揺籠のアディポクル の商品レビュー
感染症は罹患した状態だと人に会えないというのが、最も辛いのではないかと直近のコロナでも感じました。 コノハが幸せであることを願います。 「印刷された本みたいに一文字も変わらない思い出なんて、私たち人間は、絶対に持つことができないの」
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無菌病棟『クレイドル』でのボーイミーツガールを経て大嵐で外界から隔絶され、少女が侵入不可能の状態で刺殺される謎が謎を呼ぶミステリーで、『アディポクル』の正体や殺人犯が気になり読み進めたが、衝撃の結末に感情を揺さぶられた。ミステリーでもあり恋愛小説でもあるのが本作の魅力だった。
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隔離された無菌病棟にいた少年少女二人のうち、少女が死んでいた事件のお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 孤立した無菌病棟に、少年と少女。 翌朝、一人だけになった。 ☆☆☆ 『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による 甘く切ない青春の痛み...
隔離された無菌病棟にいた少年少女二人のうち、少女が死んでいた事件のお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 孤立した無菌病棟に、少年と少女。 翌朝、一人だけになった。 ☆☆☆ 『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による 甘く切ない青春の痛みをまとった 本格ミステリ ☆☆☆ 無菌病棟、通称《クレイドル》。 タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。 不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。 コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。 二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか? 震える結末! ---------------------- これはミステリではなくヒューマンドラマですねぇ ボーイミーツガールもの 結末は美しい そして、救いがあるけど、ない…… が、設定に色々と無理というかご都合主義的なものを感じてしまった 「アディポクル」は作中の造語ではなく、実際に存在する言葉 アレとアレのミステリで知っていたけど、英語だとこの単語になるのね だからといって、まさかそんな物語に都合の良い状態になるかねぇという疑問 人間の代謝ってそんな単純なものじゃないですけどね 一応伏線はあるんだけど、それを前提にしても設定にツッコみたい点がいくつか 病気もそうだし、病棟の構造のアンバランスさ、そしてこんな状態に至った理由とか 病棟を出るときのアレは気づいた 医療関係者でなくとも、危険物を取り扱う施設の知識があると違和感を感じるでしょうねぇ と、色々とツッコミどころはあるんだけど 最期の種明かしのところは涙を誘う 彼女にとって何が救いだったのか そして、何故そんな事をしたのか 救われないけど、救われてたという、何とも不思議な読後感ですねぇ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タケルとコノハだけが入院する無菌病棟、通称《クレイドル》。 ある日、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、二人は外界から隔絶される。不安を抱えながら日付を越した深夜、コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。 二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を殺したのは誰なのか? 『ジェリーフィッシュは凍らない』などのマリア&漣シリーズで有名な市川さんのクローズドサークルミステリです。 無菌病棟で過ごす二人きりの患者であるタケルとコノハ。嵐で孤立した病棟で、コノハが殺される。ウイルスすら入り込めない密室のはずなのに、凶器など持ち込めないはずなのに、彼女を殺したのは誰なのか、タケルが推理していくストーリー。 密室や犯人、病をめぐる謎解きのスリリングさもさることながら、タケルとコノハ二人の交流や無菌病棟というままならない状況での儚く純粋な恋愛描写にぐっときます。 幸せになってほしかったな……。 ある意味作品タイトルが一番のネタバレかもしれない。 *** ちょっとこんな作品も思い出しました。 『神のロジック: 次は誰の番ですか?』西澤保彦(コスミック文庫)
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市川憂人さん初読み『揺籠のアディポクル』の概要と感想になります。 概要です。 八部屋の病室を備えた最新鋭の無菌病棟は通称「クレイドル」と呼ばれ、タケルは一号室でコノハは九号室で投薬治療を受けている。初対面から人見知りを発揮するコノハであったが、ある事態から生き抜くためにタケルと...
市川憂人さん初読み『揺籠のアディポクル』の概要と感想になります。 概要です。 八部屋の病室を備えた最新鋭の無菌病棟は通称「クレイドル」と呼ばれ、タケルは一号室でコノハは九号室で投薬治療を受けている。初対面から人見知りを発揮するコノハであったが、ある事態から生き抜くためにタケルとコノハは身を寄せ合っていく。次第にコノハを意識するタケルであったが、無惨にも二人で助かる道は閉ざされた。 感想です。 市川憂人さんはデビュー作『ジェリーフィッシュは凍らない』から始まるシリーズが有名ですが、なぜか私は書店に並んだ本作を手に取っていました。初読み作家さんの作風を一冊だけで語るものではありませんが「気になって、気になって、面白い!!」というのが本作の中盤までの印象でした。 で後半から真相は見えてくるのですが予想範囲のどんでん返しだったので、やはり本作だけで語るのは早そうですね(^_^;) 今度こそ『ジェリーフィッシュは凍らない』を手に取って、市川憂人さんの作風を感じ取っていきたいと思います♪
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うーん…って感じ。結末まで読めはしなかったけど、想像の範囲内でした。可もなく不可もなく。似たようなミステリーを読んだこともあったかな。
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