ロゴスの名はロゴス の商品レビュー
ちょこちょこと産経新聞が槍玉に上げられるが,他の新聞にも言葉の使い回しのおかしな点は散見される.読み手としては,短い時間で枠に収まる文章を大量に生産しなければならないので,十分な添削ができないのだろうと生暖かく見ている.しかし,呉氏は,言葉は大量生産の消耗品ではなく,それ自体が生...
ちょこちょこと産経新聞が槍玉に上げられるが,他の新聞にも言葉の使い回しのおかしな点は散見される.読み手としては,短い時間で枠に収まる文章を大量に生産しなければならないので,十分な添削ができないのだろうと生暖かく見ている.しかし,呉氏は,言葉は大量生産の消耗品ではなく,それ自体が生きた,紡いだ創出者の論理の結実だと考える.だからこそ,言語使いたる知的生命体たり得るのだと.そのような意味では,現代の一体どれくらいが知的生命体といえるのか.大衆に消費される新聞の現状が,その答えを教えている.
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