雷神 の商品レビュー
めーっちゃ面白いコレ!集中しすぎて降りる駅逃したし。加藤シゲアキのなれのはてに続く重厚感で読後の整った感さえもずっと浸っていたくなるほど!オススメしまくりたい
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すごく良く出来ているし、終始、薄気味の悪さも漂っていて秀作だと思うが、いかんせん救いが無さ過ぎる…。 そこまで徹底して作者は何を伝えようとしたのだろう? いや、奇術師よろしく娯楽として、トリックそのものに魅入られてるのかな? この結びはリアルに希望が損なわれ続けている今の時勢に全くもってそぐわないと感じる。 こんなオチだったら、長々と人間ドラマ(安っ!)っぽい雰囲気出すなよ。 作中、 主人公は自らの稚戯が間接的に母を死に追いやったと考えている様だが、極論すれば『包丁』を発明した人間に世間に数多蔓延る殺人事件の責を負わせるのか? オッペンハイマーに全振りか? と考えれば馬鹿げた発想だと言わざる得ない。 能動的に関わった奴らにそ鉄槌はくだされるべきなのだ。 だからこそ、 彼らの復讐を成し遂げさせて欲しかった。 最後の一人、 ゴミは焼却されて然るべきなのに…。 敬愛する吉田秋生さんの作品にレイプは殺人と同じだ…人の心を殺すのだというシチュエーションがあり、その通りだと思ったし、今も思う。 因果応報、無駄に歳と欲を貪り自戒すら無きものにフィクションだからこその『雷撃』があって良かったのでは? ブラピの『セブン』はホラー的な意味合いで面白い作品ではあったが、当時のブラピ人気を盾に全国ロードショーされていた。 あんなもん万人に見せるもんじゃねーだろと当時から憤っていた。 これも同じだ。 人気作家が書くもんじゃねーだろと個人的には思う。 帯の言葉を受ければ、出版社も一連托生だな。 ペシミズム製造マシーン。 いや、◯◯サマ否定してるからニヒリズムか? 卓越した技巧派なのは認めるけど、私も歳が歳で余計なモノに時間かけたく無いので、この人の本はもういいや。 これまたしょーもな。
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帯にどんでん返しってデカく書いてあって、まあとても良く練られたプロットだなとは思いました。ですが、「さあすごいどんでん返しでしょう!ご覧あれ!」ってそのためにだけ作られた物語や設定って感覚が強すぎて、それだけって感じ。登場人物を小道具にしてると少しでも感じさせられると興醒めする。...
帯にどんでん返しってデカく書いてあって、まあとても良く練られたプロットだなとは思いました。ですが、「さあすごいどんでん返しでしょう!ご覧あれ!」ってそのためにだけ作られた物語や設定って感覚が強すぎて、それだけって感じ。登場人物を小道具にしてると少しでも感じさせられると興醒めする。心を揺さぶられるような描写は見当たらなかった。途中で突然出てくる彩根って探偵役がなんか浮いてて、これは別の作品からのスターシステムなのかな?と思ったらやっぱりそうなのね。気が向いたらそれも読むか。
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うん。道尾秀介先生好きだわ。 文体が綺麗で読みやすい。 物語的には終始重たい雰囲気で結構読むの疲れたけど一気に読んでしまった。 面白かった。 どんでん返しもさることながら、最後に鳥肌が立ったよね。 「この世には、どんな神様もいない」 いやー面白かったなー。 思い出しても面白...
うん。道尾秀介先生好きだわ。 文体が綺麗で読みやすい。 物語的には終始重たい雰囲気で結構読むの疲れたけど一気に読んでしまった。 面白かった。 どんでん返しもさることながら、最後に鳥肌が立ったよね。 「この世には、どんな神様もいない」 いやー面白かったなー。 思い出しても面白い。 読んでて自分なりに色々考えてみたけど全然真相には辿り着かなくってびっくりの連続だった。 こういう後味悪い系の作品好きだからこういうのもっと読みたい。
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ミステリの気分じゃないんだけど今読む本これしかないなー……で読み始めて、どハマリ。 気分すら変えさせる引き込み力と、読み切った際に知る何重にも重なる構成に読後、ひと呼吸が必要だった! ひとつの事件から発生した一連の事件は区切りがついたけど、これはもしやまた続くのでは……
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それぞれの思いやる気持ちが起こした事件。 登場人物も多くなく、読みやすい内容てした。 ただ、最後の方は息切れ気味で、もっと予想外な展開も欲しかったかなとも思う。
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あの日私は何を見たのか、そして何を見てはいけなかったのか、それがこの小説の根幹だった。この物語は主人公が過去に母を事故でなくしたこと、後日主人公の姉が雷に打たれ主人公も巻き込まれたこと、同じ時に村の顔役たちが食中毒にかかり二人が死亡しその犯人が主人公の父だと疑われたこと、そして...
あの日私は何を見たのか、そして何を見てはいけなかったのか、それがこの小説の根幹だった。この物語は主人公が過去に母を事故でなくしたこと、後日主人公の姉が雷に打たれ主人公も巻き込まれたこと、同じ時に村の顔役たちが食中毒にかかり二人が死亡しその犯人が主人公の父だと疑われたこと、そして自分の娘が善意でしたことが妻が死ぬきっかけになってしまったことを引きずる日々を送るなかで見知らぬ男から「あんたの過去を知っている。」という脅迫を受け、父が何を思っていたのか、あの時本当は何が起こったのかを姉や娘と一緒に探っていく構成で、終始重苦しい雰囲気が漂うが作者の書く話の魅力や散りばめられた伏線をどのようにして回収するかが気になって頁をめくる手が止まらなかった。母が死ぬ間際に残した言葉や父が漏らした言葉の意味は勿論、作中に出てくる手紙の「二本の線」の意味が分かったとき「何て悲しい物語なんだ。」と胸を締め付けられるような感じだった。同じシリーズの作品もあるようなのでそれらも読みたいと思う。
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母の「キノコを食べちゃダメ」とか父の「死んでいい」「妙な味」という絶対ここ後でなんかあるだろって思うのにいつもそういうことか!と思いながら読了しました。2本の線も目を凝らしてどこかどこかと探したけど、全くわからなくて諦めてページをめくりました。最後のひと分まで作者にやられっぱなしでとても面白かったです。
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家族とのつながり。 相変わらず道尾さんの小説はごちゃごちゃして分かんない。好きな人は好きなんだろうけど大どんでん返しって帯にあるほどの衝撃はなし。
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