1日10分のときめき の商品レビュー
なんでこのタイトルなのかナゾ。 10分では読めないし ときめきって感じでもない。 でもどれも読みやすくて 面白かった 特に森絵都さんは ミステリーチックなのに 心温まるストーリーで好き
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2024年発行、双葉社の双葉文庫。8編。タイトルどおりNHK国際放送が各国語に翻訳して朗読した作品の一部。宮部みゆき『決して見えない』底本一覧を見る限りとびぬけて古いと思われる作品で、最も怪異な点が出てくる作品。唯一の既読。ラストに最初に戻るのが恐怖。なのだがおそらく複数日にわた...
2024年発行、双葉社の双葉文庫。8編。タイトルどおりNHK国際放送が各国語に翻訳して朗読した作品の一部。宮部みゆき『決して見えない』底本一覧を見る限りとびぬけて古いと思われる作品で、最も怪異な点が出てくる作品。唯一の既読。ラストに最初に戻るのが恐怖。なのだがおそらく複数日にわたる朗読でそれがうまくでたのだろうか。津村記久子『給水塔と亀』日常を描いている作品の多いこの中でも、最も平凡かもしれない。しかし、年を取るってこういうことかな、と少し思う。 掲載作:『出発』石田衣良、『私と踊って』恩田陸、『アイスクリーム熱』川上未映子、『給水塔と亀』津村記久子、『愛してた』松田青子、『決して見えない』宮部みゆき、『太陽』森絵都、『父の背中で見た花火』森浩美、 底本一覧:出発「再生」角川文庫2012年刊、私と「私と踊って」新潮文庫2015年刊、アイ「愛の夢とか」講談社文庫2016年刊、給水「浮遊霊ブラジル」文春文庫2020年刊、愛し「おばちゃんたちのいるところ」中公文庫2019年刊、決し「地下街の雨」集英社文庫1998年刊、太陽「獣の夜」朝日新聞社出版2023年刊、父の「家族の分け前」双葉文庫2012年刊、
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短編の中でもかなり短いページの中にもかかわらず、 今回は「ときめき」がテーマとなって様々なときめきで 心に打たれ、和まされてあっという間に読んでしまいました。 どの作品も良かったですが、 印象的で好きな作品は石田衣良さんの「出発」、 川上未映子さんの「アイスクリーム熱」、宮部...
短編の中でもかなり短いページの中にもかかわらず、 今回は「ときめき」がテーマとなって様々なときめきで 心に打たれ、和まされてあっという間に読んでしまいました。 どの作品も良かったですが、 印象的で好きな作品は石田衣良さんの「出発」、 川上未映子さんの「アイスクリーム熱」、宮部みゆきさんの「決して見えない」、 森絵都さんの「太陽」、森浩美さんの「背中で見た花火」でした。 特にこの中で異質だったのが宮部さんの作品でしたが、 深夜タクシーで乗り合わせた老人の奇妙な話が とても不気味でゾクゾクとしたサスペンスミステリーで 一際目立っていた存在でした。 石田さんの「出発」では定年退職をしていた男性が これからの人生を息子の再就職をきっかけに 自らも人生の最出発していく物語でした。 どんな景気の波であっても過ぎ去っていけた。 そしてどんな波でもいつかは過ぎ去っていった。 普通の人間は波の面に顔を出し、ただ息をして凌げば良いのだ。 きっとこの波も越えられる。というくだりが背中を押されるようで読了後感が良かったです。 川上さんの「アイスクリーム熱」はアイスクリーム屋で働いていた 女性はアイスクリームが好きだと思っていたことと、 自分に好意を持たれていたと思っていたことが 仕事を辞めてみたらそうでもない展開となっていく 様子が短いページでさくっとまとまっているのが面白かったです。 森絵都さんの「太陽」は歯が痛いと思って歯科に行って診てもらったら、 「代替ペイン」と診断された女性の物語。 病は気からとはよく言ったもので、 それに近いような方法で歯の痛みを取り除いていくのが とても興味深かったです。 まずは真なる痛みの正体を見極め、直視することとなり、 そして本来の心の痛みを取り除くことをすることによって 痛みが消えていくのがこんな風に分かりやすく描かれて いるので何かの時に役立ちそうだと思いました。 歯科なのに内服薬の中にラムネが入っていたというのも この先生からの優しさが入っているのも心温まり 微笑ましかったです。 森浩美さんの「父の背中で見た花火」は離婚をした女性と その父親との交流が描かれています。 離婚をして仕事に励んでいた女性は娘を両親の所へ預け、 その間に父親としては孫に対しての不憫さを感じ、 娘へ助言をします。その助言も自分の経験を踏まえてから伝えているので心に響くものものありますが、 それよりも子供の頃に甘えられなかった娘の本音が 背中の花火越しに伝えていた所が心にぐっときました。 こうゆう気持ちは大人になったら一度くらいは 経験されると思うので共感する方も多いかと思います。 映画のワンシーンみたいで印象深かったです。 初見の作家さんもありましたが、 殆どが有名で一線で活躍されている作家さんの短編なので、 どの作品を取っても心にキラリときめくものがあります。 読みやすくて良い作品ばかりなので、 また再読したいと思うので手元に置いておきたい一冊になりそうです。
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アンソロジーを読むということは、よく知らない作家を知るいい機会なのだけれど、この作品は大御所が多く、できすぎた物語ばかりだった。 その中で森絵都さんの「太陽」が一番楽しめた。「代替ペイン」をめぐるどこかふわふわした、温かい物語。
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宮部みゆきさんの短編がホラーっぽくて好き。ほかはほのぼの系のアンソロジーだった。確かに、10分で読めるのでスキマ読書にぴったりです。
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#1日10分のときめき #NHK国際放送選 24/2/14出版 https://amzn.to/3HZ4Etz ●なぜ気になったか 選ばれた8名の作家さんたちが読んでみたい方ばかり。この方々の短編を一気に読めるなんてNHKさんに感謝。しかも世界の言語に翻訳された名作ぞろい、なんと贅沢な! ●読了感想 えっ、これで終わり?、な作品も多かったが、そこがまた魅力的な不思議な読後感。長編作家さんたちの超ショートストーリーが新鮮だったのかも。シリーズの他作品、読んでみたくなった #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き
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