定食屋「雑」 の商品レビュー
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商店街の定食屋さんを営む雑さんと、離婚を切り出され、雑で働くことになった沙也加の物語。 2人がなかなか良いコンビになっていくのが良い。演技のうまい女優2人で映画化でもしたらいいものになりそう。 ぬか漬けやってみたくなる。
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タイトルに惹かれて、図書館の返却期限も迫るなか一気に読むことができた。 なにしろ難しい言葉がなく、読みやすい。ただ、料理を作っている描写にはイメージを膨らませられて食べてみたいともなってくる。 沙也加は良いところの家庭で育てられた、所謂お嬢様気質なのかと思ってた。夫の健太郎とは真...
タイトルに惹かれて、図書館の返却期限も迫るなか一気に読むことができた。 なにしろ難しい言葉がなく、読みやすい。ただ、料理を作っている描写にはイメージを膨らませられて食べてみたいともなってくる。 沙也加は良いところの家庭で育てられた、所謂お嬢様気質なのかと思ってた。夫の健太郎とは真逆の性格なようにも感じて、なぜ結婚したのか不思議でもあった。 「雑」でアルバイトとして働くようになり、沙也加の食べ方や飲み方の考え方も少しづつ「雑」さがでてきて、夫への理解も増えたようだった。 しかし、この夫の描写も上手く表現されてるなと思った。浮気相手に唆されている感じも、「アホな男」感が伝わってくる。 ぞうさんも最初はとっつきにくい人かと思ったが、物語が進んでいくうちに人となりがわかり、沙也加にも心を許すような感じに見てとれた。
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とても好きな物語でした。登場人物それぞれの思いやりに何度か泣きそうになりました。みさえの寂しいって言って、人をさらっと誘える人間は一人にならないという言葉。私に刺さるものがありました。
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定食屋「雑」に関わる人たちのあれこれが描かれた連作短編集。 雑の店主みさえとひょんなことから雑でアルバイトをすることになった沙也加を中心に話が進みます。あと店の常連客高津もそれに加わります。 みさえと高津は高齢になりつつあり、身体の心配や先のことを心配したり、沙也加は離婚問題で悩...
定食屋「雑」に関わる人たちのあれこれが描かれた連作短編集。 雑の店主みさえとひょんなことから雑でアルバイトをすることになった沙也加を中心に話が進みます。あと店の常連客高津もそれに加わります。 みさえと高津は高齢になりつつあり、身体の心配や先のことを心配したり、沙也加は離婚問題で悩んでたりと内容は少し暗いのかな?と思ったけど、どこか明るさを感じとても読みやすくて面白かったです。 みさえの押さえてた気持ちが溢れ出た場面、沙也加の問題が解決した時、涙を流した場面は切なくってしまいました。みさえの一言で元気になった高津は、男って…、と思いつつクスッと笑ってしまいました。 みさえと沙也加が店のメニューを考えているところがいいですね。私はあまりハムカツ好きではないけど、2人があーでもないこーでもないと試作しているところを読んだ時、すごくハムカツ食べたくなりました。 私がいいなと思ったのが、みさえと沙也加の関係。単なる雇い主とアルバイトの関係でなく、歳の差があってもお互い信頼し合っています。ベタベタしてなくてサバサバしているのが気持ちがいいのかな。なかなかこういう関係は築けるものではないかな、と思うので羨ましいです。
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食べるのが好きなので、飲食店を舞台にした作品や食べ物がテーマの作品など数々読んできたものの、どの作品も食欲をそそられることがなかったが、この作品は文章から味が想像でき、多くの料理について「食べたい」と強く感じた。何が理由かはよくわからないが、すき焼きのたれを多用していると言ったよ...
食べるのが好きなので、飲食店を舞台にした作品や食べ物がテーマの作品など数々読んできたものの、どの作品も食欲をそそられることがなかったが、この作品は文章から味が想像でき、多くの料理について「食べたい」と強く感じた。何が理由かはよくわからないが、すき焼きのたれを多用していると言ったような、比較的身近な調味料やわかりやすい調理法での描写が多く、味を想像しやすかったことが理由かもしれない。 「食事と一緒にお酒を飲むのを許してくれない、息が詰まって耐えられない」といった理由で夫から離婚を申し渡された妻が、夫の浮気を疑い調べてみようと定食屋「雑」で働き始めるところから物語が始まり、主人公、常連客、店主の「ぞうさん」、そして店自体まで、人生の中の様々な局面にあたり、互いの力を借りて乗り越え、そして変わっていく様子が描かれている。 内容としては軽薄でなくしっかりと描かれているが、どこか安心できる作品。
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ランチ酒で、著者にハマって読み始めたが、やはり、著者は食事とストーリーを絡めるのがうまいなー。 ぞうさんの心の中は、ものすごく悲しい。 人生後半の人って、あんな風に考えるものだろうかと。想像しただけで辛い。 でも、さやかが居て本当に良かったよ。 彼女も彼女で辛く悲しいことを乗り越...
ランチ酒で、著者にハマって読み始めたが、やはり、著者は食事とストーリーを絡めるのがうまいなー。 ぞうさんの心の中は、ものすごく悲しい。 人生後半の人って、あんな風に考えるものだろうかと。想像しただけで辛い。 でも、さやかが居て本当に良かったよ。 彼女も彼女で辛く悲しいことを乗り越える時間だったけれど、彼女がいたから、ぞうさんは前向きになれたのだと想う。 そして、さやかも、ぞうさんがいたから乗り越えられたのだと想う。 2人がいないとやりきれない時間だったのだろうなと。 ついでに言うと高津さんも。 最後のコロナの話が私は一番辛かった。 でも、別の道をしっかりと歩めるようになった人たちの姿にホッとしたラストだった。
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単純ハッピーな短編ではなく、ぞうさんの苦しい胸のうちや沙也加の重いのに滑稽な離婚劇が挟まれているばかりでなく、コロナ禍の気持ちも体力もすり減る苦境も挟んだ盛りだくさんのまさに定食的食べ物小説でした。ぞうさんと沙也加が出会えて良かった!高津さんも人生楽しんで、と応援したくなる読後感...
単純ハッピーな短編ではなく、ぞうさんの苦しい胸のうちや沙也加の重いのに滑稽な離婚劇が挟まれているばかりでなく、コロナ禍の気持ちも体力もすり減る苦境も挟んだ盛りだくさんのまさに定食的食べ物小説でした。ぞうさんと沙也加が出会えて良かった!高津さんも人生楽しんで、と応援したくなる読後感です。
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理由もはっきりしないまま、夫の健太郎に離婚を切り出される沙也加。 その夫の行きつけだった定食屋「雑」に離婚理由を探しに行って、働きはじめる設定はちょっと怖い。 雑の店主「ぞうさん」はその名の通り雑だけど、押さえどころは押さえていて、ぶっきらぼうのようで人情にも厚い。どこか近くに...
理由もはっきりしないまま、夫の健太郎に離婚を切り出される沙也加。 その夫の行きつけだった定食屋「雑」に離婚理由を探しに行って、働きはじめる設定はちょっと怖い。 雑の店主「ぞうさん」はその名の通り雑だけど、押さえどころは押さえていて、ぶっきらぼうのようで人情にも厚い。どこか近くにありそうでなさそうな町の定食屋さんの人間模様。大きな事件はないのでハラハラドキドキはしないけれど、心がざわついたりホッとしたり、「生きていくこと」を感じられる一冊。
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原田氏の文章は私に馴染んで、疲れた体にすんなり入ってくる 本を読みたい、読みたいけれど目的ない文字が読めない そんな疲れているときにふと手に取ったこの本、大きな事件も出来事も起きないけれど市井の食堂にホッとした
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原田さんの話は好きです。 最後だけ残念。 コロナの話が出てきたことが……。 これは個人的な好みで、創作でコロナの話を見たくないんです。 コロナで環境が変わってきた人達の光になるかもしれませんが、もういいんです。創作でコロナの話は見たくない。 それでも物語の最後としてはいい着地でした。
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