積木の恋 新装版 の商品レビュー
切なくて、何処か他人事の様には思えない作品でした。凪良ゆうさんの作品は今回初めて拝読しましたが、違う作品も購入したいと思わされました。
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夢中になって読み耽った1冊です。 詐欺師と医師家系の長男との組合せ。 育った環境が違い過ぎてお互い理解出来ない部分が多い事実を物語風に纏まって行くのではなく、一つ一つのふたりの、特に蓮の言動が納得のいくもので、頷きながら、幸せを願いながら展開を追いかけました。 人を信じたり愛...
夢中になって読み耽った1冊です。 詐欺師と医師家系の長男との組合せ。 育った環境が違い過ぎてお互い理解出来ない部分が多い事実を物語風に纏まって行くのではなく、一つ一つのふたりの、特に蓮の言動が納得のいくもので、頷きながら、幸せを願いながら展開を追いかけました。 人を信じたり愛情を持ったりするという事は裏切りや失ったときの悲しさも表裏一体として伴うもので。 その辛い思いから回避する為に本気で信じたり頼ったりすることを避けたくなる気持ちに共感。 だけど本気で、本音で愛する人と向き合うことでしか得られない多幸感、または辛みも自分しか味わえない大事なもので、それが人と生きるという事かなと改めて感じさせられました。 ふたりのこれからに幸あれ!! 片方からみれば理不尽としか思えない出来事や発言でも逆側に立ってみれば無意識な差別的言動であったり。 凪良先生の作品は1つの出来事を様々な角度の人々の視線で描かれているので奥深く読み応えがあります。 凪良先生作品は一般書籍は全て読破。BL作品は『セキュリティ·ブランケット(㊤㊦)』で衝撃的にはまり、書店で手に入る限りの作品は全て読みましたが、10年以上前の作品はなかなか手に入らずだったので、今回新装版として出して頂いてもの凄く嬉しかったです。 ジャンル問わず作品として胸を打つ作品ばかりなので、是非沢山の方と共感出来たら嬉しいです!
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これまで凪良ファンを語りながら、一般文芸ジャンルばかりを読み続け美しい彼以外はBL作品を手に取ってこなかったけれど、今回この作品を手に取って一行目から驚いた。 文芸作品では一度も描かれていない神の視点描写の凪良作品。透寄りではあるにしても、一人称でない文体で書かれる凪良作品は非常...
これまで凪良ファンを語りながら、一般文芸ジャンルばかりを読み続け美しい彼以外はBL作品を手に取ってこなかったけれど、今回この作品を手に取って一行目から驚いた。 文芸作品では一度も描かれていない神の視点描写の凪良作品。透寄りではあるにしても、一人称でない文体で書かれる凪良作品は非常に新鮮だった。 一人称だからこそ描ける繊細さ、感情を抱えた本人にしか(場合によっては本人すら)気付けない心の機微を紡ぐ作家さんだと思っていたので神の視点で作品を描いてもこんなに繊細に物語を紡げるのか。と改めて凪良先生の底なしの才能と深みを堪能できた作品でした。 相変わらず読みやすいけどそれでいて優しく繊細な至極の一作。
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