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涙にも国籍はあるのでしょうか の商品レビュー

4.4

10件のお客様レビュー

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2024/12/14

10冊目の三浦英之には題名からも中身からも人間三浦英之の抒情的な表現に泣かされた。ノンフィクションでありながら同時に良質な小説でもあるという気持ちが湧き上がる。これまでの本でも感じていたことであるのだが今回は格別だ。

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2024/10/16

外国人被災者の話で辛い点も多かったが、一部の外国人は日本人として紛れ込んでいるケースがあって実態不明だったり、被災で家族を失い在留申請が通らなかったりで、なんともおかしな状況の日本という国にも疑問をもった。ただ、震災により人生を狂わされた人が多くいたことは確かだ。

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2024/06/28

読書記録49. #涙にも国籍はあるのでしょうか #三浦英之 著 東北在住、震災のルポルタージュを書かれている朝日新聞記者三浦英之氏 初めて氏のルポルタージュを読んだのは『太陽の子』 経済成長期に資源を求めアフリカ コンゴでの鉱山開発の後に残された子供に纏わるルポに関心を持った...

読書記録49. #涙にも国籍はあるのでしょうか #三浦英之 著 東北在住、震災のルポルタージュを書かれている朝日新聞記者三浦英之氏 初めて氏のルポルタージュを読んだのは『太陽の子』 経済成長期に資源を求めアフリカ コンゴでの鉱山開発の後に残された子供に纏わるルポに関心を持った 最新作は東日本大地震で亡くなられた外国籍の方々の生きた証と共に彼らの死が残された人々に何を残したかを辿る一冊 本が好き、日本文化が好きで石巻の外国語指導助手として赴任した女性とその家族の序章に始まり、最終章「本棚のピエタ」に繋がる展開 本を閉じるまでに何度涙が流れただろうか 人は何のために生きるのか?著者の思う生きる意味とは

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2024/06/13

 『事実ーこの国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。』  そんなことがあるのかと…正直思いました。だけど、私が心を動かされたのは、犠牲者数を把握できていないことではなく、ひとりひとりに生活があり大事なもの、大事な人がいて…それが、突然失われ、それでも生きていかな...

 『事実ーこの国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。』  そんなことがあるのかと…正直思いました。だけど、私が心を動かされたのは、犠牲者数を把握できていないことではなく、ひとりひとりに生活があり大事なもの、大事な人がいて…それが、突然失われ、それでも生きていかなければならない人々の悲しみ、苦しみ、それでも見出したささやかな希望のような思いです。  全てを失ってしまった中国人青年に現在も「お前は一人じゃないんだぞ」と伝え続ける先輩職人、大人が無理しないと子どもたちを守れないと教壇に立つ教師たち…。日本人だから、外国人だから…ということでは決してないんです。  発災後に赴任していた教会に向かい翌日に命を落とした牧師…牧師はなぜ戻ることにしたのか、先日テレビで観た覚えがありました。この作品を読んで、それは牧師の“強い責任感”故の行動だったのだと思えました。そしてそこには後日談もあり、その教会に大きな被害はなくボランティアの拠点となり牧師の車は支援活動ののち、被災者さんへ寄贈されました。牧師の葬儀には、教会の属するキリスト教徒に加え、教誨師の活動を共にした仏教の僧侶も多数参列があり教会に念仏が響いたそうです。また、犠牲者の火葬にも宗派を越えて、一日も欠かさず弔い続ける活動もあったとのことです。「人々を救うために連携すること」を最期に教えてくれたのだと…。  あと、女川町に行ってみたいと思いましたね!女川町では防潮堤を築くのではなく、町内に緩やかな斜面を築いて、その高低差によって市民の命を津波から守る「海の見える町」を築いたと…知りませんでした!  最後に、三浦さんの著書「南三陸日記」を読んだからこそ、今回の取材に応じることを了承したという方がおられたのも印象的でした。私も「南三陸日記」を読んで涙した読者なので、ちょっと嬉しく思いました。

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2024/06/11

最後の話は外国人からやや離れたし 全体的に文字数制限か 勿体無い内容だったけど 知らないことを知れて良かった。

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2024/05/24

 命をまっとうするだけだというメッセージを受け止めるためには、まだまだ、生きることに向き合わねばならないのだろう。心から

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2024/05/12

東北在住で数々の震災のルポを書いている三浦英之さんの最新刊。 ページの冒頭には、事実ーこの国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。 この言葉が何を意味するのか… つまり厚生労働省が公表している41人と警察庁が把握している33人という異なる数字に復興庁の回答は「...

東北在住で数々の震災のルポを書いている三浦英之さんの最新刊。 ページの冒頭には、事実ーこの国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。 この言葉が何を意味するのか… つまり厚生労働省が公表している41人と警察庁が把握している33人という異なる数字に復興庁の回答は「どちらも正しい」。 これは、外国人の大切な命が失われているのにもかかわらず、それを正確に把握しようともせず、結果、弔ってもいないことに彼らが残した「生」の物語をたどったルポである。 「日米の架け橋に」と夢を語った女性の思い。 テイラー文庫のことを、本棚を制作した遠藤さんのこともこの本を読み知ることになった。 大好きな日本で過ごす喜びを母国の恩師に伝えた青年のことも。 世のためにつくした人の一生ほど、美しいものはない 彼らのことを知ったあと、震災の悲惨さを改めて感じた。 国籍は関係なく涙する

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2024/05/03

「事実 ー この国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。」 このような一文から始まるこのルポルタージュ。東北で暮らし、東日本大震災に関して取材し続けてきた記者・三浦秀之さんが書いたものである。 三浦さんは、ある日取材で知り合ったモンゴル人青...

「事実 ー この国はまだ東日本大震災における外国人の犠牲者数を知らない。」 このような一文から始まるこのルポルタージュ。東北で暮らし、東日本大震災に関して取材し続けてきた記者・三浦秀之さんが書いたものである。 三浦さんは、ある日取材で知り合ったモンゴル人青年との話のなかである事実を知る。それは「東日本大震災での外国人の犠牲者数を誰も把握していない」ということだった。そのことをきっかけとして、三浦さんは震災で亡くなった外国人の方々に関して残された人々を取材していく。 そういえば、私自身も東日本大震災以降、日本人で被災された方が取材されたものをTVや新聞等で見たが、外国人の方の被害というものはあまり見聞きした覚えがなかった。本書のなかで「震災で亡くなった白人のアメリカ人女性の死は毎年大きく報道される」とされた"テイラー文庫"のテイラー・アンダーソンさんに関しても、恥ずかしながらこの本を読んで初めて知った。 日本にはさまざまな外国人の方々が住んでいるし、旅行等短期滞在で日本を訪れて命までは落とさなくても震災の被害にあわれた方もいたかもしれない。そうしたときの涙や悲しみというものは、人種や性別、国籍にとらわれるものではないと色々と考えさせられた一冊だった。 津波で妹のようにかわいがっていた同胞の女性を失った、フィリピン人女性・アメリアさんが取材で三浦さんに語りかけた「涙にも国籍があるのかしらね」という言葉。 そこに込められた一言では言い尽くせないであろう深い思いを考えると、グッとくる。

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2024/03/29

震災や津波によって突然亡くなった人には、それまでの人生の日々があり、家族、友人がいる。 外国から日本に来て亡くなった人もそれは同じだ。でも、外国人の犠牲者の数は正確に把握できていないらしい。 外国人の犠牲者の足跡を辿ったルポ。 亡くなった人の人生を知り、できるだけ心の中で覚えてお...

震災や津波によって突然亡くなった人には、それまでの人生の日々があり、家族、友人がいる。 外国から日本に来て亡くなった人もそれは同じだ。でも、外国人の犠牲者の数は正確に把握できていないらしい。 外国人の犠牲者の足跡を辿ったルポ。 亡くなった人の人生を知り、できるだけ心の中で覚えておきたい。忘れないでいたい。 家族が犠牲になっても、新たな生きがいを見つけ、毎日生き続ける人たちのことも忘れずにいたい。 三浦さんの本を読み、いつもそのことを確認する。

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2024/02/21

ずっと楽しみにしていた三浦記者の新著。発売日に読了。紙面でも読んでた内容だけど、深みが違う。素晴らしいノンフィクションだった。

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