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嫉妬論 の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2024/09/08

嫉妬は個人的な範疇に於いては「手なづけがたい厄介な病」だけど,公の嫉妬は時に「社会を前に進める原動力」になる反面ひとたび悪用されれば容易に分断を図る劣悪な政治家を生み出してしまう「魔物」であると常々思ってきた. そんな折に見かけた本書は,「民主主義と嫉妬」な堂々巡りを是認しつつ,...

嫉妬は個人的な範疇に於いては「手なづけがたい厄介な病」だけど,公の嫉妬は時に「社会を前に進める原動力」になる反面ひとたび悪用されれば容易に分断を図る劣悪な政治家を生み出してしまう「魔物」であると常々思ってきた. そんな折に見かけた本書は,「民主主義と嫉妬」な堂々巡りを是認しつつ,今求められている多様化が一つの解決策になるのでは?との提起と読めた. あと,読書におけるsynchronityとして,直前に読んだのか「傲慢と善良」だったのも良かったのかも. 傲慢の源泉に嫉妬が根深く絡んでいるのは間違いないので.

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2024/08/30

小室圭のフォーダム大学、マーティン奨学金の受給等、嫉妬ではない、憂だ。 不正にニューヨークの弁護士資格を取得した、 受験資格すら無いのに。 よくも事情を知らずに、嫉妬と言う、 よく事情を知ったら、どう思うか、知りたいが、 小室圭に嫉妬心はない、ただ気の毒だな、とは思う。 愚かなピ...

小室圭のフォーダム大学、マーティン奨学金の受給等、嫉妬ではない、憂だ。 不正にニューヨークの弁護士資格を取得した、 受験資格すら無いのに。 よくも事情を知らずに、嫉妬と言う、 よく事情を知ったら、どう思うか、知りたいが、 小室圭に嫉妬心はない、ただ気の毒だな、とは思う。 愚かなピエロに成り下がった、笑い者。

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2024/09/10

目 次 プロローグ 【2024. 9.10】? 第1章 嫉妬とは何か 第2章 嫉妬の思想史 第3章 誇示、あるいは自慢することについて 第4章 嫉妬・正義・コミュニズム 第5章 嫉妬と民主主義 エピローグ 【2024. 9.10】? あとがき 【2024. 9.10】? http...

目 次 プロローグ 【2024. 9.10】? 第1章 嫉妬とは何か 第2章 嫉妬の思想史 第3章 誇示、あるいは自慢することについて 第4章 嫉妬・正義・コミュニズム 第5章 嫉妬と民主主義 エピローグ 【2024. 9.10】? あとがき 【2024. 9.10】? https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334102241

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2024/08/13

読書紹介サイトにて興味持ち、読んでみた。 嫉妬を持つことは良いことではない、というスタンスのもと、類語との違いを整理、歴史上で哲学者などはどのように述べていたかを整理していく。 ちょっと取っ付きにくく感じ読み進めるのが大変なところもあったが、実情を知り、安易に自己啓発に流されな...

読書紹介サイトにて興味持ち、読んでみた。 嫉妬を持つことは良いことではない、というスタンスのもと、類語との違いを整理、歴史上で哲学者などはどのように述べていたかを整理していく。 ちょっと取っ付きにくく感じ読み進めるのが大変なところもあったが、実情を知り、安易に自己啓発に流されないように気を付けつつ距離を取っていくことが大切であると、本書を読んで感じ取った。

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2024/05/24

独身未婚中年男性の自分が読んでみました。 なかなかおもしろかったです。 言われてみればああ、という、コロンブスのたまご的ではあるんだけれども、このことに気が付かなかった。まさに、民主主義やら資本主義やら社会主義やらの話の根底は嫉妬にあるんだろうなと気づかせてもらいました。 「あ...

独身未婚中年男性の自分が読んでみました。 なかなかおもしろかったです。 言われてみればああ、という、コロンブスのたまご的ではあるんだけれども、このことに気が付かなかった。まさに、民主主義やら資本主義やら社会主義やらの話の根底は嫉妬にあるんだろうなと気づかせてもらいました。 「あいつだけずるい」と足の引っ張り合いになってしまうのが、日本は多いような気もしますが、それで結局、全体的に質を落としている感じは、日本も含め、世界全体的にそうだったりするのかもしれませんね。 自分自身も最近、若い同性の子に対して苦言を呈してしまったのですが、どうやらそれは嫉妬だったようで、これは自分で認めねばならないなと思いました。 相手のほうがだんぜん能力が上で、私などたちうちできないのに・・・。 若い子と張り合おうとしたところがすでにおこがましいというか、中年にしてなんと子どもっぽいことだなと、恥ずかしくなりました。 手塚治虫先生みたいな才能のある人なら、若い人に嫉妬してもよいと思いますが、自分のような凡人が嫉妬するのはただただ醜いばかり。 なんとか折り合いを付けて、人には迷惑をかけないようにしたいものです。

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2024/04/29

嫉妬をギリシャの賢人や哲人時代から現代の思想家に至るまでの文言を元に分析した一冊。現代社会のポピュリズムやヘイトにも繋がる考察が面白かった。 特にルネ・ジラールの「羨望の三角形」をベースにした「誇示は羨ましがる他者がいないとなりたたない」という話や、三木清の「嫉妬は質的なもので...

嫉妬をギリシャの賢人や哲人時代から現代の思想家に至るまでの文言を元に分析した一冊。現代社会のポピュリズムやヘイトにも繋がる考察が面白かった。 特にルネ・ジラールの「羨望の三角形」をベースにした「誇示は羨ましがる他者がいないとなりたたない」という話や、三木清の「嫉妬は質的なものではなくて、量的なもので起こる(個性的なことではなく誰もが欲しがるお金や名誉、ステータスといった量的な物差しではかれるもので起こる)」といった話が勉強になった。 面白すぎたので、近日読書会で取り上げようと読み込んでいる最中です。著書の次回作にも期待大

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2024/03/28

「嫉妬」という感情を紐解いた書籍はたくさんあるけれど、この本のように政治的な面から分析しているものはめずらしいと思う。だいたいは心理学や哲学系の分野で、嫉妬が思考や行動にどのように影響するかが書かれている けれどもこの本は嫉妬とは何かを検討したあとで思想史において思想家が嫉妬をど...

「嫉妬」という感情を紐解いた書籍はたくさんあるけれど、この本のように政治的な面から分析しているものはめずらしいと思う。だいたいは心理学や哲学系の分野で、嫉妬が思考や行動にどのように影響するかが書かれている けれどもこの本は嫉妬とは何かを検討したあとで思想史において思想家が嫉妬をどのようなものと考えているのか、そして嫉妬はコミュニティでどのように変化するか、また現代の民主主義において嫉妬はどう作用するのかを様々な人の定義や言葉を引き付けながら書いている本。当たり前だけれど人間は理屈によってのみ動いたり考えたりしているわけではなく、嫉妬をはじめとする種々の感情があり、それを無視して理屈のみによって政治的な訴えを起こすことの困難さが理解できた

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2024/03/23

嫉妬についての本は初めて読むので、嫉妬について詳しく考えを聞くことが新鮮で面白かったです。 古代より悪しきものとして思われ続け、人々が苦しんできたものとわかって、恐ろしく掴めない嫉妬という感情が不毛でも人は持ってしまうもの、とわかり妙な親近感というかリアリティが伴って怖さが減りま...

嫉妬についての本は初めて読むので、嫉妬について詳しく考えを聞くことが新鮮で面白かったです。 古代より悪しきものとして思われ続け、人々が苦しんできたものとわかって、恐ろしく掴めない嫉妬という感情が不毛でも人は持ってしまうもの、とわかり妙な親近感というかリアリティが伴って怖さが減りました。 感想を書こうにも中々建設的なことが出てこないのでまだまだ理解できていないのだと思われる。 嫉妬は私感で、民主主義など政治に関係ないと思い込んでいたけれど、そうではなく社会の体制に一個人の嫉妬の感情が作用してまた社会が作られ、というように影響があるのだと知れた。 印象に残ったところ p116 嫉妬を「あるゆる種類の個々の傑出した人物に対して、凡庸者どもが申し合わせなど抜きに暗黙裡にとり結び、いたるところで栄えている同盟の塊」 p241 社会が価値あると見なす次元が多様であれば、安易な序列化が難しくなり、彼我の比較も容易ではなくなる。それが社会における嫉妬の爆発をいくぶんか抑制することになるのだ。 『ルルドの泉で』の話題に触れたのは初めてだったので何だか嬉しかった。

Posted byブクログ

2024/03/11

私の嫉妬は私だけのもの。 嫉妬を飼い慣らすためには、比較をやめるのではなく、むしろ徹底して比較してみてはどうか? ----- なかなかおもしろかった!

Posted byブクログ

2024/03/09

面白くてあっという間に読んでしまった。 私自身は、競争が好きではないので自分と他人と比較することをほとんどしなくなったし、年齢を重ねるほど、生き方や選択の違う他人と自分を比べても仕方ないなと思えるから、あまり人を妬むことはなくなった。他人にそれほど関心がなくなったとも言える。

Posted byブクログ