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アウシュヴィッツのタトゥー係 の商品レビュー

4.2

22件のお客様レビュー

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2025/02/10

自分なら人生を諦めてしまいそうな場面でも、生きること、愛することを諦めなかったストーリーに感動した。フィクションであるということから、まだまだ描ききれない心情や場面などもあるとは思うが、生活を詳細にイメージすることができた。恥ずかしいことに、これまでユダヤ人、アウシュビッツという...

自分なら人生を諦めてしまいそうな場面でも、生きること、愛することを諦めなかったストーリーに感動した。フィクションであるということから、まだまだ描ききれない心情や場面などもあるとは思うが、生活を詳細にイメージすることができた。恥ずかしいことに、これまでユダヤ人、アウシュビッツという名前しか知らず、何が起こっていたかに関心を持ったことがなかった。非人道的なことが行われていたと教科書で知った程度で、そこには温度がなく、キーワードとしてわたしの記憶に残っていただけだった。他の書籍もぜひ読んでみたいと思ったし、宗教というものについても知識をつけたいと思った。DE&Iや多様性という"キーワード"だけを追うのではなく、しっかりと実感したいと思う。

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2025/02/06

ここでの生活はどんな動画を見たり映画を見たりドキュメンタリーを見たりこの本を読んでも想像もできません。

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2024/12/27

アウシュビッツでの生活がありありと描かれていて心苦しい気持ちもあるが、どういった状況だったのかが分かる小説だった。 終戦後の内容が少し薄くて、そこは残念だったかなあ

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2024/12/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生き延びるためにアウシュヴィッツでタトゥー係として働く青年。そこで出会った女性と恋に落ちる。 なぜ、あのようなことがありえたのか。戦争とは何か、差別とは何か、狂気とは何か。 人の命を命とも思わない。そんなことがあっては絶対にならない。

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2024/09/16

生きているすべての人に読んでほしい。 現代に生きる私たちは、ナチス・ドイツが1933年〜1945年まで続き本作の主人公が収容されたアウシュヴィッツは1942年〜1945年までと、始まりから終わりまでを知っている。 本作の主人公は、いつこの日々が終わるのか、解放され自由になるかは...

生きているすべての人に読んでほしい。 現代に生きる私たちは、ナチス・ドイツが1933年〜1945年まで続き本作の主人公が収容されたアウシュヴィッツは1942年〜1945年までと、始まりから終わりまでを知っている。 本作の主人公は、いつこの日々が終わるのか、解放され自由になるかはたまた5分後には死ぬか、なにもかも分からないまま、アウシュヴィッツでの日々を克明に語る。 結果として、運が良かったとしか思えないような状況をいくつもかいくぐり生き抜いて、現代にこの記録を残している。 髪を剃られ、服を剥ぎ取られ、名前を奪われ数字で呼ばれ、生きるか死ぬか殺されるか、まるで“偶然“が生死を分けるかのような毎日。 生きていくこと、愛する人に会えること、家族と過ごすこと、お腹いっぱいご飯を食べること、本を読むこと、学ぶこと、自由に外を歩くこと、いま当たり前に私の世界に存在する全てが、当たり前ではなかった。 映像としては想像できたとしても映画や写真のような世界で、自分が体験するものとして想像するのはあまりにも難い状況が、過去に確かに起きていた。 これを風化させてはならない。 人間の歴史に二度とあんなことが起きてはならない。 もっと深く知りたいと思った。

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2024/08/29

アウシュヴィッツ強制収容所で連れて来られる人々に鑑識番号のタトゥーをいれる係についていたユダヤ人男性の証言をもとに書かれた作品。 今日隣にいる人が明日も隣にいるかわからない。想像を絶する環境の中で最後まで明日を信じて生き続ける主人公の逞しさや行動力、自らを危険に晒してでも仲間を守...

アウシュヴィッツ強制収容所で連れて来られる人々に鑑識番号のタトゥーをいれる係についていたユダヤ人男性の証言をもとに書かれた作品。 今日隣にいる人が明日も隣にいるかわからない。想像を絶する環境の中で最後まで明日を信じて生き続ける主人公の逞しさや行動力、自らを危険に晒してでも仲間を守ろうとする登場人物たちの精神的な強さに心を揺さぶられました。 また、どんな状況でも希望を失わず、周りをよく観察して警戒を怠らないことの大切さも学びました。

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2024/08/17

5分後には自分が死んでいるかもしれないと思いながら過ごす時間が何年も続く世界。それが被収容者にとってのナチスの強制収容所だ。この本はそんな世界を生き抜いて結ばれたラリとギタの物語だ。フィクションの形式をとっているが、描かれている出来事は、ほぼ現実に起こった通りと考えてよいという。...

5分後には自分が死んでいるかもしれないと思いながら過ごす時間が何年も続く世界。それが被収容者にとってのナチスの強制収容所だ。この本はそんな世界を生き抜いて結ばれたラリとギタの物語だ。フィクションの形式をとっているが、描かれている出来事は、ほぼ現実に起こった通りと考えてよいという。主人公ラリが体験した事実が小説的に仕立てられることによって、収容所の恐怖と絶望がよりリアルに伝わってくる。だが、読後感は決して重いものではない。多くの人に読んでほしい作品だ。

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2024/06/12

第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、そ...

第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間性と尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛の物語。 希望を捨てずに、何とかして生き延びる術を探して必死にあがいたユダヤ人を責めることはできない。仮に同胞よりもいい思いをしたとしても、それは決して罪でも何でもない。結局死んだらおしまいなのだし。逆に生き残る理由を彼女に逢えたことで見つけたラリは運が良かったのかもしれない。疲れ果て諦めてもおかしくない状況で、強靭な精神を持ち続けたことに畏怖を覚える。それでも戦争のドキュメンタリーは見られなかった夫婦。そうだよね・・・普通にフラッシュバックしそう。ナチスが行ったことをこうして後世に伝える役を担ったラリの思いに報いるには、私たちが二度と同じ過ちを繰り返さないこと、ただそれだけだ。

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2024/06/10

圧倒的に読めてよかった、重苦しいテーマ設定だけれども、どこか青春小説のような爽やかさを感じるような感覚もある 『関心領域』を観る前に読めたので、中と外を明確に感じられて苦しくなった

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2024/06/09

本当にわたしは無知なんだと思った。ユダヤ人以外の人が集められることも、3年もの長い月日だったことも、なにも知らなかった。なんでこんなおぞましいことができるのかと思う。けれど、人間は皆、そっち側にいたらどんな残虐なこともできるようになってしまうのだろうか。怖い。 トロッコ問題なんて...

本当にわたしは無知なんだと思った。ユダヤ人以外の人が集められることも、3年もの長い月日だったことも、なにも知らなかった。なんでこんなおぞましいことができるのかと思う。けれど、人間は皆、そっち側にいたらどんな残虐なこともできるようになってしまうのだろうか。怖い。 トロッコ問題なんて議論できるのは、安全な場所から話してるだけじゃんって思った。ヤコブにその話できるの? こんなに苦しい環境で共にいても、少し立ち位置が違えば無神経な行動も取れてしまうのが人間なんだと、同じ被収容者たちの会話で感じた。最適な言葉と思いやりを使える人間になりたい。

Posted byブクログ