by
『人間椅子』『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』3編集。怪奇小説。官能を感じさせる。全て主役は男性。 アブノーマリティは他者に取っては恐怖を感じる。古い作品ではあるが現代にも通じるのはいいのか悪いのか…笑 これは異常性癖小説(歪んだ恋か?)ではあるが、怪奇小説は好きなので...
『人間椅子』『目羅博士の不思議な犯罪』『押絵と旅する男』3編集。怪奇小説。官能を感じさせる。全て主役は男性。 アブノーマリティは他者に取っては恐怖を感じる。古い作品ではあるが現代にも通じるのはいいのか悪いのか…笑 これは異常性癖小説(歪んだ恋か?)ではあるが、怪奇小説は好きなので機会があれば別の小説も読みたい。この短編集は江戸川乱歩の入門としてはおすすめ。『目羅博士の不思議な犯罪』は引き込まれた。
Posted by
耳を塞いでも目を瞑っても隙間からねっとり入ってくるような、否応なしに想像できてしまう気味の悪さが素晴らしかった。冗長なところなど全くなく読みやすく、かつ選ぶ言葉、紡ぎ方の豊かさが本当に天才。
Posted by
初乱歩! 有名な人間椅子でも読んどくかー…的な軽い気持ちで手に取る(このシリーズの装丁も好き) き、気持ち悪い… 一旦読むのをやめ、置いた この気持ちが伝わる人は何人かいるだろう 先の展開を考えると、あり得ないと頭では分かっているものの、いま自分が座っている椅子さえ気持...
初乱歩! 有名な人間椅子でも読んどくかー…的な軽い気持ちで手に取る(このシリーズの装丁も好き) き、気持ち悪い… 一旦読むのをやめ、置いた この気持ちが伝わる人は何人かいるだろう 先の展開を考えると、あり得ないと頭では分かっているものの、いま自分が座っている椅子さえ気持ち悪く感じてしまう しかしこのままでは続きも気になる 数日後、意を決して読み終えた 気持ち悪かった しかしそれを超える勢いで雪崩込む恐怖と、こんな作品を考えつく乱歩に脱帽した 背筋がゾクゾクする これは何というジャンルになるのだろう ミステリー?エログロ?怪奇? どれも当て嵌まるようで違う気もする 卓越していて自分的に答えが出せなかった 他『目羅博士の不思議な犯罪』と『押絵と旅する男』も収録 どちらもちょっと怖くて読みやすく、乱歩作品を他にも読んでみたいと思った 人間椅子だけだったら、こんな気持ちにならなかった気がする
Posted by
「人間椅子」 ちらほらと聞くタイトルで、どうも不気味な話らしい、ということで読むしかない。 夏目漱石の『こころ』同様、手紙での告白部分(としておきます)がかなりを占めている。タイトル通り人間椅子の話。座られる感触や、感情の昂りなどが妙に細かく、そこが気味悪さを増幅してる感じ。婦...
「人間椅子」 ちらほらと聞くタイトルで、どうも不気味な話らしい、ということで読むしかない。 夏目漱石の『こころ』同様、手紙での告白部分(としておきます)がかなりを占めている。タイトル通り人間椅子の話。座られる感触や、感情の昂りなどが妙に細かく、そこが気味悪さを増幅してる感じ。婦人が最後まで読みたくないけど読み進めてしまう、という描写がもうその作品を認めているようなものだなと感じた。 サクッと読めた。 本当に、創作? 「目羅博士と不思議な犯罪」 ある建物の決まった部屋の住人が立て続けに3人自殺した。動物園で猿真似の芸当をさせる風変わりな青年が、小説の筋を考えていた江戸川乱歩自身にその不可解な出来事をどのように解明したかを打ち明けていく。キーワードは真似、鏡、月光。 「押絵と旅する男」 高台から遠眼鏡で見つけた娘に恋煩った兄が、相手が押絵だったと知り、その遠眼鏡を逆さに見ることによって自分も押絵に入る。主人公は兄が入った押絵を持って旅をする弟と同じ車両に乗り合わせ、ことの顛末を聞く。なんじゃこの話って思ったけど、押絵の生々しさを描写するあたりからこれはそういうことかな?と人間椅子で江戸川乱歩の奇怪さに少し耐性のできた私は勘づいた。遠眼鏡で一方通行、そして自分だけ老けていく兄、切ない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昔の古い文体には苦手意識があったけれど、この作品ではその違和感や嫌悪感が不思議と気にならなず、むしろ、じっとりとまとわりつくような語り口が、人間の奥底にある“目を逸らしたい欲望”を静かにあぶり出してくる感じがして、妙に魅力的でした。 もし自分があの場面に居合わせたら…と想像すると、背筋がぞっとするような不気味さと嫌悪感を感じました。それと同時に気持ち悪いのに覗きたくなるような感覚で、読む手が止まりませんでした。 人間椅子のあの男の手紙は、本当に小説家の創作なのか。小説家を装った狂気なのか。どちらとも確定しない曖昧さが、余計に恐ろしくて面白かったです。 人の醜い部分、孤独と執着、ゆがんだ愛情。それらが言葉としてあまりに鮮明に描かれていて、生理的に不快なのに、どこか美しささえも感じます。 不気味で異様なのに、人間の欲望の奥底を覗き込んでしまう、そんな忘れられない読書体験でした。
Posted by
「乱歩と千畝」を読んで、また乱歩作品を読みたくなった。 やっぱりそれかっていうオチだが 面白いですよ。
Posted by
可愛らしいデザインの角川文庫のもので読みました。 『人間椅子』は乙女の本棚シリーズで読んでいたので再読。 初読時はよくぞこんなニッチな異常性癖を…と楽しみましたが、あの『芋虫』を読んでしまった後はまだまだ振り切れていないなと。感覚器官欠損の美学として『芋虫』は『人間椅子』の強化版...
可愛らしいデザインの角川文庫のもので読みました。 『人間椅子』は乙女の本棚シリーズで読んでいたので再読。 初読時はよくぞこんなニッチな異常性癖を…と楽しみましたが、あの『芋虫』を読んでしまった後はまだまだ振り切れていないなと。感覚器官欠損の美学として『芋虫』は『人間椅子』の強化版です(私見)。そして、最後の最後でリアリズムというか、著者の中の理智が勝ってしまったような葛藤が読み取れる。 『目羅博士の不思議な犯罪』は鏡(模倣)の恐怖をテーマにしていて、怪奇短編『鏡地獄』が探偵小説寄りになったような感じか?これは両者引き分け。なんだかこの目羅博士、夢野久作の作品にも出てきそうな感じがする(笑) 『押絵と旅する男』も人ならぬものに恋煩った男の話。これもどこか『人でなしの恋』とダブる。老化はやはり人生における最大の敵ですな。
Posted by
後輩に借りた本。人間椅子って名前からムカデ人間みたいなのをイメージしていた(人間を解体して繋げて作った椅子の話だと勝手に想像していた)から案外グロくなくて拍子抜けだった。ただしグロさは無かったけど気持ち悪かった。人間の気持ちの生々しさというかこの現実世界でも起きなくはなさそうなリ...
後輩に借りた本。人間椅子って名前からムカデ人間みたいなのをイメージしていた(人間を解体して繋げて作った椅子の話だと勝手に想像していた)から案外グロくなくて拍子抜けだった。ただしグロさは無かったけど気持ち悪かった。人間の気持ちの生々しさというかこの現実世界でも起きなくはなさそうなリアリティというか…送り手の作り話だったのか、それとも本当に送り手が椅子の中で生活していたのか…作り話にしてもぶっ飛んでる。 押絵と旅する男は前も短編集で読んだけどやっぱり乱歩の中ではかなり好きな話。この話も人間椅子と同じで現実と幻想が曖昧になる。気持ち悪さや生々しさが無くてお伽噺みたいに読める。目羅博士の不思議な犯罪も良かった。ちょっと不気味だけど事件解決に繋がってくのが気持良い。他人の真似をすることの恐ろしさと人間心理について考えさせられる。乱歩、どの話も短いのにインパクトがすごい。
Posted by
褪せない物語だよなぁ。 短くて、本当にパッと読み終わるのにガツンとした衝撃のあるお話。 僕には 愛 の話だと感じました。 いろんな形の 愛 ってものがあって、ゾワワってする。いろんな色が混じってて単色じゃない感じがすごい。ウルトラQのオープニングくらい複雑な模様。そういう印象...
褪せない物語だよなぁ。 短くて、本当にパッと読み終わるのにガツンとした衝撃のあるお話。 僕には 愛 の話だと感じました。 いろんな形の 愛 ってものがあって、ゾワワってする。いろんな色が混じってて単色じゃない感じがすごい。ウルトラQのオープニングくらい複雑な模様。そういう印象があります。
Posted by
