雷神 の商品レビュー
プロローグからクライマックス。まるで一本の映画を見ているような感覚になった。いくつもの謎が絡み合い、真相が明らかになった時は驚愕とともにとてつもない哀しさ、切なさが胸に沁みた。ミステリーとしてももちろん秀逸だが、それ以上に人物の心情などに心を持っていかれた。最後の一行でまさに雷を...
プロローグからクライマックス。まるで一本の映画を見ているような感覚になった。いくつもの謎が絡み合い、真相が明らかになった時は驚愕とともにとてつもない哀しさ、切なさが胸に沁みた。ミステリーとしてももちろん秀逸だが、それ以上に人物の心情などに心を持っていかれた。最後の一行でまさに雷を落とされたように動けなくなり、余韻が中々抜けなかった。向日葵の咲かない夏と肩を並べられるほどの作品だと思った。
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最後まで緊張感と臨場感をもって読了した一冊。場面の描き方がとてもリアルで、一瞬一瞬の場面が脳裏に思い浮かぶ描写力が魅力なのだろうか。物語の展開も面白かったです。
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冒頭のエピソードからぐいぐい引き込まれました。文体に力があり、先を読みたいと思わせる技術は流石だなと思います。 伏線(謎)の散りばめと回収も見事で、答えに手が届きそうで届かないものと、よく考えれば解けるもののバランスが素晴らしい(だから飽きない)。確かに最後の1行までよく練られて...
冒頭のエピソードからぐいぐい引き込まれました。文体に力があり、先を読みたいと思わせる技術は流石だなと思います。 伏線(謎)の散りばめと回収も見事で、答えに手が届きそうで届かないものと、よく考えれば解けるもののバランスが素晴らしい(だから飽きない)。確かに最後の1行までよく練られてます。 大どんでん返しについてはあることが分かってたし、読み進めると何となくそうなるよなーみたいな空気ができてくるので、自分としては想像以上の衝撃はなかったというのが正直なところ。 わかりやすさや説得力を追求したのか、後半は繰り返される表現などが多くやや冗長な印象で、文庫本で500頁は少し長いかなと感じられました。どんでん返しの衝撃が少なかったのは、長さによるある種の感覚の麻痺(上手く表現できませんが)も要因かなと感じます。でも謎の解決を餌として読み進めさせられる力があるので決してつまらないとは思わせないところがこの作家の凄いところですね。 表現として、悲壮感、閉塞感などが横糸として一貫して流れ、そこに縦糸として親子姉弟友達の絆や思いやりや愛情、自然への畏敬などが折り合わさり重厚(重曹)な物語となっています。この辺りは単なる推理作家ではなく直木賞作家としての力量が遺憾無く発揮されているといったところではないでしょうか。 自分的には星は4〜4.5かなと思いますが、この作家の作品をもっと読みたいなと思ったので5としました。
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冬の日本海側の地域が舞台です。 雷×神社×祭×村社会 全体的に暗いです。 暗いですが文章が上手いしストーリーも面白い、これは絶対伏線だから覚えておこう!とかウキウキしながら読みました。ただ何故か終盤、種明かしが始まるあたりからは興味を失い斜め読みしてしまいました。
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序盤、中盤、終盤どこをとっても飽きずに読めた。 伏線も散りばめられていて(記憶が…って所は、んーでしたが)面白かった。 出来たこと、出来なかったこと、やらない事、、、、
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道尾秀介さんの作品は初。 読み始めから嫌な予感はしていたけれど、すぐにその予感が的中。 すべては 妻の死にからむ娘の行動が発端になって起こる。 娘の秘密を知っているという強迫内容の勘違いが 故郷で体験した いたましい事件の真実を紐解いていく事になってしまう。 あまりに大きな衝...
道尾秀介さんの作品は初。 読み始めから嫌な予感はしていたけれど、すぐにその予感が的中。 すべては 妻の死にからむ娘の行動が発端になって起こる。 娘の秘密を知っているという強迫内容の勘違いが 故郷で体験した いたましい事件の真実を紐解いていく事になってしまう。 あまりに大きな衝撃を体験し記憶をなくしていたはずが、 真実を思い出してしまったその先で 繰り返される事…。 あの勘違いがなければ、あの時、自分が見つける事さえしなければ… 人生なんてそんなもんだ。 ちらほらと伏線を散りばめているけれど、その回収がとても秀逸。 奥行きのある 読み応えのある作品だった。
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「最上級の驚愕が続くミステリ」の言葉に惹かれて買った。この作家さんのは初めてだったけど途中から結末が予想できて 残念ながら驚愕ではなかった。
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序盤から引き込まれる設定で一気読みした。 どんでん返しということは帯から分かっていたのでどこでどんなどんでん返しになるのかな〜と思いながら読んだ。 幸人に2本出すと南人になることは早めに気付いたので、主人公が毒キノコを入れた犯人かと思っていたが、それはミスリードで実際は姉が犯...
序盤から引き込まれる設定で一気読みした。 どんでん返しということは帯から分かっていたのでどこでどんなどんでん返しになるのかな〜と思いながら読んだ。 幸人に2本出すと南人になることは早めに気付いたので、主人公が毒キノコを入れた犯人かと思っていたが、それはミスリードで実際は姉が犯人だった(確かに分かりやすすぎるくらい丁寧に書かれていたから不自然ではあった) 全体的に引き込まれる設定だったし先が気になる展開ではあったが、記憶がないことを使った叙述トリックはなんだかなぁと思ったのと、読み返すほどじゃないなと思ったので星三つ。 30歳にもなると、小説を読み慣れすぎていて、面白い!と感動できることが減ってきたように感じる。しばらくは小説以外を読むか、古典を中心に読むかするかなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
神様なんてなあ、いないんだよ ずっとやり切れなかった 全員が愛する人のために行動しただけなのに 神様が彼らを救ってくれないなら 誰が救ってくれるんだよ
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