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嘘があふれた世界で の商品レビュー

3.5

29件のお客様レビュー

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2025/11/10

7つの短編集 新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 わかってるようでちゃんと理解していなかった 「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には 『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)...

7つの短編集 新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 わかってるようでちゃんと理解していなかった 「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には 『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました 人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。 初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じました =======本の概要====== 『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語! 彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録! これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる?  信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。 かわうそをかぶる(浅倉秋成) 人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。 まぶしさと悪意(大前粟生) 信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。 霊感インテグレーション(新名智) 訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。 ヤリモク(結城真一郎) 三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。 あなたに見合う神さまを(佐原ひかり) 権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。 タイムシートを吹かせ(石田夏穂) 月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。 君がため春の野に(杉井光) 前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。

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2025/11/06

トリを飾る杉井光さんのほかは皆平成生まれの 若手作家陣によるSNSをテーマにしたアンソロジー。 石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が とにかく面白くて、ちょっとほかの内容が記憶から薄らいだ。 今推しの作家さん、新名智さんの「霊感インテグレーション」は 同名の単行本も出てい...

トリを飾る杉井光さんのほかは皆平成生まれの 若手作家陣によるSNSをテーマにしたアンソロジー。 石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が とにかく面白くて、ちょっとほかの内容が記憶から薄らいだ。 今推しの作家さん、新名智さんの「霊感インテグレーション」は 同名の単行本も出ていて、 内容としてもまだまだ膨らみそうな話。 佐原ひかりさんの作品は 少し歪んだ人間関係から 何らかの神髄を引きずり出してくるような物語が読みどころ。 今回は「あなたに見合う神様を」 推しと自分の関係値について。

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2025/07/28

7名の若き作家たちのSNS系など令和の時代のアンソロジー。目玉は杉井さんだろうか。「世界でいちばん~」の続編?のような短編で唯一の書き下ろし。他は小説新潮で特集された作品と結城さんの「#真相を~」から1編。目玉の杉井さんが一番のキャリアというのがうむうむ、というところか。全体的に...

7名の若き作家たちのSNS系など令和の時代のアンソロジー。目玉は杉井さんだろうか。「世界でいちばん~」の続編?のような短編で唯一の書き下ろし。他は小説新潮で特集された作品と結城さんの「#真相を~」から1編。目玉の杉井さんが一番のキャリアというのがうむうむ、というところか。全体的にシニカルな作品が多くやはり令和を切り取ることになるとこういった作風が増えるのだろうか。その中で佐原さんの作品は純粋?な青春もので良かった。 浅倉秋成 かわうそをかぶる Vチューバーを題材にした作品。一番怖かった作品かも。タイトルの良さと2重人格?のような造りがよかった。 大前粟生 まぶしさと悪意 文藝出身ながらエンタメに寄った印象。そうだよなぁ、という読後感が強い。あまり残らず。 新名 智 霊感インテグレーション 明らかに連作短編の1つだろうな、という作品。ホラーとミステリーの掛け合いは相性がいい。ただあまり怖くはない。 結城真一郎 ヤリモク バカ売れした「#真相を~」からの作品。オチはすぐに分かるが何故そうするのか?というホワイダニットが面白い。 佐原ひかり あなたに見合う神さまを もっとも青春らしい1編。佐原さんは奇妙な青春の1ページを切り取るのが上手い。推し活に勤しむ彼女はカッコよくタイプは違うが成瀬みたいな存在。ラストに爽やかな風が吹く。 石田夏穂 タイムシートを吹かせ SFみたいな読み口。企業小説現代バージョンみたいな感じ。この作者は何作か読んだがものすごく硬い印象を受ける。何だがハードボイルドのようだ。 杉井 光 君がため春の野に 恐らく目玉に、と思って書かれた書き下ろし。まあまあな出来上がりかなと思う。実は暗号ミステリーでそれがタイトルにかかってくるのがミソ。但しこの暗号文は分からないぜ。

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2025/05/04

SNSにうっすら蔓延る嘘をテーマにしたアンソロ。お気に入りは、炎上したVtuberの浅倉秋成「かわうそをかぶる」と、本当にホラーが起こるアプリの新名智「霊感インテグレーション」。石田夏穂「タイムシートを吹かせ」はらしさが凄い。これ絶対将来的読み直したい。

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2025/04/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

作家7名によるアンソロジー。 カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。 動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。 霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。 年齢を偽り、マッチングアプリで出会った女性をお持ち帰りしようとする男性。彼が感じた違和感とは…結城真一郎『ヤリモク』。 クラスメイトの権藤さんはとあるダンス系ユーチューバーを推している。ランニング中に偶然権藤さんと遭遇して以来、早朝の公園のひとときを共有することに…佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』。 3年前、現場一筋だった65歳の上司が本社に赴任して以来、「私」はタイムシートの労働時間を誤魔化している…石田夏穂『タイムシートを吹かせ』。 新人小説家の青年が会食に誘われた先で出会ったのは急逝したミステリ作家の妻。パスワードのわからない亡き夫の個人用SNSアカウントが死後も更新し続けられているというのだが…杉井光『君がため春の野に』。 いずれも少しこのご時世にありそうな話。意味は色々だけど、半分ぐらいはちょっと怖い感じがした。『あなたに見合う神さまを』の権藤さんの強さがしびれる。『君がため春の野に』は最後が少し不思議な話だった。『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフらしいので本編も読んでみたいと思った。

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2025/01/23

◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成 いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。 どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ… イサナ...

◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成 いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。 どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ… イサナはどうなったの?誰か考察求む。 ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ) 架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。 うーん、何エンドになるんだろう。 ◎霊感インテグレーション / 新名智 心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。 ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。 ◎ヤリモク / 結城真一郎 #真相をお話しします に入っていたマッチングアプリの話。見たことあったのでつまんで読んだ。 何段階かのどんでん返しで面白いんだけど、こっちの本の方が刊行が後なのにそれに旧作を入れるか、うーん…というところ。 ◎あなたに見合う神さまを / 佐原ひかり 推しに一直線で浮いているクラスメイトと学校外でだけ仲良くしているけど…な話。 思春期ってそういうのあるよね。 周りの目を気にして友人としても付き合う人選んだり、友達に合わせたり。 ◎タイムシートを吹かせ / 石田夏穂 機械に弱いが経歴のあるレジェンドと、そのレジェンドのアカウントで残業を水増ししている私の話。 これは何というかジャンルだろうか。 ハラハラしながら面白おかしく読めた。 ◎君がため春の野に / 杉井光 世界でいちばん透きとおった物語のスピンオフ。亡くなった小説家のSNSを通した謎。 その本は読んでないからしっかりは楽しめなかったけど、プチミステリーとして。 浅倉秋成さん目当てで、まさかアンソロジーとは知らず。 たまにはミステリー以外を読むのもいいね。 とは思うけど、やはり私はミステリーが好きだ。

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2024/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。 タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。 上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。 なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

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2024/11/14

CL 2024.11.13-2024.11.14 若手作家によるアンソロジー。 嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。 SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

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2024/11/09

ネット社会がテーマのアンソロジー。 浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。 佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

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2024/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今時のネット社会がテーマの短編集。 七人の若手作家達が書いているのだけど、その中に若手ではないが^^自分の推し作家である杉井さんが入っていたのでそれを目当てに読み出したのだけど他の作家さんのお話も面白かった。 題材的にはVtuber、tiktok、マッチングアプリ、押し活などいかにもなもので、内容的にはミステリあり青春ものありサスペンス調のお話ありとバラエティがあって、なかなか面白かった。 個人的にはtiktok絡みの青春ものが読後感が良くて好き。 杉井さんのお話は「世界でいちばん透き通った物語」の後日談なのだけど改めて霧子さんがホームズで燈真くんがワトソンなのだなと納得した。

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